来週の選挙への参加登録をしていない有権者の大半を若い南アフリカ人が占めており、彼らの親世代の多くが初めて投票権を得てからわずか一世代しかたっていない今、投票離れへの懸念が高まっている。
南アフリカ選挙管理委員会によると、5月8日の新議会および州議会選挙に向けて約2,700万人が有権者登録を済ませており、これは有権者資格を持つ人々の約75%に当たる。
しかし委員会は、有権者資格がありながら登録していない人が約980万人いることを懸念していると述べた。そのうち約600万人、つまり60%超が30歳未満だ。
ロイターは、白人少数派支配の終焉をもたらした、同国の黒人多数派が初めて投票してから25年を経た今、若い南アフリカ人の一部に、選挙を棄権する可能性がある理由を聞いた。
多くの人は、どの候補に投票すべきか分からないと話した。主要政党のどこも、自分たちにとって重要な問題に取り組むとは信頼できないからだ。
彼らは、雇用不足、高い犯罪率、汚職、公共サービスの質の低さについて不満を訴えた。1994年から政権を担う与党アフリカ民族会議(ANC)は、こうした問題に取り組むと公約してきた。
カナネロ・マクゲタ、23歳。
ヨハネスブルクのタウンシップ、ソウェト出身のマクゲタは、今回の選挙で投票しない。大学を卒業した彼は、仕事探しに追われている。
「ここにあるインターネットカフェに来て、仕事に応募しています。それにも印刷代やカフェの利用料が必要です。言っていること、分かりますよね」と彼は話した。
「働いていないのに、どこからお金を工面すればいいのでしょう。それが一番の悩みの一つです。それに面接に呼ばれたら、そこへ行かなければなりませんが、行くお金があるのは誰でしょう。交通費のことです。どこからそのお金を持ってくればいいのでしょうか」
オブビアス・モクウェナ、23歳
ヨハネスブルクの貧しいタウンシップ、アレクサンドラに住むモクウェナは、裕福な金融街サントンのショッピングモールでカートを押し、生計を立ててきた。
「雇用を生み出すと言う政党に投票することはできます。でも同時に、実現していないものに投票することはできません」とモクウェナは語った。
「アレックス(アレクサンドラ)には、犯罪など多くの問題があります。仕事がないから犯罪に走る人がいます。欲しいだけのお金を手に入れるために、他人から奪うほうを選ぶのです」
こうした問題を解決するのは簡単ではないが、国の未来が懸かっていると彼は述べた。
「こうした犯罪の加害者は若い世代です。薬物に手を出し、犯罪を犯しています」
アーディル・カジー、25歳
サントンの地元保険会社で保険数理士として働く25歳のカジーは、自分の関心に合うと感じる唯一の政党がANCであるため、次の選挙では投票しないという。一方、司法調査委員会で明らかになりつつある政府の汚職疑惑を懸念している。
「どの政府にも汚職はあると思います。でも、最近調査委員会で明らかになったことがあるのに、今も何も対処されていない。それはばかげていると思います」とカジーは語った。南アフリカ北西州のラステンバーグ出身だ。
シリル・ラマポーザ大統領は、調査で関与を指摘された人々は法の裁きを受けると約束している。
ペトロネラ・ムヒネ、20歳
アレクサンドラ在住で失業中のムヒネは、投票する意味が分からないという。
「主要政党はどこも最低限のことしかしていません」と彼女は言った。「変化が必要です。失業者は大勢いて、そのほとんどに家がありません。彼らは掘っ立て小屋に住んでいて、安全ではありません」
アントニーノ・ダミーコ、19歳
ヨハネスブルクのウィットウォーターズランド大学に通うダミーコは、南アフリカ北西州の小さな町ポチェフストルームの出身で、来週は投票するつもりだと語った。
「私の考えでは、投票しない人はたいてい最もよく不満を言う人たちです。間違っていることを変えようとしないのに、なぜ不満を言いたがるのでしょうか」


