太陽光パネルは環境に優しいかもしれませんが、わざわざ見に行って鑑賞したくなるようなものではありません。
そこで、若者に太陽光発電をもっと身近に感じてもらおうと、中国企業の1社が、魅力に乏しい太陽光パネルを畑に整然と並べる従来の方式をやめ、巨大なパンダの形をした発電所を建設しています。
グリーンパンダ
上の画像は、香港を拠点とするパンダ・グリーン・エナジー・グループ初のパンダ型太陽光発電所を描いた完成予想図です。同発電所は6月に発電を開始しました。実際の姿は、少なくとも今のところ、少し異なります。
中国北部の山西省にある大同パンダ発電所は、100ヘクタールに広がる出力50MWの巨大な太陽光発電施設です。国連開発計画(UNDP)と、パンダ・グリーン・エナジーの筆頭株主であるチャイナ・マーチャンツ・ニュー・エナジーが合意した計画のもとで建設された最初の発電所です。
パンダ型の太陽光発電所の建設に加え、UNDPとの合意は、中国の若者の間でグリーンエネルギーを広めることを目指す3つの取り組みも支援しています。
その3つとは、若者が持続可能な開発のための解決策を考案するオープン・デザイン・チャレンジ、大同のパンダ発電所で科学技術の革新に焦点を当てて行われるサマーキャンプ、そして「社会的に疎外された」中国の若者が海外に渡航するのを支援する青年交流プログラムです。
太陽光発電大国
中国は太陽光パネルの製造と設置の両方で世界を大きくリードしているため、太陽光発電の普及促進に投資する必要が本当にあるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

以下のREN21が発表したデータによると、2016年末時点で中国の太陽光発電設備容量は77.4GWに達し、世界全体の4分の1を超えていました。
新たな太陽光発電所の建設でも中国は他国を圧倒し、前年には34.5GWを追加しました。これは2016年に世界で新設された太陽光発電所全体の46%に相当します。
大同では2基目となる出力50MWのパンダ発電所が計画されています。一方、グリーンエネルギーの普及を目指すパンダ・グリーン・エナジー・グループは、他国への進出も目指しています。
今年初め、フィジーのジョサイア・ヴォレケ・バイニマラマ首相は、南太平洋の同島で計画されているパンダ発電所の建設が間もなく始まることを願っていると述べました。
太陽光発電のテーマパーク
パンダ・グリーン・エナジー・グループの太陽光発電所は印象的ですが、シリコンパネルで動物の姿を表現しようとした太陽光発電施設は、これが初めてではありません。
米国の電力会社デューク・エナジーは昨年発表したところによると、フロリダ州の出力5MWのリーディ・クリーク太陽光発電所はミッキーマウスの形をしています。
この施設は、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート近くの9ヘクタールの敷地に設置された4万8,000枚の太陽光パネルで構成され、テーマパークや近隣のホテルの電力需要を賄う一助となっています。
ミッキーマウス型太陽光発電所が稼働を始めたのは、米国で太陽光発電設備の設置量が過去最高を記録した年でした。
再生可能エネルギー団体REN21によると、太陽光発電が同国の新規発電容量の最大の供給源となったのは、これが初めてでした。
2016年には14.8GWを超える発電容量が稼働を開始しました。これは2015年の設置量のほぼ2倍で、世界で設置された太陽光発電容量全体の5分の1に相当します。
2016年末時点で、米国の太陽光発電設備容量の合計は40.9GWでした。REN21の太陽光発電大国ランキングでは、日本とドイツを上回る一方、中国には大きく差をつけられて2位でした。


