ビル・ゲイツ氏:新型コロナウイルスはあらゆる面で不平等を悪化させた

Migrants from Africa, Cuba and Haiti, who are stranded in Honduras after borders were closed due to the coronavirus (COVID-19) pandemic, shield from the rain during their trek northward in an attempt to reach the U.S., in Tegucigalpa, Honduras June 3, 2020. REUTERS/Jorge Cabrera - RC2Y1H9B08ZD
The coronavirus crisis has pushed nearly 37 million people into poverty.Image: REUTERS/Jorge Cabrera
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  • ゲイツ財団によるグローバル開発報告書は、パンデミックの影響を評価している。

  • 貧困や飢餓などの分野における進展は後退し、不平等は深刻化した。

  • ビル・ゲイツ氏は、この報告書が世界の開発がいかに強く求められているかを示していると述べている。

新型コロナウイルスの大流行により、今後10年で世界の貧困と飢餓を終わらせるといった野心的な目標に向けた進展は吹き飛んだが、COVID-19による経済的損害は、そのような世界的な開発がいかに強く必要とされているかを示している、と慈善家のビル・ゲイツ氏は述べた。

ゲイツ氏は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団によるグローバル開発報告書の月曜日の公表に合わせたコメントの中で、ウイルスは教育、賃金、医療へのアクセスといった分野で、世界中の社会的・経済的不平等を深刻化させたと述べた。

報告書は、COVID-19が経済的損害をもたらし、5年前に国連が採択した多くの世界的な開発目標の達成を妨げた様々な経路を示している。

マイクロソフト社の共同創業者であるゲイツ氏は、記者との電話会見で、「新型コロナウイルスのパンデミックは進展を止めただけでなく、後退させた」と述べた。同氏と妻のメリンダ氏は、2000年に慈善財団を設立した。

国連加盟国は2015年に、持続可能な開発目標(SDGs)として知られる17の目標を全会一致で採択した。これらは、飢餓やジェンダー不平等の解消から、教育と医療へのアクセス拡大に至るまで、野心的な課題の青写真のような内容となっている。

これらの目標の期限は2030年である。

「SDGsは、人類全体に対して私たちが抱く価値観を表している」とゲイツ氏は述べた。

「目標の重要性は、むしろパンデミックによって一層強まっている」と同氏は述べ、さらに「結局のところ、パンデミックはほぼあらゆる側面で不公平を悪化させた」と付け加えた。

極度の貧困に暮らす人々の数は20年間減少してきたが、新型コロナウイルスの危機により、新たに約3,700万人がこの区分に押し戻された、と報告書は述べている。

報告書は、パンデミックにより無償労働における男女間の不平等が拡大し、女性が以前にも増して育児や家事を担うようになったと指摘している。

貧困や飢餓などの分野における進展は後退し、不平等は深刻化した。Image: ビル&メリンダ・ゲイツ財団、Goalkeepers 2020

専門家は、ウイルスの出現以来、経済の縮小、公的資金の枯渇、国際協力の衰退によって、世界の目標が脅かされると警告し続けてきた。

世界経済の約9割が何らかの形でロックダウンの下に置かれ、サプライチェーンは混乱し、消費者需要は落ち込み、数百万人が職を失っている。これは、5月に発表された国連の『世界経済情勢と展望』報告書によるものである。

世界の目標に関するこれまでの重要な評価では、紛争や気候変動によって進展が鈍化すると予測されていたが、専門家によれば、今回のパンデミックは、これまでで最大の障害となっているという。

5月の国連報告書は、新型コロナウイルスが今後2年間で世界の経済生産を8.5兆ドル削減すると予測し、今年予測される3.2%の世界経済縮小は、1930年代の大恐慌以来最も急激なものであると述べた。(ロイター通信 エレン・ウルフホースト記者、編集:ヘレン・ポッパー。トムソン・ロイター財団(トムソン・ロイターの慈善部門)に対するクレジット表記をお願いします。同財団は、世界中で自由や公正に生きるために苦闘する人々の生活を支援している。)

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