第二次世界大戦以降、故郷を追われた人々の数が最も多くなっている。
昨年末、故郷を追われて暮らす人々の数は6,560万人に達したと、国連の「グローバル・トレンド」報告書が月曜日に発表した。
この数は2015年から30万人以上増加した。
シリアやイラクなどの国々を長年の戦争が揺るがすなか、避難を余儀なくされた人々の数は1997年のほぼ2倍に達している。報告書によると、2016年だけで、紛争や迫害によって新たに避難を余儀なくされた人は1,030万人に上った。
中東の政情不安によって世界的な難民危機に注目が集まっているが、避難を余儀なくされた人々の多くは、まず自国の別の地域へ逃れようとしている。報告書によると、昨年末時点で避難していた人々のうち、国内避難民は4,030万人、難民として暮らしていた人は2,250万人、庇護を求めていた人は280万人だった。
「どのような基準で見ても、これは容認できない数です。危機を防ぎ、解決するためには、連帯と共通の目的意識が必要だということを、これまで以上に強く訴えています」と、国連難民高等弁務官のフィリッポ・グランディ氏は声明で述べたと、ニューヨーク・タイムズ紙は伝えている。
昨年、避難を余儀なくされた人々は6,560万人に達した。グラフィック:ダイアナ・ユカリ
昨年末、避難を余儀なくされた人々が最も多かったのは、続く紛争が原因となったシリアで、1,200万人に上った。一方、世界各国でも故郷を追われた人々が多数に上った。昨年末時点で、コロンビアは770万人でシリアに次ぎ、アフガニスタンが470万人、イラクが420万人、南スーダンが330万人と続いた。
政府軍と反政府武装勢力の間で数十年にわたり紛争が続いたコロンビアは、国内避難民の数が世界で最も多い国となった。


