今日の都市には、持続可能性や建築環境、民主主義、そして包摂的なコミュニティの形成にテクノロジーがどう役立つかについて、最新の知識とベストプラクティスに精通したリーダーや各部門の管理職が必要です。しかし、そうした人材は非常に不足しています。
教育機関は、拡大する都市環境とその膨大な生態学的フットプリントを適切に管理するために必要なスキルを備えた、明日のリーダーや管理職を育成する必要があります。しかし、そのための教材はどこにあるのでしょうか。
欧州では、昨年12月に始まった教育プログラムによって、こうした課題への取り組みが進んでいます。このプログラムは ESSENCEと呼ばれ、3年間にわたり、国際協力を通じて持続可能な都市の発展を促進することを目的としています。

これは、ドイツのハンブルク応用科学大学、オランダのHUユトレヒト応用科学大学、フィンランドのトゥルク応用科学大学、スペインのバレンシア工科大学、英国のマンチェスター・メトロポリタン大学(MMU)の5大学が連携して実施するパイロット Erasmus+ プロジェクトです。
ブレンデッド・ラーニング、授業での創造的なツールの活用、学際性、起業家精神に特に重点を置いた国際コースの創設を通じて、スマートで持続可能な都市の発展を促すことを目指しています。
MMUは、欧州のパートナー各校の学生を集め、スマートで持続可能な都市を背景に、事業運営と起業家精神に関するスキルを伸ばす5日間の「スタートアップ・ブートキャンプ」を主催します。
ESSENCEは「European Sustainable Solutions for Existing New and City Environments(既存・新興の都市環境に向けた欧州の持続可能なソリューション)」の略称です。ヨハン・フェルゼンダール教授によると、3年間の終了時には、都市部で生じている課題や脅威に対する実行可能な解決策を取り入れ、eラーニングを含む新しく革新的な学習手法を活用する、学際的な教育プログラムが開発されている見込みです。
もう一つのパートナーはCARPE(応用研究・専門教育コンソーシアム)です。欧州の応用科学分野で活動し、欧州各地域と連携して研究を行い、それらの地域が生み出す知識の社会的・経済的価値を高めることを目指しています。
起業家精神に特に注意を払い、学生がスタートアップを立ち上げるよう促します。若手専門職は、持続可能な都市の実現に貢献できるよう訓練を受けます。
主な特徴は次のとおりです。
(地域間の)次元と協力
環境と気候変動
新しく革新的なカリキュラム/教育方法/研修コースの開発。
学生として想定されているのは、若者や見習いだけでなく、自治体、中小企業、インキュベーター施設の専門家、スペシャリスト、プロフェッショナル、意思決定者や行政職員、研究者、教職員です。
すべての教材は電子学習環境に掲載されますが、対面授業も取り入れられます。このブレンデッド・ラーニング・プログラムでは、ビデオ会議やソーシャルメディアに加え、ライブ配信も活用されます。そのためのインフラは、ユトレヒトのオープン教育リソース部門が整備します。
初年度は、持続可能な都市を開発するうえでの課題を詳しく議論し、教職員は革新的な教授法の活用について研修を受けます。年後半には、バレンシアでブレンデッド・ラーニングに関する会議が開催されます。
2年目には共同プログラム向けの教材を開発し、30 ECTSの共同プログラムを完成させる予定です。また、起業家精神をテーマに、学生向けの国際スタートアップ・コンペティションを開催します。教職員は創造的な解決策の探求について研修を受け、トゥルク(フィンランド)では「創造性とスマートで持続可能な都市」に関する会議が開催されます。
最終年度には、ユトレヒトで共同コースプログラムを試行します。また、国際学生サステナブルシティ・コンペティションと、持続可能な都市環境に向けた実行可能な解決策に関する会議を開催します。
この記事は、 Sustainable Cities Collective との協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味しません。
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著者:デビッド・ソープは、Sustainable Cities Collectiveの特別コンサルタントです。
画像:ケンブリッジのハーバード大学で、卒業式に着席する学生たちのシルエット。REUTERS/Brian Snyder。

