オミクロン株は労働力に軽微とは言えない影響を及ぼしている

Marisela Maddox, a parent of students Atlas and Hero Smookler, works as a substitute teacher at the Austin Jewish Academy as the spread of the Omicron variant leads to teacher shortages amid the coronavirus disease (COVID-19) pandemic in Austin, Texas, U.S., January 20, 2022. REUTERS/Callaghan O'Hare
Parents have filled in for teachers during the Omicron wave in Austin, Texas.Image: REUTERS/Callaghan O'Hare
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スイスにある近所の薬局から最近、オミクロン株流行期を端的に表すメールが届いた。「従業員が新型コロナウイルス感染症の影響を受け、人手不足になったため、ブースター接種の予約をキャンセルします」と書かれていた。

自分を守り、十分に働ける状態を保つための選択肢の一つも、これでは台無しだ。そのために手助けするはずの人が、それをできず、今もできないのだから。

感染力が非常に強く、感染者数を急増させながら急速に主流株となった新型コロナウイルスの変異株オミクロン株は、比較的軽い症状を引き起こすことがある。しかし、労働力への影響は決して軽いものではない。

世界各地で、ブースター接種を行う人員や、バスを運転する人員、あるいは小学3年生を教える人員の確保に苦労している。

米国勢調査局が最近実施した調査では、新型コロナウイルスの症状があるため、または症状のある人の世話をするために働いていないと答えた人の数は、およそ1か月前の期間と比べて約3倍に達した

米国勢調査局が最近実施した調査では、新型コロナウイルスの症状があるため、または症状のある人の世話をするために働いていないと答えた人の数は、およそ1か月前の期間と比べて約3倍に達し、1年前の同じ時期と比べても32%多かった。その頃、米国では変異株という概念に慣れ始めたところだった。

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オミクロン株は、他の地域にも同様の影響を及ぼしている。カナダでは郵便局の人員不足による郵便物の配達遅延が起き、フランスでは感染したものの欠かせない医療従事者に患者の治療を続けさせる必要が生じ、東京都知事は企業に対し、従業員の少なくとも10人に1人を失う事態に備えた事業継続計画の策定を要請した。

オミクロン株の流行はピークを迎えつつあるのか

一部の地域では、オミクロン株の感染拡大はピークを越えた可能性がある。しかし、労働力は今もその大きな打撃を受けている。

教師が病欠した際に、懸命な親たち(あるいは州兵)が教室で授業を代行するという話が、いつの間にか当たり前のことのように思われるようになった。ある時、サンフランシスコ学区の最高責任者は、6年生の理科の授業を代行していた。生徒たちが彼の名前や給与をグーグル検索するなか、教師不足について記者に語った。

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看護師も不足している。スイスのある州は、看護学位を持ちながら現在働いていない地元住民に対し、直ちに勤務登録するよう呼びかけた。

スイスをはじめ各地では、オミクロン株による労働力の混乱への対応として、新型コロナウイルス検査で陽性となった人が隔離中に待機しなければならない期間を短縮する措置も取られている。

この措置は無謀だと批判されている。

オミクロン株は軽症で済むことがあるワクチン接種済みの人ではが、専門家は深刻に受け止めるよう呼びかけている。また、避けられない次の変異株についても警告を発している。「大きな疑問は、今後の変異株の重症度が高まるのか、低くなるのかということだ」と、WHOの高官は今週初めに述べた。

それは、さらに深刻な人手不足を意味する可能性がある。それでも、ウイルスがもたらす危険性を軽視しているように見える多くの人々の関心を引かないかもしれない。新型コロナウイルスの症状を理由に働かない人が増えたことを示す同じ米国勢調査局の調査結果は、感染や感染拡大への懸念から仕事を休む人が着実に減っていることも示している。

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オミクロン株の影響についてさらに読む

背景を知るため、以下に世界経済フォーラムの「Strategic Intelligence」プラットフォームから関連記事へのリンクを紹介する。

  • この分析によると、英国の多くの企業は新たな労働者の採用や従業員の定着に苦労しており、ブレグジットによってパンデミック関連の問題がさらに悪化した。(LSE Business Review)

  • この記事によると、オミクロン株によって打撃を受けた世界の労働力の一つは、今年のASEAN議長国としてカンボジアの議題を推進する任務を担う官僚たちだ。(The Diplomat)

  • オミクロン株はなぜこれほど速く広がったのか。この報道によると、高いウイルス量が理由ではなく、障壁をすり抜ける変異株の不気味な能力がおそらく原因だ。(Nature)

  • 「実際、2020年春よりひどく感じる」。この記事によると、人手不足の米国の病院で残った従業員のうち、驚くほど多くが新型コロナウイルス感染症で病欠している。(STAT)

  • この記事によると、オミクロン株は変異株が急速に世界へ影響を及ぼし得ることを明白にした。記事は、変異株の出現を抑える方法として、ワクチン接種への金銭的なインセンティブを提唱している。(The Conversation)

  • この報道によると、オミクロン株の感染急増のなかで実施されたオランダの規制に対する「ユーモラスな抗議」により、ゴッホ美術館はネイルサロンに、アムステルダムの王立コンサートホールは理髪店になった。(Smithsonian Magazine)

  • 症状がある人のうち、出勤などの前に新型コロナウイルス検査を受けない人はどのくらいの割合なのか。この分析によると、2020年後半の英国では、およそ4人に1人だった可能性がある。(The Conversation)

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