リーダーは世界の持続可能な復興をどう加速できるか

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  • 2020年代は「行動の10年」となるはずでしたが、パンデミックとウクライナでの戦争によって大きく混乱しました。

  • 今、世界は地球と世界各地の地域社会の持続可能性を確保するため、軌道に戻れるよう協力する必要があります。

  • 6人のヤング・グローバル・リーダーが、より包摂的で持続可能な未来に向けて、リーダーが何を優先すべきかについて考えを語ります。

2020年代は、人々と地球のための「行動の10年」となることを約束して始まりました。しかし、この2年間で、世界的なパンデミックと地政学的現実の新たな変化により、経済、職場、地域社会は大きな打撃を受けました。世界を軌道に戻すために、リーダーには何ができるでしょうか。

「成果を実現する10年」と銘打たれた国連の持続可能な開発目標の達成を目指す2020年代は、深刻な環境上の警告とともに始まりました。オーストラリア各地で相次いだ大規模な山火事により、多くの人々が避難を余儀なくされ、前例のない規模の森林面積が焼失し、さらにはオゾン層も損傷しました。

この出来事は2020年1月に空を黒く染める一方で、地球の未来を守るために、世界が協調して行動することがいかに重要かを浮き彫りにしました。欧州グリーンディールや、カーボンニュートラル達成に向けた企業の誓約、その他の重要な公約は、悪化の一途をたどる状況を変えるものと期待されました。

環境問題への対応だけでなく、社会的公平性や政治的安定にも目を向ける、より持続可能な未来像に向けた取り組みは、拡大する緊急事態であるパンデミックによって妨げられました。

過去30か月にわたり、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響は不平等を悪化させ、2030年に向けた目標の達成を遅らせてきました。多くの点で、私たちは後退を余儀なくされています。

今こそ、より包摂的で持続可能な世界に向けた共同の取り組みを再び誓う時です。世界経済フォーラム年次総会には、さまざまな国、分野、見解を代表する2,000人のリーダーが集います。この集まりから生まれる協力と成果に、大きな期待を寄せています。

ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラムは、ダボス会議に25人の傑出した代表者を招いています。

この重要な局面でリーダーシップが優先すべきことについて、6人の見解を紹介します。

「地球の未来を守るには、グローバルな協力と連携構築が欠かせない」

シェイカ・アラヌード・ハマド・アル・タニ、最高経営責任者代理、カタール・ファイナンシャル・センター

近年の出来事は、こうした根本的課題に取り組む緊急性を改めて示しました。また、これまでと同じことを繰り返すだけでは、必要なレジリエンスを実現できないことも分かっています。

世界を軌道に戻すには、リーダーは行動を減らすのではなく、さらに進めなければなりません。必要な技術開発に投資するだけでなく、人々の力を引き出す取り組みを先導する必要があります。

パンデミックによる被害と地政学的現実の新たな変化を踏まえると、リーダーは障壁を取り除き、多様性を促進し、包摂を実現するために行動することが不可欠です。こうした世界規模の協力と連携構築が、地球の未来を守ります。

「すべての人の暮らしをより良くする公共政策をつくり、推進しよう」

ガブリエル・マルコロンゴ、創設者兼最高経営責任者、incluyeme.com

2020年以降、私たちは互いにいかに深く依存しているかを理解してきました。人類として、気候変動、世界的なパンデミック、ウクライナでの戦争の影響に、誰もが直面しています。

脆弱な状況にある人々にとって、こうした危機は不安定さを増し、生計を立てる条件が悪化するリスクを高めます。障害のある人々は世界人口の約15%を占めています。他の脆弱性との交差性も、もはや見過ごすことはできません。

より持続可能で平和な世界を築く必要があります。人々や状況をどのように整えれば、より公正で思いやりのある世界という共通の住まいを実現できるでしょうか。
リーダーは、この増加する人口の存在を認識する必要があります。私たちの誰もが、いつその一員になるか分からないのです。

病気や事故は国境や経済状況を選びません。私たちも人を区別すべきではありません。機会、アクセシビリティ、研究、データ、そしてすべての人のより良い暮らしを保障する公共政策をつくり、推進しましょう。

私たちは大きく遅れており、一部の国ではこの人々に関する情報さえありません。世界は知識、イノベーション、レジリエンスを生かしきれていません。

教育の障壁がなく、経済的自立と機会が得られる世界をつくる必要があります。世界のリーダーは、各国の政策課題の中でこれらの問題を思い描き、優先しなければなりません。それが正しいことだからというだけでなく、今こそ取り組む時だからです。

「ジェンダーと気候に関する不公正との闘いが不可欠」

イナ・モジャ、ランド・アンバサダー、国連砂漠化対処条約

甚大な被害をもたらしたパンデミックが2年間続いた今、ジェンダーと気候に関する不公正との闘いは、これまで以上に不可欠です。両者が交差する状況に置かれた人々は、世界で最も脆弱な人々だからです。

地域社会主導のプロジェクトに投資し、革新的な新しい分散型技術を活用すれば、人々が持続可能な解決策に取り組めるよう、知識を伝え、力を引き出すことができます。

ブロックチェーンを持続可能な方法で活用すれば、開発の可能性を大きく広げ、現在の資金調達システムを変革し、より多くの人々が経済的自立を実現できるようになります。

「価値観に立ち返り、皆で再定義することも必要です」

ファラジャ・コッタ・ニャランドゥ、創設者兼エグゼクティブ・ディレクター、Shule Direct

今は、再評価し、戦略を練り直し、いったん学んだことを手放して新たに学び、新たな現在へと方向転換する時です。過去3年間、世界は気候、地政学、グローバルヘルス、政治指導者の面で大きな変化を経験し、そのすべてが他の分野にも波及しました。

私たちは価値観に立ち返り、皆で再定義することも必要です。私たちが学んだことがあるとすれば、それは互いにつながっているということです。あらゆる声が議論の場に届かなければなりません。多様な関係者の参画、視点の多様性、公平な包摂が欠かせません。

行動の原点に立ち返り、こうした価値観を守り抜く勇気を持つ必要があります。

「既成概念にとらわれない人々に投資し、グローカルに考えることで、リーダーは解決策を再構想できる」

ウムラ・オマール、創設者兼エグゼクティブ・ディレクター、Safari Doctors

この「行動の10年」に潜む抜け穴を明らかにするのに、世界的なパンデミックが本当に必要だったのでしょうか。新型コロナウイルス感染症によって、私たちは職場のあり方を再考し、自然が人間の活動からどれほど休息を必要としていたかに気づかされました。

こうした混乱があったからこそ、イノベーション、レジリエンス、効率性を後押しする目覚ましい進歩を生み出すことができました。

世界を軌道に戻すためにリーダーができるのは、費用がかかっても既成概念にとらわれない人々に投資し、「グローカル」(グローバルとローカル)に考えることで、解決策を再構想することです。

パンデミックは、隣人も同じようにうまくいって初めて、自分もうまくいくのだと教えてくれました。

「売上連動型融資は、困難な時期を支える重要な命綱」

ミシェル・ロマノウ、共同創設者兼最高経営責任者、ClearCo

これからの道のりは波乱に満ちていますが、世界各地のリーダーには、私たちが正しい方向へ進めるよう支える責任があります。約束を形にし、政策を改革し、すべての人の繁栄の向上を実現することは、その始まりにすぎません。

今は行動に集中すべきです。新型コロナウイルス感染症後の復興に向けた取り組みとイノベーションの促進は、次世代の企業にとって重要な鍵となります。

世界経済フォーラムは、多様性、公平性、包摂性にどう取り組んでいるのでしょうか。

新経済・社会センターは、経済や技術の変化が雇用、スキル、機会をどのように変えているかを理解できるよう、リーダーをつなぎます。

知見の共有と協力を通じて、センターはパートナーが移行期の人々と社会を支える包摂的な経済モデルを探ることを可能にします。

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売上連動型融資は、今の世代に適した資金調達手段です。起業家は、借金を抱えずに事業を拡大できます。厳しい経済環境において、これは重要な命綱となります。

これにより、今後12か月、そしてその先にイノベーションの波が生まれ、起業家は新たなアイデアを追求できます。より広範な経済復興を後押しするとともに、資金調達の障壁を恒久的に取り除き、見過ごされてきた地域社会や人材層から前向きな変化を引き出すことにつながります。

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