新型コロナウイルス感染症のパンデミックと、それに伴うロックダウンにより、2020年には1億1,400万人が職を失った。
ILOは、2020年に失われた労働時間はフルタイム雇用2億5,500万人分に相当し、労働所得の損失は3兆7,000億ドルに上ったと推計している。
数百万人が職場に復帰したものの、ILOは2021年に世界の労働時間が新型コロナウイルス感染症流行前の水準に戻るとは見込んでいない。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、数千万人が職を失ったり、労働時間の短縮に直面したりするなか、危機が続く世界各地の労働市場は、かつてない規模で混乱している。
最新版のILOモニターによると、2020年には1億1,400万人分の雇用が失われ、雇用を維持した人々の労働時間短縮と合わせると、労働時間の損失は2009年の金融危機時の約4倍に達した。国際労働機関(ILO)は、2020年に失われた労働時間(パンデミック前の水準との比較)はフルタイム雇用2億5,500万人分に相当し、労働所得の損失は3兆7,000億ドルに上ったと推計している。これは、最悪のケースとして2020年春に示された推計をも上回る。当時ILOは、年間の労働所得の損失を8,600億ドルから3兆4,400億ドルと予測していた。
次のグラフが示すように、労働市場への打撃が最も顕著だったのは2020年第2四半期で、広範なロックダウンにより、5億2,500万人分の雇用に相当する労働時間が失われた。2020年末までには、数百万人が職場に復帰したり、在宅勤務に切り替えたりしたことで、状況は大きく改善した。しかしILOは、2021年に世界の労働時間が新型コロナウイルス感染症流行前の水準に戻るとは見込んでいない。


