新型コロナ禍で、米国人の健康や社会活動をめぐる優先事項はどう変化したのか

A close-up view of a person wearing a face mask.
The pandemic has changed many people's outlook on life.Image: Unsplash/Tai's Captures
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  • ピュー・リサーチ・センターは、パンデミックを経て何が自分にとってより重要になり、何が重要でなくなったかを、1万人を超える米国人に尋ねました。

  • 3分の1強が、社交や外出の重要性が低下したと答えました。これは、社会活動への新たな感謝を感じるようになったと答えた21%を大きく上回ります。

  • 約10人に1人は仕事がより重要になったと答え、4人に1人はより健康的なライフスタイルを取り入れようとしていると答えています。

  • 主な傾向をすべて紹介します。

新型コロナウイルスの流行は、公共生活の多くの側面を一変させました。2020年以降、米国人の働き方や通学、宗教行事への参加の仕方も変わりました。最近では、多くの地域で公共活動に対する制限が解除され、米国人は以前の日常に戻ることへの抵抗感を次第に弱めています。

米国人が新型コロナの生活への影響をどう捉えているかを知るため、ピュー・リサーチ・センターが最近実施した調査では、パンデミック中に何が自分にとって重要性を増し、何が重要性を失ったかを、回答者自身の言葉で説明してもらいました。(回答者から無作為に選ばれた一方のグループには、何が自分にとってより重要になったかを、もう一方の無作為に選ばれたグループには、何が自分にとって重要でなくなったかを説明してもらいました。)

多くの米国人にとって、パンデミックは、米国だけでも100万人を超える命を奪い、日常生活の一部として社会活動に参加することと、自分の健康を守ることとの間に、新たなトレードオフの意識をもたらしました。米国人の自由回答から浮かび上がった主なテーマをいくつか紹介します。

より重要になったこと

回答者の26%にあたる多くの米国人は、新型コロナの流行中、健康を保つことが以前より重要になったと答えています。公衆衛生上の予防策に従うことや、健康的なライフスタイルをより重視することなどが含まれます。

健康を保つために講じる予防策が、新たに重要になったと説明する人もいました。ある回答者は、「店や、買い物や食事をする場所では人と安全な距離を保つこと。特に食事の前には、十分に手を洗うようにする」と述べました。また、「健康を保つこと、運動すること、栄養のある食事をすること、心の健康に気を配ること」のように、より一般的な表現をした人もいました。

新型コロナの流行開始後、自分の経済的な目標をより重視するようになった米国人もいるImage: ピュー・リサーチ・センター/米国成人を対象に2022年5月2~8日に実施した調査

およそ5人に1人(回答者の21%)は、社会活動への新たな感謝を語りました。このグループの大半は、大規模な集まりへの参加や、友人や家族と直接会うことが、流行前より今のほうが重要になったと答えています。ある人は、意識の変化を次のように表現しました。「愛する人たちと質の高い時間を過ごすこと、機会があれば大きなイベントに参加すること。」

より少ない割合(回答者の9%)は、新型コロナの流行後、感染リスクを防ぐための外出せずに家にいることが、より重要な優先事項になったと述べました。ある人は変化を「公共の場所や人混みを避けること」と説明しました。別の人は、「家にいる時間を増やし、人混みや公共の場所を避けています。人を避けるために早い時間に買い物をし、頻繁に外出しなくて済むよう、まとめ買いもしています」と述べました。

センターの調査では、パンデミック中に米国人の仕事生活が広く変化したことが示されています。自由回答には、より広い人生の優先事項を見直したという声もありました。特に、仕事や出社を重視する度合いが下がったことに関連する意見が見られました。

回答者の10人に1人は、今日、人生への感謝が増し、仕事生活の優先順位が相対的に下がったと説明しました。ある調査回答者は、新たな優先事項をこうまとめています。「在宅勤務をしていたときは、とても効率よく働き、契約時間内に仕事を終えられました。今は通勤し、同僚とやり取りする生活に戻ったので、それは難しくなりましたが、仕事を家に持ち帰ることはもうありません。職場で終わる仕事は職場で終わらせ、それ以外は次の営業日まで待ちます。家族と過ごす時間は、あまりにも大切です。」

公衆衛生当局の助言への不満や、新型コロナから身を守る取り組みを積極的に拒むことに触れた回答者は、より少数でした。回答者のわずか2%が、こうしたことが自分にとってより重要になったと答えています。(さらに1%は、公衆衛生当局について全般的に否定的な意見を述べました。)

重要性が低下したこと

新型コロナの流行開始後、仕事を以前ほど重視しなくなった米国人もいるImage: ピュー・リサーチ・センター/米国成人を対象に2022年5月2~8日に実施した調査

流行中に自分にとっての重要性が低下したものを尋ねられた米国人も、社会的な交流をしばしば挙げました。この質問への回答者の約3分の1(35%)は、社交や外出の優先順位が下がったと答えました。

ある人は、「大勢の人がいる場所で社交することは、今では以前ほど重要ではありません。外出することも、それほど重要ではありません」と述べました。別の人は、「人混みの多い場所に以前ほど出かけなくなり、それはもう自分の優先事項ではありません。」と答えています。米国人が自分にとって重要性が低下したと挙げたほかの活動には、「旅行や休暇」「買い物に出かけること」「映画を見に行くこと」がありました。

パンデミック中に自分にとって重要性が低下したものについて、回答者の一部(9%)は仕事の価値が下がったと述べました。仕事そのものや、出勤して働くことが以前ほど重要でなくなったという人たちです。ある回答者は、「オフィスにいることは、私にとって以前ほど重要ではなくなりました。同じ責任をリモートでも果たせます」と述べました。米国人が重要性の低下したものとして挙げたほかの例には、「仕事で長時間働くこと」や「自分の仕事によって自分を定義すること」がありました。

回答者のうち少数(4%)の米国人は、公衆衛生当局の意見に耳を傾けることが自分にとって以前ほど重要ではなくなったと答えました。ある回答者は、「医療界、CDC、FDAなどへの信頼をすっかり失った」と表現しました。

公衆衛生ガイドラインや社交の集まりをめぐる党派間の違い

パンデミック開始以降、健康上の予防策の重要性について党派間で意見が異なるImage: ピュー・リサーチ・センター/米国成人を対象に2022年5月2~8日に実施した調査。

新型コロナの流行を通じて、党派間の大きな違いが、その影響を抑えるための取り組みをめぐって表れてきました。センターが最近実施した調査への米国人の自由回答にも党派間の違いが見られ、特に健康に関するガイドラインや社交の集まりに関して顕著です。

民主党支持者と民主党寄りの無党派層は、共和党支持者と共和党寄りの人々に比べて(32%対17%)、流行後、健康上の予防策を講じることや公衆衛生上の指針に従うこと、その他の健康増進の取り組みが自分にとってより重要になったと答える割合が約2倍でした。

一方、民主党支持者(回答者の45%)は、共和党支持者(22%)よりも、重要性が低下したこととして、流行開始以降、大規模な集まりでの社交や外出を挙げる割合も高くなりました。

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