国際児童支援団体ワールド・ビジョンは、新型コロナウイルスにより、さらに400万人の少女が早婚や強制結婚の危険にさらされる可能性があると警告した。
パンデミックによって貧困が深刻化し、家庭の経済的負担がさらに増すことで、娘を早く結婚させる家庭が増える可能性が高い。
学校や医療施設の閉鎖も、少女たちをますます危険にさらしている。
国際的な慈善団体は5月15日、新型コロナウイルスのパンデミックにより、今後2年間で400万人の少女が児童婚の危険にさらされると発表した。運動家らは、この危機によって児童婚をなくすための数十年にわたる取り組みが後退しかねないと警告した。
生計手段の喪失による貧困の深刻化で、多くの家庭が娘を早く結婚させる可能性が高いと、ワールド・ビジョンは述べた。
「紛争や災害、パンデミックのような危機が起きると、児童婚の割合は上昇します」と、同団体の児童婚専門家エリカ・ホール氏はトムソン・ロイター財団に語った。
「今、どうすれば防げるかを考え始めなければ、手遅れになります。まず保健危機が過ぎるのを待つことはできません。」
運動家らは、学校が閉鎖され、児童婚の撲滅に取り組む団体がロックダウン中に活動しにくくなっていることから、リスクが高まっていると述べた。
パンデミックにより、少女たちはリプロダクティブ・ヘルス・サービスを利用しにくくなっている。これにより、10代の妊娠が増え、結婚を迫られる圧力が強まる可能性がある。
世界では、推定1,200万人の少女が毎年18歳になる前に結婚している。3秒にほぼ1人の割合だ。
先月発表された国連の報告書は、パンデミックによって今後10年間で児童婚がさらに1,300万件増える可能性があると予測した。
児童婚の撲滅に取り組む1,400団体の世界的な連携組織「Girls Not Brides」は、加盟団体が非常に懸念していると述べた。
「現場の人々は、状況が悪化していると言っています。児童婚が大幅に増えることになりそうです」と、Girls Not Bridesの最高経営責任者フェイス・ムワンギ=パウエル氏は語った。
「インド、アフリカ、ラテンアメリカから同じ話を聞いています。児童婚を減らすために私たちが何十年も続けてきた取り組みが、無に帰す可能性があると言う人もいます。」
同氏は、特に学校の閉鎖を懸念していると述べた。
「学校は少女たちを守ります。学校が閉鎖されると、(結婚の)リスクは大幅に高まります」とムワンギ=パウエル氏は語った。
「新型コロナの流行後も、多くの少女が学校に戻れない可能性が高く、とても恐ろしいことです。必ず戻れるようにしなければなりません。」
ワールド・ビジョンのホール氏によると、南スーダン、アフガニスタン、インドでは、すでに児童婚が増えているという逸話的な証拠がある。インドでは同団体が最近、相談窓口への通報を受け、警察と協力して7件の結婚を阻止した。
ホール氏は、ロックダウンを利用して児童婚を隠そうとする人がいるのではないかとの懸念がある一方、家庭が経済的打撃に苦しむなか、急増は後になって起きると予想していると述べた。
親は、扶養する子どもの数を減らしたり、持参金を得たりするために、娘を結婚させることがある。
「これはまさに生き延びるための手段です。親は悪意からそうするのではなく、ほかに選択肢が見えないだけなのです」とホール氏は語った。

