パンデミックにより、英国のアルコール関連死亡者数は19%増加

A man drinks beer at The Fox on the Hill pub as it reopens while coronavirus disease (COVID-19) restrictions continue to ease, in London, Britain, May 17, 2021. REUTERS/Hannah McKay
The pandemic, and associated lockdowns, caused many people’s relationship with alcohol to change.Image: REUTERS/Hannah McKay
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  • ONSによると、2020年の英国のアルコール関連死亡者数は前年に比べて約19%増加した。

  • これは2001年以来、単年で最大の増加である。

  • パブやレストランの休業により2020年のアルコール販売全体は減少した一方、スーパーマーケットでのアルコール販売は大幅に増加した。

  • イングランドでは、パンデミック中に高リスクの飲酒をしていると答えた人が59%増加した。

  • 過度の飲酒は、がん、心疾患、肝不全など、さまざまな疾患と関連している。

ONSが公表した最新の統計によると、2020年のアルコール関連死亡者数は前年に比べて約19%増加した。2020年に英国で記録された、アルコールの有害な使用に起因する死亡は計8,974人だった。これは、ONSが2001年にこのデータの収集を始めて以来、単年で最大の増加である。

過去の年と同様、男女間には大きな差があり、アルコールが原因で死亡した男性は女性の2倍に上った。アルコールに特化して分類される死亡者数が最も多かったのは、スコットランドと北アイルランドだった。イングランドでは、死亡率の上昇幅が最も大きかったのはウェスト・ミッドランズと南西部だった。

2020年にアルコール関連死亡者数がこれほど大きく増加した理由を完全に理解するには、時間がかかるだろう。しかし、こうした統計は懸念すべきものだ。パンデミックがアルコールとの関わり方をどう変えたかについて、現時点で分かっていることを踏まえるとなおさらである。

飲酒習慣

パンデミックとそれに伴うロックダウンにより、多くの人のアルコールとの関わり方が変化した。パブやレストランの休業で2020年の販売全体は減少したものの、大幅に増加したのはスーパーマーケットでのアルコール販売だった。通常と同じ量かそれ以下しか飲まなかった人もいる一方、イングランド公衆衛生局の報告では、高リスクの飲酒をしていると答えた人が約59%増加した。高リスクの目安は、男性で週約50単位、女性で週35単位のアルコール摂取である。こうした摂取量は、さまざまな疾患と関連しており、がん、心疾患、肝不全などが含まれる。多くの人はパンデミック中に、ワインや蒸留酒など、アルコール度数の高い酒

も飲み始めた。こうした酒は、がん、冠動脈性心疾患、精神的依存などの健康問題を発症するリスクの上昇とも関連しているため、懸念される。パンデミックによってアルコールとの関わり方が変化した理由は、複雑で多岐にわたる。特に懸念されるのは、パンデミックがメンタルヘルス

に及ぼした影響であり、アルコール消費の増加を孤独、うつ、不安の経験に結び付ける人もいる。過去の研究によると、うつや不安など、一般的な精神疾患のある人は、そうでない人に比べ、アルコール使用障害を申告する可能性が2倍

高い。メンタルヘルスの不調に対処するため、パンデミック中にアルコールを利用した人も多いかもしれない。しかし、短期的な安堵は、メンタルヘルスと身体の健康の双方に長期的なリスクをもたらす可能性がある。パンデミック中に報告されたメンタルヘルスの問題が増加したことを考えると、それがアルコール関連死亡者数を押し上げる可能性は十分にある。長期的な対策アルコールに特化した死亡者数の増加傾向は、治療だけでなく、メンタルヘルスなどアルコール問題の根本原因に対処するためにも、投資を急ぐ必要があることを示している。

専門的なアルコール治療を受ける

人の数は2014年以降減少しているが、治療の需要が減ったわけではない。しかし、近年の

大幅な予算削減により、専門サービスは支援を必要とする人に対応する力が弱まっている。最も大幅な削減が行われたのも、アルコール関連の被害が最も深刻な地域だった。英国の成人には、アルコール摂取を週14単位以下に抑えることが推奨されている。Drinkaware2020年の調査データからも、危険な水準で飲酒している人々の間には、依然として

治療の必要性が大きいImage: ことが示唆されている。しかし、制限によりサービスの提供方法が変わったため、多くの人が治療を受けられなかった。

アルコールはNHS(国民保健サービス)に大きな負担をかけることが認識されている。しかし、政府の

最新の10カ年薬物戦略では、薬物問題の専門治療に7億8,000万ポンドを拠出すると約束しているにもかかわらず、アルコール問題に関する専門の治療戦略を更新する計画はない。アルコールに特化した死亡に関するONSの最新データを踏まえると、アルコール問題にも専門の治療戦略を確実に設ける必要がある。死亡を含むアルコールによる被害の増加を食い止めるには、即効性のある解決策はない。例えばスコットランドでは、被害を減らすためにアルコールの最低単位価格制度を導入したが、消費量が減少したにもかかわらず、アルコールに特化した死亡者数が減ったという証拠は現時点でない。そのため現在、問題のある飲酒に伴う

偏見を減らすためのキャンペーンが行われている。偏見は、支援を求めるうえで重要な役割を果たすと認識されている。これは正しい方向への一歩かもしれないが、英国全土で、有害な飲酒の

危険因子を把握し、有害な飲酒とアルコール関連死亡の双方を減らす効果的な対策を実施するための長期的な戦略が、引き続き必要だ。アルコールの問題を抱える人に専門的な支援を提供するとともに、問題の発生を予防することも重要である。新型コロナウイルス感染症による新たなリスクに、世界経済フォーラムはどのように取り組んでいるのか?ONSのデータによると、最も困窮した地域

不平等の問題に取り組むことは、危険な水準の飲酒に至る人を減らすうえでも、そこから生じる死亡を減らすうえでも、重要である。減らすことは、危険な水準のアルコール消費に至る人の増加と、そこから生じる死亡の双方に有効である。

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