特別合同会合として、世界経済フォーラムの世界未来会議年次総会とサイバーセキュリティ年次総会が、今月ドバイで同時開催されます。
会合には、サイバーセキュリティ、人工知能、地政学、気候、経済成長など、さまざまな分野の専門家が集います。
このイベントについて知っておきたいことをご紹介します。
今月、幅広い分野の数百人の専門家が、アラブ首長国連邦ドバイに集まり、世界経済フォーラムの世界未来会議年次総会およびサイバーセキュリティ2025年次総会(AMGFCC)に参加します。
10月14~16日に開催されるこのイベントは、世界未来会議年次総会(AMGFC)とサイバーセキュリティ年次総会(AMC)の合同会合です。
世界が大きな地経学的・地政学的変化に直面し続けるなか、人工知能などの技術が急速に進歩し、状況に拍車をかけています。さらに、こうした動きはサイバー脅威から偽情報まで、重大な脆弱性を露呈させ、世界の相互依存を強めています。
ドバイでは、AMGFCとAMCの参加者が知見を共有し、新たな潮流を探り、進展を示すとともに、よりレジリエントで包摂的かつ持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させます。
各会合の概要と、AMGFCCで予定されている内容をご紹介します。
世界未来会議とは何ですか?
世界未来会議ネットワーク(GFC)は、世界経済フォーラムを代表する、世界規模のマルチステークホルダー型・学際的な知識ネットワークです。最先端の課題と既存のシステムの双方について知見を生み出し、それらが世界、地域、業界固有の課題にどう影響するかを探ることを目的としています。
思想的リーダーや専門家を招集する現任期のGFCは、37のテーマ別会議体から成るシンクタンクとして活動しています。各会議体は、世界にプラスの影響をもたらし得る変革的なアイデアを特定し、広めます。扱う課題には、サイバーセキュリティ、デジタル公共インフラ、汎用人工知能、情報の完全性、雇用とフロンティア技術、次世代コンピューティングなどがあります。
93か国・地域の専門家で構成されるGFCのメンバーは、多様な背景を持ちます。3分の1はビジネス界、もう3分の1は学界やシンクタンクから参加し、残る3分の1は公人、国際機関、市民社会を代表します。各会議体は、フォーラムの11のセンターに組み込まれています。
サイバーセキュリティセンターとは何ですか?
サイバーセキュリティセンターは、世界経済フォーラムの11のセンターの一つです。
同センターは、サイバーセキュリティを戦略的優先事項として重視するための独立かつ公平なプラットフォームを提供し、システム全体に関わるサイバーセキュリティ課題に対処するための官民の世界的な取り組みを推進します。
また、120社を超える企業パートナーと50以上の公共部門のパートナーが主要な取り組みに参加し、グローバル・サイバーセキュリティ・アウトルックを発行しています。これは、翌年に経済と社会に影響を及ぼすサイバーセキュリティの動向を分析する年次報告書です。
AMGFCC:2025年の独自の協働
600人を超える専門家やリーダーがAMGFCCに集まり、AIや量子コンピューティングなどの新興技術が、世界のリスク環境をどのように再定義しているかを探ります。
AMGFCCは、各分野・地域を代表する6人のリーダーが共同議長を務めます。オマル・アル・オラマ氏(アラブ首長国連邦AI・デジタル経済・リモートワークアプリケーション担当国務大臣)、ダリオ・レアンドロ・ヘヌア氏(アルゼンチン革新・科学技術長官)、ビクトリア・ヌーランド氏(米国コロンビア大学国際外交実務教授)、デビッド・バッハ氏(スイス、IMDビジネススクール学長)、シルビア・アール氏(米国、ミッション・ブルー財団創設者)、およびロバート・M・リー氏(米国、Dragos最高経営責任者兼共同創業者)です。
この会合には、ビジネス界、政府、市民社会、メディアの関係者から選ばれた人々も参加し、新たな潮流を探るとともに、あらゆるレベルの意思決定に役立つ実行可能なアイデアを共同で策定します。全参加者の約47%が女性です。

AMGFCCには、ビジネス界、政府、国際機関、市民社会、学界から150人を超える世界のサイバー分野のリーダーが参加します。専門家たちは、変化するサイバーセキュリティ環境への共通理解を築き、レジリエンスを高めるための重要な行動を特定する協力を促進します。
他のGFCメンバーも招待され、サイバーセキュリティに関する企画セッションに参加して知見を提供します。これは、世界が直面する最も重要な分野横断的課題の一つに関する貴重な知見となります。今年の会合では、インテリジェント時代の技術に対応して各会議体が活動をどう適応させているか、また、ガバナンスや安全保障から持続可能性、成長の未来まで幅広い会議体の任務と、こうしたイノベーションがどう交差するかを探ることが中心的な焦点となります。
2025~2026年のGFCネットワーク任期において、全37会議体が初めて対面で一堂に会するAMGFCCでは、世界経済フォーラムの以下の報告書に情報を提供する調査も実施されます。グローバルリスク報告書2026、グローバル協力バロメーター2026およびグローバル・サイバーセキュリティ・アウトルック2026。
さらに、AMGFCCでは19の公開セッションが開催され、フォーラムのウェブサイトとソーシャルメディアの各チャンネルでライブ配信されます。ソーシャルメディアで情報を追う際は、ハッシュタグ#AMGFCC25をご利用ください。


