インフルエンザの流行期が近づいています。企業の健康を守る5つの方法

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冬はもうすぐです。北半球の温帯地域では日が短くなり、夕方の気温も下がってきています。つまり、インフルエンザの流行期も間近です。インフルエンザと風邪をひとくくりにして、「風邪とインフルエンザの季節」と呼び、体調を崩すのを「普通のこと」と考える人は少なくありません。

しかし、これは危険な誤解です。インフルエンザと一般的な風邪は異なるウイルスによって引き起こされ、症状には共通点があるものの、インフルエンザのほうがはるかに深刻です。インフルエンザは、およそ300万~500万人に重症例をもたらし、世界で毎年約25万~50万人の死者を出しています。米国だけでも近年、インフルエンザ関連の死亡者数は年間で最少1万2,000人から最多5万6,000人に上っています。

香港、オーストラリア、インドで最近のインフルエンザ流行期は、近年で最悪だったと公衆衛生の専門家に評されました。香港の科学者は、流行の主な株であるA型インフルエンザウイルスH3N2亜型の変異と、冬のインフルエンザ流行が比較的弱かったことが原因かもしれないと指摘しています。そのため、自然免疫を獲得した人が例年より少なかったと考えられます。オーストラリアでは、専門家が求めているのは高齢者への新しいワクチンの接種と、ワクチン接種率全般の引き上げです。インドでは、1,300人を超える人々がインフルエンザで死亡し、全国的なワクチン接種方針をめぐる議論が始まりました。

しかし、インフルエンザのようなウイルスは国境を認識せず、世界的な旅行や観光が広がる現代では、流行は容易に国境を越えて拡大します。流行期の時期、深刻さ、長さは年によって異なりますが、確かなこともあります。流行は起き、人々は重い症状に苦しみ、企業もしばしば損害を受けます。

インフルエンザの流行は、従業員の減少、販売機会の喪失、顧客サービス上の問題、業務の滞留、あるいはそのすべてにつながる可能性があります。 英国では、病気休暇によって雇用主が負担する費用は合計年間290億ポンドに上ります。今年のオーストラリアでは、インフルエンザの流行による生産性損失は、8月だけで4,780万ドルと推定されました。一方、米国では、年間の経済的損失の推定額の65%に当たる58億ドルがインフルエンザに直接起因しています。インフルエンザの流行期は毎年訪れることを考えれば、こうした経済的損失は受け入れられません。さらに、流行中も従業員の生産性を維持するために講じられる対策があります。

1. 対面の会議を減らす

職場で、インフルエンザにかかった従業員が狭い部屋での会議に参加したらどうなるか、想像してみてください。会議をなくす必要はありませんが、雇用主はビデオ通話や電話会議など、従業員がつながるための代替手段を見つける必要があります。

2. 出張を最小限に抑える

研究によると、空気が限られた空間で循環する飛行機の機内では、一部の呼吸器ウイルスが100倍以上感染しやすい可能性があります。航空機での移動が必要な対面会議の代わりに、オンラインのビデオツールで同僚とつながることを検討してください。

3. 多様なスキルを持つ人材を育てる

従業員に複数の業務を習得してもらうことは、重要な従業員が不在でも業務を円滑に進めるための有効な方法です。チーム内で、同僚が取り組むさまざまなプロジェクトについて知り、理解する人が増えれば、従業員一人の不在が職場の生産性に影響する可能性は低くなります。

4. 在宅勤務日を設ける

病気の従業員には、在宅勤務を選べるようにすべきです。在宅勤務日を設ければ、従業員が職場でインフルエンザウイルス(またはほかの病気)を広げるのを防ぎ、通勤の負担なく、より長く休養できるようになります。

咳をするときに口元を覆う、手を洗う、免疫力を高めるために定期的に運動するなど、健康によい習慣を身につけることに加え、インフルエンザの拡大を防ぐ最も効果的な方法は……

5. インフルエンザワクチンを接種する

世界保健機関、米国疾病予防管理センター、欧州疾病予防管理センターをはじめ、世界各地の公衆衛生機関は、毎年のインフルエンザワクチン接種を推奨しています。ワクチン接種は、本人がインフルエンザにかかるのを防ぐだけでなく、同僚や家族をウイルスから守ることにも役立ちます。

昨年の活発なインフルエンザ流行と、今年の南半球での深刻な流行が、北半球でこれから起きることを示すものなら、インフルエンザの予防接種をできるだけ早く受けることが重要です。

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