次のパスワードは絵文字になるかもしれない

A woman uses her Apple iPhone while waiting to cross 5th Avenue in New York, September 20, 2012. Apple's iPhone 5 goes on sale tomorrow as Apple works to increase it's market share in the mobile phone market. REUTERS/Lucas Jackson (UNITED STATES - Tags: BUSINESS SCIENCE TECHNOLOGY TELECOMS SOCIETY) - RTR387LK
Most smartphone users keep their screens locked and need to unlock them numerous times a day.Image: REUTERS/Lucas Jackson
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スマートフォンのロック解除には、ありふれた4桁のPINと、にこにこ顔の絵文字のどちらを使いたいですか?たとえば「🐱💦🎆🎌」と「2476」なら、どちらが覚えやすく、使っていて楽しいでしょうか?

スマートフォンのユーザーは絵文字をよく使いメールやテキストメッセージで気分や感情、細かなニュアンスを表現します。さらに、絵文字だけでメッセージ全体を伝えることもあります。2015年には、英国の企業が銀行のATMでPINの代わりに絵文字のパスコードを使うことを試みました。しかし、使いやすさや、PINなど他の方法と比べた安全性について、正式な調査は行われていませんでした。

研究室と実環境の両方で詳しく調べるため、ベルリン工科大学、ウルム大学、ミシガン大学の研究者チームは、ベルリン工科大学の博士課程候補者リディア・クラウスを中心に、EmojiAuthという、Androidスマートフォン向けの絵文字ベースのログインシステムを開発しました。ユーザーは絵文字のパスコードをどれほどよく覚えていられるでしょうか。安全性も高まるのでしょうか。また、スマートフォンのロックを解除するたびに少し楽しめる、より愉快な方法にもなるでしょうか。

Image: Apple

絵文字パスコードの作成

スマートフォンのユーザーの大半は画面をロックしており、1日に何度もロックを解除する必要があります。数字のPINを使う人は多いですが、研究によると、画像は数字や文字より覚えやすく、思い出しやすいのです。また、PINに使える記号は0から9までの数字に限られます。パスワードにはより多くの文字を使えますが、スマートフォンでは入力しにくいという問題があります。一方、絵文字なら、2,500種類を超える絵文字から選べるため、解読や何気ない盗み見に強いパスコードが期待できます。

最初の実験では、参加者53人にAndroid端末を渡し、2つのグループに分けました。27人の第1グループは、利用可能なすべての絵文字アイコンのライブラリから、各ユーザー用に個別に作成した絵文字キーボードに表示される12個の絵文字から、パスコードを選びました。(設定後、各ユーザーの絵文字キーボードは変わりません。)残る26人は数字のPINを選びました。

絵文字の並びを選ぶ際、最もよく使われた方法は3つありました。絵文字キーボード上のパターン(片側に沿って並べる、角にある絵文字を使うなど)に基づく方法、特定の絵文字に対する個人的な好みに基づく方法、そして絵文字を使って物語を作る方法です。たとえば、ある参加者は頭に浮かんだ曲の歌詞に対応する絵文字を選びました。新しいパスワードの入力を何度か練習した後、参加者には1週間後に戻り、テスト用スマートフォンでパスワードを再入力するよう依頼しました。

研究室での実験では、PINも絵文字のパスコードも、とても覚えやすいことが分かりました。全体としては、PINを使った人のほうがパスワードをわずかに多く覚えていました。多くの人がPINを覚えることに慣れているためかもしれません。一方、絵文字のパスコードを使った人は、コードを入力するのがより楽しかったと答えました。

実環境での調査

次に、絵文字のパスコードが日常の使用でどのように機能するかを調べました。参加者41人のAndroid端末に、スマートフォンのメールアプリ用の専用ログイン画面を約2週間インストールしました。約半数は絵文字のパスコードを使い、残りはPINを使いました。

研究室での調査と同様に、絵文字のパスコードを使った人は、キーボード上でパターンになる絵文字や、自分の好みに合う絵文字、あるいは自分で作った物語に合う絵文字を選んでいました。

絵文字を使った人もPINを使った人も、パスコードは覚えやすく、使いやすいと答えました。ただし、絵文字を使ったグループは、数字だけのコードより入力が楽しいと感じていました。

さらなる安全性

実環境での調査の最後に、絵文字パスコードの安全性を検証しました。参加者には、研究者がパスコードを入力する間、肩越しにのぞき込む「ショルダーサーフィン」をしてもらいました。

無作為に選んだ6つの絵文字で構成されたパスコードは、ユーザーの肩越しに盗み見るのが最も難しいことが分かりました。パターンを作る4個または6個の絵文字や、4桁または6桁の数字など、他の種類のパスコードは、見て正確に覚えやすいものでした。

チームのメンバーの一人が5月30日にローマで発表する私たちの研究は、絵文字を使ったモバイル認証が実用的なだけでなく、パスワードを覚えて保護する楽しい方法でもあることを示しています。ただし、キーボード上でパターンになる順番に絵文字を並べないことが条件です。

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