元アイルランド法務長官、欧州委員で、「グローバル化の父」と呼ばれたピーター・サザーランド氏が、71歳で死去した。
サザーランド氏は、しばらく病気を患った後、日曜朝にダブリンで亡くなった。
1946年にダブリンで生まれた同氏は、35歳でアイルランド史上最年少の法務長官に就任した。その後、欧州連合で最年少の委員となり、欧州単一市場の基礎づくりに貢献した。
また、世界貿易機関(WTO)の事務局長も務め、多国間貿易協定の取りまとめに世界各地を奔走した。この役割から「グローバル化の父」と呼ばれるようになった。
民間部門でも活躍し、石油大手BPとゴールドマン・サックス・インターナショナルの会長を長年務めた。また、世界経済フォーラムの財団理事会のメンバーでもあった。
サザーランド氏は過去10年間、国連事務総長特別代表(国際移民担当)を務め、行動を起こす緊急の必要性を訴え、世界で最も弱い立場にある人々を支援するよう求めてきた。
追悼の声
世界経済フォーラムの創設者兼会長であるクラウス・シュワブ教授は、次のように述べた。「ピーターの逝去により、世界経済フォーラムは偉大な友人を失いました。彼は、フォーラムを世界に影響力を持つ真に国際的な組織へと築き上げるうえで、欠かせない人物でした。」
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、サザーランド氏の逝去に「深い悲しみ」を表し、同氏は、恐れを知らず、力強く世界で最も弱い立場にある人々の一部を擁護してきた」と付け加えた。
欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長は、同氏を「アイルランド、欧州、そして国際社会の公的生活における巨人」と評した。
WTOは、「今日の多国間貿易体制の構築に大きく貢献したピーター・サザーランド氏の逝去を悼む」と述べた。


