グローバル・イノベーション・インデックスでは、スイスが世界で最もイノベーティブな経済国とされています。
この指数は、研究開発(R&D)、ICT、知識・技術の成果など、さまざまな要素を評価しています。
世界経済フォーラムの『グローバル競争力レポート』も、世界各国・地域のイノベーション力を分析しています。
世界知的所有権機関(WIPO)が発表した最新のグローバル・イノベーション・インデックスでは、131の経済国・地域のイノベーション実績がランク付けされています。
首位の座は今年もスイスが守りました。昨年に続く首位で、実際に1位になるのは10年連続となります。
2位はスウェーデン、3位はアメリカです。
スイスは何が優れているのでしょうか。
スイスは、この指数の7つの分野すべてで高い評価を得ており、特に研究開発費の多さや、イノベーティブな企業部門を有している点で際立っています。
また、イノベーションの質でも上位にあり、アメリカに次ぐ2位です。これは「大学や科学論文の質の高さ」によるもので、さらに「発明を国際化する」取り組みも寄与しています。
イノベーションはどのように測定されるのですか。
この指数は2つのサブ指数に基づいています。— イノベーション投入サブ指数とイノベーション産出サブ指数です。前者は、研究開発など、イノベーション活動を可能にする国の経済的要素を評価し、後者は、創造的な財やサービスなど、これらの活動の成果を評価します。
これら2つの平均値が総合スコアとなり、それぞれに同じ重みが与えられます。以下で、これらのサブ指数の内訳をご覧いただけます。
イノベーションを測定しているのはWIPOだけではありません。世界経済フォーラムの『グローバル競争力レポート』も、各経済国・地域のイノベーション能力を分析しています。
2019年版のレポートでは、ドイツが首位で、アメリカが2位、スイスが3位でした。
手法やアプローチが異なるため、直接の比較は困難ですが、上位10か国・地域では両者の結果がおおむね一致しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響はどうでしたか。
グローバル・イノベーション・インデックスの執筆者らは、COVID-19危機が「イノベーションが盛んであった時期に、イノベーションの環境を直撃した」と警告しています」。
世界経済への影響や成長への打撃を踏まえ、イノベーションを促進する意志は維持されるのか、と問いかけています。
特に本レポートは「誰がイノベーションに資金を提供するのか」と問いかけています。緊急救済措置は、保健分野を除き、イノベーションへの資金供与を直接の目的としていません。そのため本レポートは、パンデミックが収束した後には、イノベーションへの支援を広げるよう求めています。
「イノベーションへの支援をより幅広いものとし、景気循環に逆らう形で実施することが極めて重要である。すなわち、企業のイノベーション支出が落ち込む際には、政府は、公的債務が増加する状況であっても、自らの支出を増やしてイノベーションを後押しすることで、その影響を相殺するよう努めるべきである。」







