ニューヨーク市に拠点を置く電子機器メーカーのAdafruitは、地元当局からの支援要請に応えた。
同社は現在、5万平方フィートの工場を使って医療機器やPPEを製造している。
「私たちはただ目の前の仕事に集中し、この状況を乗り越えられるよう市を支援しています」と、創業者で主任エンジニアのリモア・フリード氏はBusiness Insiderに語った。
電子機器メーカーのAdafruitは、ニューヨーク市にある5万平方フィートの工場を活用し、医療機器やPPEを製造して新型コロナウイルス危機への救援に取り組んでいる。
「私たちはただ目の前の仕事に集中し、この状況を乗り越えられるよう市を支援しています」と、創業者で主任エンジニアのリモア・フリード氏はBusiness Insiderに語った。
彼女はAdafruitを立ち上げたのは2005年。人々に電子機器の改造や製作を教えるためだった。資金調達を一切せずに、同社はその後、メーカーや愛好家向けのワンストップショップへと成長した。Raspberry Pi用のバッテリー、ケーブル、LED、センサー、ウェアラブル機器などを販売するほか、電子機器の修理も社内で手がけている。Adafruitの製品を使った作品は、バーニングマンで特に人気があり、そびえ立つ彫刻から個性的な光る衣装まで、幅広く見られる。
フリード氏によると、Adafruitが危機対応の支援に加わったのは、ニューヨーク市当局が市内の深刻なPPE不足や医療機器不足への対応を支援する地元の製造業者を募集した後だった。
「私たちは製造やレーザー切断など、必要なことをいろいろ手がけているので、『もちろんです、参加させてください』と答えました」と、Adafruitのマネージングディレクター、フィリップ・トローネ氏はBusiness Insiderに語った。
こうして同社は、フェイスシールド、医療機器用センサー、デジタル体温計、指先の脈拍を測るパルスオキシメーター、発熱検査用のサーモグラフィーカメラなどの製造と出荷を始めた。ニューヨーク市当局は同社を「エッセンシャルサービス」と認定しており、ほかの企業が営業を停止するなかでも、Adafruitは事業を継続できる。
「ニューヨーク市を支援し、ニューヨーク州全域や、ニュージャージー州、コネチカット州のような東部の感染多発地域も引き続き支援できればと思います」とトローネ氏は語った。「ほかの州や国が必要とする電子機器を届けられるようにしたいのです。」
Adafruitは現在、医療機器やPPEの供給に注力しているため、通常の製品を注文した顧客への発送は、提携先や販売代理店に委ねている。ただし、今はさほど大きな負担ではない。トローネ氏によると、Adafruitの売上は驚くべきことに90%減少した。通常、Adafruitは毎月約3万件の注文を発送するが、現在は約3,000件にまで落ち込んでいる。
Adafruitが事業をどう転換したか
効率的かつ安全に操業するため、Adafruitは工場内でいくつかの変更を行う必要があった。
従業員の勤務時間をずらし、出勤時には工場内の体温測定器を使うこと、手袋とマスクを着用することを義務づけた。
「人員配置を慎重に行うことが大切です。どのように、いつ配置するかを考え、全員の安全を守るための具体的な手順に従うのです」とトローネ氏は語った。
Adafruitは一部の事業を縮小したものの、解雇は行っておらず、従業員と契約業者全員への支払いを続けているという。売上が減少するなかでも、同社の電子機器を使ってものづくりをする人々はいる。たとえば、この自作の音楽が鳴るソープディスペンサーがある。
「私たちはこれまで以上につながり合っています」とトローネ氏は語った。「多くの人々の助けになることを実現できた。それが最良の結果です。」


