社会起業家は何百万人もの人々の生活を改善してきました。その方法とは

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  • シュワブ財団(Schwab Foundation for Social Entrepreneurship)は、1998年にクラウス・シュワブとヒルデ・シュワブによって設立されました。

  • それ以来、この概念は世界中で広がり、社会起業家に対する認知も高まっています。

  • シュワブ財団のインパクト・レポートは、190を超える国と地域で活動する社会起業家コミュニティの多様な取り組みを紹介しています。

私が1998年にクラウス・シュワブとともにシュワブ財団(Schwab Foundation for Social Entrepreneurship)を設立した当時、社会起業家が何者であるかを知る人はほとんどいませんでした。彼らは各国や各地域において、人々にあまり知られることなく、市場や政府の深刻な失敗に取り組む新たな手法を試みる、非凡で、しかし称賛されることの少ない英雄たちでした。

2000年に彼らがダボスの世界経済フォーラム年次総会に参加した際、「社会起業家に会う」セッションの参加者は少数でした。彼らの声、そして彼らが支援する人々すべての声は、しばしば届けられることがありませんでした。

しかし、社会起業の分野に組織が進化していく未来を見出し、これらの取り組みと社会起業家の存在を世界の指導者に知ってもらう必要があると感じたのは、20年前のことでした。

初期の頃、社会起業家は人々にあまり知られることなく活動していました。彼らは、事業拡大や支援、提携を助けてくれる上級意思決定者にアクセスすることに苦労することが多く、当局、民間セクター、資金提供者、メディア、そして一般市民からも誤解されることがしばしばありました。

私たちがシュワブ財団(Schwab Foundation for Social Entrepreneurship)を設立したのは、貧困や社会・環境問題に関連する課題に取り組むための、独自でより革新的なアプローチが生まれつつあると感じたからです。私たちは、情熱、資源、創造性、そして不公正への怒りを原動力に、自らの状況や周囲の世界において真の変革を実現する方法を追求することに献身する、新たな世代の先駆者たちを目の当たりにしました。

この20年で世界はなんと変わったことでしょう!今日、社会起業家は創造的なイノベーターとみなされ、世界の課題に対する解決策を考案する機会を、真っ先に見出すことが多くなっています。

しかし、社会起業の道のりは依然として孤独なものです。他者に奉仕する変革者として、私たちは彼らの人間性、現状を受け入れない姿勢、深く根付いた価値観、自らが代表し支援する人々への献身、そして長年にわたり大きな困難を乗り越えようとする粘り強さに、大いに刺激を受けてきました。シュワブ財団の設立から20年が経った今でも、このコミュニティの絶え間ない努力には強い感銘を受けています。

ダボス・クロスターズで開催される第50回年次総会に集うにあたり、シュワブ財団の歩みと、社会起業家たちの人生を変える活動をご紹介できることを大変嬉しく思います。彼らは共に、経済、社会、政治の変革に向けた新たなモデルを築き上げてきました。

シュワブ財団インパクト・レポートは、190を超える国と地域で活動する社会起業家コミュニティの多様な取り組みを紹介しています。

さらに重要なのは、このレポートが、地球、社会、経済が直面する現在の重大な課題に対処するうえで、社会イノベーションが別の働き方のモデルを提示していることに焦点を当てている点です。これらの代替モデルは効果が実証されており、6億2,200万人を超える人々が シュワブ財団コミュニティに属する組織の活動により、直接的な影響を受けています。

本レポートの知見は、社会イノベーションのモデルが、深刻な世界的問題の荒波の中にある小さく孤立した成功の島にすぎないという考え方に疑問を投げかけるものです。むしろ、共同の取り組みの力は、無視もしくは軽視することのできない累積的な効果を示しています。シュワブ財団のようなネットワークで認知されている社会イノベーターと、私たちのコミュニティの外にいる世界中の何十万人もの人々を含め、世界中のすべての社会イノベーターが結集した能力を考えてみてください。

社会イノベーターは、持続可能なアプローチとインクルーシブなビジネスモデルを切り開いてきました。彼らは、ステークホルダー資本主義のモデルが機能することを実証してきました。シュワブ財団の使命は、社会的・経済的価値の創出にすべてのステークホルダーを関与させることであり、社会起業家は、従業員、顧客、サプライヤー、地域社会、環境が、変革に向けた新たなモデルからどのように利益を得られるかを証明してきました。ダボスで開催される世界経済フォーラム年次総会の50周年を前に、本インパクト・レポートは、行動するステークホルダー資本主義の証拠であり、その具現化でもあります。

企業、政府、市民社会が、地球規模の共有財産における対等なステークホルダーであるという構想は、当初「1973年ダボス宣言」に示され、今年は「2020年ダボス宣言」で見直されましたが、より、企業の責任が集団の未来と、持続可能な地球における包摂的で公正な経済という共通のビジョンへと進化している今日において、いっそう重要性を増しています。

そのために、2019年以降、私たちは社会起業家のコミュニティを育成するだけでなく、企業、政府、学術機関に属する人々を含む、より幅広い社会イノベーターを招くことで、活動範囲を拡大していきます。社会イノベーションと起業を可能性の灯台とし、次世代においてそれを実現するため、ぜひ私たちとともに取り組んでいただきたいと考えています。

これは持続可能な開発目標(SDGs)にとっての「実行の10年」です。進歩の転換点に到達する必要があり、過去数十年間の社会イノベーションの先見的なモデルと教訓が、変革のための主流のシステムとなる段階に至らなければなりません。

本記事は、世界経済フォーラムの年次総会2020(スイス、ダボス・クロスターズ、1月21~24日)に関連するものです。

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