現代生活の実用的なニーズは、美の追求や自然の保全と必ずしも相反するものではないと、アーティストでイノベーターのダーン・ローズガールデは語る。ローズガールデは、2014年の世界経済フォーラム「ニュー・チャンピオンズ年次総会」の登壇者の一人だった。テクノポエトリーは建物や道路、さらには空気にさえ取り入れることができるという。
動画からいくつかの発言を紹介します。動画全編はこのページ上部でご覧いただけます。
協働について
「なぜ自分で自分をくすぐれないか、知っていますか?驚きがないからです。自分でくすぐると、脳は『ああ、そう』と反応して、その情報を無視し、フィルターにかけて取り除き始めます。でも隣の人をくすぐった瞬間、そこに相互作用が生まれるのです。」
「未来について、まだ自分たちで制御できない何か新しいものを探求したいなら、それは一緒に取り組まなければならないことです。それは文字どおり、私たち自身の身体にプログラムされています。モビリティの未来、エネルギーの未来、あるいは都市の未来を考えるとき、これはとても重要だと思います。自然とテクノロジーの世界をどう融合させ、場所を再び人間らしく感じられるものにできるでしょうか。テクノポエトリーは、自然と未来の世界を融合させます。」
「スマート」な道路について
「モビリティについて話すとき、なぜ誰もが車に注目するのでしょうか。もっと華やかに、もっと魅力的に、あるいはもっとエネルギー効率を高めようとする。でも、実際に都市の姿を決める道路は……誰が気にかけているのでしょうか。これは本当に奇妙だと思います。道路が情報や体験のインターフェースになってはいけないのでしょうか。象徴的な存在になれないのでしょうか。」
「詩情の話であると同時に、実用主義の話でもあります。私は、苛立ちから、愛情から――あるいは執念からかもしれませんが――この新しい世界を探求しています。」
北京のスモッグのない公園について
「これが解決策だと言っているのではありません。そうではないからです。解決策は、クリーンな産業や電気自動車であり、それは誰もが知っています。しかし、本当の課題はそこへどうたどり着くかだと思います。市内の他の場所より75%きれいな場所をつくれば、人々は文字どおり違いを嗅ぎ取り、感じることができます。違いを目で見ることもできるでしょう。それが、市全体をスモッグのない状態にするために協力する適切な動機を生み出すのだと思います。」
人々に、自分も解決策の一端を担えると気づいてもらうことについて
「詩情と実用主義の世界、空想とExcelシートの世界を再び結びつける方法を見いだすのは、そういうことだと思います。そして、そのように考え、行動し始めれば、発見すべきまったく新しい世界が広がっていると思います。」
著者:ダーン・ローズガールデ、オランダ人アーティスト、イノベーター。Studio Roosegaardeの創設者。
画像:2007年5月2日、ラッシュアワーのマニラで、公共通勤列車(左)と並走する国道で車両が渋滞している。ロイター/シェリル・ラベロ
