起業を目指す人なら、自分のスキルセットを補ってくれる相手を見つけるよう、どこかの時点で助言されたことがあるでしょう。
考え方としては、ビジネスパートナーがあまりにも自分に似ていると、衝突したり、二人とも苦手とする仕事が手つかずになったりする、ということです。
こうしたパートナーを見つけるのは、いつも簡単とは限りません。その理由の一つは、自分が何を持ち寄れるのかを知ること自体が難しいからではないかと思います。
サイモン・シネックは、この問題について長い時間をかけて考えてきました。リーダーシップの専門家でベストセラー作家でもあるシネックは、2009年の著書『Start With Why(まず「なぜ」から始めよ)』で、このジレンマに正面から取り組んでいます。
シネックによれば、ほとんどの人は「なぜ」型か「どうやって」型のどちらかで、優れたビジネスチームはその両方のバランスが取れています。
シネックは著書で、「『なぜ』型はビジョナリーで、想像力が人一倍豊かな人たちです。思い描いたことはすべて実現できると信じる楽観主義者である傾向があります」と書いています。
故スティーブ・ジョブズは、アップルの共同創業者兼CEOで、「なぜ」型の人でした。
シネックは「どうやって」型について、「今この瞬間をより重視して生きています。現実主義者で、実用的な事柄をより明確に把握しています」と書いています。
アップルの共同創業者スティーブ・ウォズニアックは、「どうやって」型の人です。
シネックは7月、フェイスブック・ライブのインタビューのためにビジネス・インサイダーのオフィスを訪れた際、自分がどちらのタイプに当てはまるかを見極める簡単な方法を紹介しました。自分にこう問いかけてみてください。「どんなときに不安を感じるだろう?」
シネックはこう述べています。
「細部をすべて詰めることに強い不安を感じ、それが本当に居心地の悪さにつながるなら、おそらく『なぜ』型です。毎日、大きなアイデアが浮かばないことに強い不安を感じるなら、おそらく『どうやって』型です。」
覚えておくべき大切なことは、「どちらのタイプが優れている、あるいは劣っているということはない」とシネックは語りました。「大切なのは、自分のスキルセットを補ってくれる人を見つけることです。そうすれば、二人で力強いチームになれます。」
シネックは著書で、「なぜ」と「どうやって」の思考のバランスがジョブズとウォズニアックにどう生かされたかを説明しています。
「スティーブ・ジョブズは反逆者の伝道師でした。一方、スティーブ・ウォズニアックはアップルを機能させたエンジニアです。ジョブズにはビジョンがあり、ウォズにはそれを実現する力がありました。未来へのビジョンと、それを実現する才能の組み合わせこそが、組織を偉大にするのです。」


