古代の教えが、より優れたリーダーになる助けとなる

Sculptures of Confucius with his students are seen near the headquarters office building of Chambroad Holding in Boxing, Shandong Province, China, June 27, 2016. REUTERS/Aizhu Chen
The Chinese philosopher Confucius taught the importance of reflection.Image: REUTERS/Aizhu Chen
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リーダーシップにおいて、最も称賛に値しながら、過小評価されがちな資質の一つが、内省する力です。孔子はそれを、知恵を学ぶ最も気高い方法と呼びました。

成功するリーダーに必要なものを語るとき、私たちは通常、革新する力、戦略的な意思決定を行う力、不確実性に対処する力などを挙げます。優れたリーダーの中核的な資質として、内省が取り上げられることはほとんどありません。

しかし、意思決定や行動、学びについて内省する力が、彼らを成功へと導く助けになったことは確かです。メディア界の大物であるアリアナ・ハフィントンは、たとえば、自分自身の知恵や創造性とつながる方法として内省を勧めています。億万長者の投資家であるレイ・ダリオ は、つらい経験を振り返ったことが世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターの構築に役立ったと述べています。

内省は、問題解決や最終目標により重点を置く批判的思考とは異なります。内省的な思考は、根底にある信念や前提、それらが意思決定にどう影響し、問題解決の指針となり、行動を促すのかを理解する助けになります。

コンサルタントとして、私は組織が優れた成果を上げられるトップ人材や将来有望な人材を選ぶ手助けをしています。企業は、しばしば相反する利害を調整しながら、「正しい」決断を迅速かつ断固として下せるリーダーを求めていると話します。

私たちが生きる世界の変化の速さを考えると、リーダーの成功を左右する最も重要な資質の一つに内省する力を含めるのは、彼らや他の人々にとって直感に反するように思えるかもしれません。しかし、まさにそれを示す証拠が増えています。

内省の力

医師は、生死を分ける判断を瞬時に下さなければならず、不確かな状況を乗り切る方法が必要となるため、このことを直感的に理解しています。

生命倫理教育における内省の役割を扱った2015年の論文は、内省する力が将来の医師にとって「極めて重要」であり、「倫理面・専門面での判断力と感受性」を育む助けになると述べています。これは、ロヨラ大学シカゴ校ストリッチ医学部の研究者によるもので、同校はこのテーマを正式なカリキュラムに取り入れています。

そのため、同校の医学生は少人数のグループセッションや内省をテーマにした課題に取り組み、授業での経験を振り返ります。「何に心を動かされましたか」「なりたい医師に近づいていると感じますか」といった質問が投げかけられます。

こうしたプログラムに参加した学生の大半は、個人として、また専門職として成長するうえで役立ったと答えています。

同様に、1年間にわたる研究では、研究者がタフツ大学医学部とボストン・カレッジで、医師と患者のやり取りにおける内省の役割を調べました。患者への話し方や、それが患者の情報開示への意欲にどう影響するかを振り返った医師は、コミュニケーションが改善し、自分自身の認識よりも患者の実際の経験を重視するようになったことが分かりました。

コミュニケーションにおける意識や注意力を高める可能性に加え、内省は、課題をやり遂げる自分の力への自信を高め、課題への理解も深めます。これは、ハーバード・ビジネス・スクールの研究者によるものです。意外なことに、仕事を終えた後に時間を取って振り返るほうが、同じ仕事をさらに経験するよりも成果を高めることが分かりました。

1日15分

内省の効果を示す証拠が出てきているにもかかわらず、なぜ内省に取り組むリーダーはもっと増えないのでしょうか。

理由はさまざま考えられますが、明らかなのは意欲や時間の不足です。行動科学者によると、ほとんどの人は自分の考えと向き合うよりも、外向きの活動に取り組むことを好みます。

ある調査は、ブラジル、フランス、ドイツ、インド、英国、米国の最高経営責任者1,114人を対象に、勤務時間の使い方を調べました。その結果、CEOは平均して勤務時間の約70%を、対面またはオンラインで他者とやり取りして過ごしていました。残りの時間の大半は、移動や会議の準備など、こうしたやり取りを支える活動に費やされていました。

これでは、集中して内省する時間はあまり残りません。それでも、内省のために時間を確保する利点を認識しているリーダーもいます。

たとえば、ハリー・クレーマーは、バクスター・インターナショナルの元CEOです。彼は毎晩、内省する時間を設け、「今日をもう一度生きるとしたら、何を違うようにしただろうか」といった自分を見つめる問いを自らに投げかけています。

クレーマーは、内省の方法は個人的なものだと考えているため、特定のやり方を勧めてはいません。しかし、たとえ1日15分でも、リーダーが内省の時間を作ることを強く勧めています。興味深いことに、研究者は、1日の終わりに15分間内省すると、実際に成果が高まることを明らかにしています。

Spanxの創業者で億万長者のサラ・ブレイクリーは、日記を内省の手段として活用しています。インタビューで彼女は、自分に起きた「ひどいこと」をすべて書き留め、ノートを20冊ほど埋めたと語りました。

「自分に起きるひどいことには、必ず隠れた贈り物があり、より大きな何かへと導いてくれます」と彼女は言います。

静かに内省する時間にこそ最良の学びが生まれるという考えは、テキサス大学オースティン校の研究によって裏付けられています。研究者たちは、内省が将来の学習を促進するかどうかを調べました。参加者には記憶課題が与えられ、課題の合間に何でも自由に考える時間が設けられました。その時間を使って学んだことを振り返った参加者は、新しい情報をすでに知っている関連事項と結びつける力が高まりました。

自分に合った方法を見つける

では、私たちは皆、内省の力をどう活用できるでしょうか。

組織心理学者のターシャ・ユーリックによると、鍵は「なぜ」ではなく「何」を問うことです。たとえば、「なぜこんなことが起きたのか」と尋ねる代わりに、「再発を防ぐために、何を違うようにできただろうか」と尋ねます。

「何」を問うことで、反すうの堂々巡りから抜け出し、客観性を保ち、未来に目を向けられます。人が「距離を置いた視点」を取り、観察者として物事を見ると、自信が高まり、ストレスの原因によりうまく対処できると報告されています。

内省的な問いかけに、唯一の普遍的な方法はありません。自分に最も響く実践を見つけ、日々取り入れてみましょう。小さな課題や、比較的穏やかな状況から始めてください。

すぐに「正しく」できると期待する必要はありません。最終的な目標は、自分の人生や経験において、当事者であると同時に観察者にもなることです。

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