ロックフェラー財団は、食品のコストと人間の健康/環境への負担に関する数値を発表した。
現在の国内支出はおよそ1.1兆ドルだが、食品の真のコストは3.2兆ドルに近いと予測されている。
がんや糖尿病などの人間の健康への影響に加え、環境および生物多様性への負担も含めると、そうなる。
ロックフェラー財団は新たな報告書を発表し、アメリカ人が食品の真の価値の3分の1しか支払っていないことを明らかにした。同調査によると、アメリカの食品への総支出は、生産、加工、小売および卸売のコストを含めて推計1.1兆ドルに上る一方、食品サービス、調理、廃棄などの小売後のコストは除外されている。小売価格に含まれない隠れた要因を考慮に入れると、支出額は大幅に増加する。こうしたコストには、人間の健康への影響、生物多様性の喪失、環境への影響、経済への影響などが含まれる。これらを合わせると推計2.1兆ドルが加算され、食品の真のコストは年間3.2兆ドルとなる。
人間の健康は、隠れた食品コストの最大の要因であり、1.1兆ドルに上る。食事に起因する直接的な医療費と生産性の損失を考慮すると、肥満による費用は3,590億ドルに上り、高血圧、がん、糖尿病などのさらなる健康上の合併症により、さらに6,000億ドルが加算される。報告書は、「私たちが消費する食品の真のコストを理解することは、今日の食料システムを動かすインセンティブ構造を作り直し、最終的にそれを変革するための、最初の必要な一歩である」と述べている。また、この問題は「有色人種に不均衡な負担を強いており、食事関連の疾病にかかりやすく、水や衛生設備へのアクセスが乏しく、生活賃金に満たない賃金で食品生産の仕事に従事することも多い」とも指摘している。

