新型コロナウイルス感染症後のより良い未来に向けた5つの道筋

We can all imagine the world we want to build; now's the time to startImage: Drew Beamer on Unsplash.com
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  • 新型コロナウイルス感染症からの復興が始まる今、より良い形で再建するにはどうすればよいか、自らに問いかける必要があります。

  • パンデミックによって既存の不平等が浮き彫りになり、それがさらに深刻化するおそれもあります。

  • しかし、すべての国と社会の協働に基づく対応によって、真の持続的な変化を実現できます。

ここ数週間、一部の政府がロックダウン規制の緩和を始め、経済再開の方法を模索するなか、「新しい日常」という言葉を繰り返し耳にしてきました。長期的な未来について、今こそより抜本的に考えるべき時だと私は考えます。

暮らしを以前の状態に戻すべきではないと認識する必要があります。むしろ、次の世代により良い未来を築くために、物事の進め方をどう変えられるかを自らに問いかけるべきです。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、私たちの経済や社会が生み出す、幾重にも交差する不平等を鮮明に照らし出しています。それらは人々の暮らしと機会を損ない、私たちが築こうとする未来にあってはならないものです。

世界中で、数え切れないほどの人々がその日を生き抜くために苦闘しています。それはこれまでも変わらず、今も同じです。このウイルスがすべての人に等しく影響しているわけでは決してありません。最も脆弱な立場にあるのは、貧困の中で暮らす人々や、紛争、災害、地域にまともな仕事がないことを理由に故郷を離れざるを得なかった人々です。パンデミックはおそらく、飢饉、干ばつ、失業、紛争にすでに苦しむ地域の状況をさらに悪化させる触媒となり、故郷を追われる人々を増やすでしょう。

同時に、パンデミックは、より良い未来への道筋が確かに存在することも示しています。協力して異なる形の社会を築き、地球を傷つけるのではなく守る方法を見つけられる未来です。

より良くする機会、そして正しい方向へ進む機会があります。

こうした道筋を進むには、すべての国と社会のあらゆる層による集団的な対応と、前例のない協働が必要です。それは実現可能だと、私は楽観しています。

1. 地球を守る

私たちは皆、環境が回復する兆しを見て、実感したいと願っています。世界経済が地球に及ぼす影響への認識が高まっているだけでなく、地球の健全性が改善することも望んでいます。従来どおりの事業の進め方を変えることで、環境を回復させられるという証拠を集めるべきです。今こそ、実用的で手頃な価格で、容易に導入できる解決策を探し、最も破壊的な習慣を終わらせ、次の世代にも住み続けられる地球を確かなものにする必要があります。人々と地球がともに繁栄できる解決策に投資しなければなりません。

2. すべての人が再生可能エネルギーを利用できるよう推進する

パンデミックは、化石燃料が環境に及ぼす深刻な影響と、使用をやめると地球がいかに速く回復の兆しを見せるかを明らかにしました。再生可能エネルギーの必要性は今、これまで以上に高まっています。それは何百万人もの人々の命綱であると同時に、次の世代に明るく、豊かで健やかな未来をもたらす原動力でもあります。再生可能エネルギーは、暮らしのあらゆる側面を結びつける一本の金の糸です。人々や地球の健康を危険にさらすことなく、家庭、企業、学校、病院に電力を供給できます。今こそ、最も脆弱な立場にある地域社会や遠隔地の地域社会が再生可能エネルギーを利用できるよう推進し、誰一人取り残さないことが必要です。

3. 食料生産との関係を変える

農業システムがいかに脆弱であるか、また、世界のある地域における人々、土地、動物の関係が、あらゆる場所のすべての人に影響を及ぼし得ることを、私たちは理解し始めています。今こそ、より循環型のモデルを提唱し、食べ物との関係、それを生産する人々との関係、そして家族を養う土地、植物、動物との関係を変える必要があります。

4. 尊厳ある労働条件と起業を支援する

仕事と社会の関係に対する人々の認識が高まっています。かつて軽視されたり、過小評価されたりしていた職務が、今では不可欠なものと認められ、多くの労働者が当然のこととして、より良い労働条件を求めています。今こそ、安全で安定し、尊厳のある雇用を提唱すべきです。特に、従来から低賃金で過小評価されてきた職務に就く人々や、移民や難民のように生計を立てる機会から排除されがちな人々を支援する必要があります。誰もが、持続可能な収入を得て、社会に貢献し、資産を保有し、家族のレジリエンスを高める機会を持つべきです。

パンデミック後に地域社会を貧困から救い出すうえで、起業家は極めて重要だとも考えています。起業家は、創造性、情熱、活力をもって地域社会を変革する担い手です。政府、大企業、財団は、起業家の創造性と技能を支援し、事業の成長、新たな生計手段や機会の創出、地域経済の繁栄につなげなければなりません。

5. 誰一人取り残さない

こうした道筋がより良い未来につながるよう、誰もが参加する必要があります。難民は、新型コロナウイルス感染症の危機と、それに伴う不確実性の影響を特に受けやすい立場にあります。同時に、多くの難民は、こうした不確実な状況や長期的な展望の欠如の中で、何年も暮らしてきました。気候変動によって、彼らが直面する問題はほぼ確実に深刻化するでしょう。一方、新型コロナウイルス感染症は、この健康危機に見舞われた地域社会を支えるうえで、難民が貴重な役割を果たしている事例を数多く示しました。IKEA財団の取り組みは、支援策を統合的に策定し、難民だけでなく地域住民の自立も促すことで、受け入れ地域社会と難民の双方が恩恵を受けることを示しています。地域コミュニティ組織のニーズに応え、そのレジリエンスを高めるための投資は、出身にかかわらず、家族が直面する問題に対処し、そこから立ち直るのを支援する最も効果的な方法の一つです。

困難な状況では、人々の最良の面が引き出されることがあります。連帯、前例のない協働、新たな発想によって、このパンデミックからより強く、より賢明な形で立ち直ることができます。IKEA財団はパートナーとともに、この道のりの第一歩を踏み出しています。皆さんにもぜひ加わっていただきたいと思います。

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