ロシアは石油・ガス以外に何を輸出しているのか?

A combine harvester in a field.
Crude oil is Russia’s biggest export, accounting for $123 billion of its export revenues.Image: Unsplash/ Darla Hueske
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  • ウクライナでの戦争により、ロシアの世界向け輸出に注目が集まっています。

  • ロシアは石油やガスだけでなく、小麦、金属、肥料の主要な供給国でもあります。

  • ロシアへの制裁により、さまざまな商品価格が急騰しました。

ウクライナ侵攻後に科された国際制裁への対抗措置として、ロシアは200品目を超える製品の輸出停止を命じました。では、ロシアは具体的に何を輸出し、その輸出品はどこへ向かうのでしょうか?

メディアの注目は、石油とガスの主要供給国としてのロシアの役割に集まっていますが、同国はほかにも多くの商品や製品を輸出しています。

原油はロシア最大の輸出品で、2019年のデータによると、輸出収入は1,230億ドルに上ります。次いで、ガソリンや軽油などの石油精製品が662億ドル、ガスが263億ドル、石炭が176億ドルです。

ロシアは世界最大の小麦輸出国でもあり、2019年の販売額は81億4,000万ドルでした。また、鉄棒などの鉄製品の製造に使われる品目を含む半製品の鉄も大規模に輸出しており、2019年の販売額は70億ドル弱でした。ニッケル(40億3,000万ドル)や窒素系肥料(30億5,000万ドル)の主要供給国でもあります。

金属などのエネルギー資源や原材料は、実際には輸出禁止の対象外ですが、ブルームバーグによると、モスクワは「ロシアに対して敵対的な行動を取っている国々」への木材輸出を停止したと述べています。禁止措置の対象には、通信機器、医療機器、車両、農業機械、電気機器も含まれます。

これらは、2019年にロシアの4,740億ドルの輸出額を構成した商品です。Image: ハーバード大学国際開発センター

ロシア:資源大国

原材料では、ロシアはまた世界第2位のコバルト輸出国であり、コバルトは充電式電池の製造に使われる主要な元素の一つです。また、バナジウムの世界第2位の供給国でもあり、バナジウムは大規模なエネルギー貯蔵や製鋼に使われます。

同国は金の輸出で世界第6位で、世界供給量の4.4%を占め、鉛の供給では世界第10位です。

ロシアは世界のニッケル供給量の10%を占めています。ニッケルはステンレス鋼や車載用電池の製造に使われます。制裁で供給が打撃を受けるとの懸念から、ニッケル価格は1日で250%急騰し、異例の価格上昇を受けて、ロンドン金属取引所は取引を一時停止しました。

ロシアのプラチナ輸出は世界供給量の12.3%を占め、同国はタングステンの世界第4位の輸出国です。また、ガラス製造や飲料缶、塗料の顔料に使われるマンガンや、車体の製造に使われる亜鉛も少量供給しています。

ロシアは世界の銅需要の約3.5%を賄っており、銅価格は過去最高値を記録しました。

ロシアの輸出品を買っているのはどの国?

ロシアの輸出先として最大なのは中国で、2020年には金額ベースで輸出総額の14.9%を占めました。次いでオランダが7.4%を占め、その大部分は石油とガスの輸入によるものです。

ロシアの主要な商品輸出市場には英国も含まれ、2020年にはロシアの輸出総額の金額ベースで6.9%を占めました(230億ドル相当)。次いでドイツ(5.5%)、ベラルーシ(4.7%)です。

ロシアは世界の小麦の主要供給国です。

ウクライナ侵攻は小麦の供給にどのような影響を与えるのか?

ロシアは大量の穀物も輸出しており、ユーラシア経済連合の近隣諸国への穀物輸送を停止しました。ロシア市場の安定を維持するためとして、停止措置は8月末まで続きます。

ロシアとウクライナを合わせると、世界の小麦供給量のほぼ3分の1を占めており、戦争が輸送に及ぼす影響により、世界の小麦価格は過去最高水準に達しつつあります。

ロシア産小麦の最大の輸出先2カ国は世界最大の小麦輸入国であるエジプトとトルコです。しかし、紛争により黒海の港が閉鎖されているため、両国は2022年にロシアからの輸入を減らす可能性が高いと、米国農務省は述べています。

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