企業はリサイクルできないプラスチック汚染への対策にどう貢献できるか

The global fight against plastic pollution needs a helping hand from companies to address the issue of non-recyclable plastics
The global fight against plastic pollution needs a helping hand from companies to address the issue of non-recyclable plasticsImage: TONTOTON
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  • 企業は環境に大きな影響を及ぼしており、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に積極的に取り組むべきです。

  • 世界に及ぼす直接的・間接的な影響を軽減するため、SDGsへの投資は企業の最優先事項であるべきです。

  • 今日の環境を取り巻く現実のもとで、企業は自らの環境フットプリントに対処し、自然と社会に対する環境的不公正の解消に貢献しなければなりません。

企業が環境や地域社会に及ぼす影響への理解が深まるなか、企業には、地球に与える直接的・間接的な影響に対して適切な行動を取ることが求められています。

大企業は、プラスチックの消費と廃棄物の発生が急増していることに大きな責任があります。同時に、環境の浄化と社会正義の実現に向けた解決策を提示することもできます。

真の企業の社会的責任には、見せかけを超えた行動が必要です。企業は、サプライチェーンや原材料の調達から、製品がどのように廃棄されるかまで、あらゆる点を見直さなければなりません。そのためには、絶え間ない注意と現在の慣行の大幅な見直しが必要です。

企業は実際にどれほど大きな影響を及ぼしているのでしょうか。

気候変動や社会問題における自らの役割について、すべてのステークホルダーが責任を負うべきだという点では、サステナビリティの専門家の意見は一致しています。しかし、環境に最も大きな影響を及ぼすのは企業であり、それだけに最大の責任を負っています。

プラスチック汚染が海洋に流出する主な原因は、不十分な廃棄物管理とリサイクル能力の不足です。市場構造や、責任を選択的に負う姿勢も原因となっています。

多くの業界でリサイクル素材が標準的な要件になりつつあり、自社製品すべてに50~100%のリサイクル素材を使用するという意欲的な目標を掲げる企業もあります。非公式の廃棄物回収業者は、PET製のプラスチックボトルなど価値の高いリサイクル可能な素材を回収しますが、同じ排出元から出る価値の低いリサイクル不可能なプラスチックは回収されません。その結果、海洋汚染が続き、沿岸地域社会にも影響が及んでいます。市場の需要がないために価値が付かず、誰も責任を負わないという、より大きな問題が生じています。これはしばしば「オーファン・プラスチック」と呼ばれます。

市場への影響力を持つ企業が、価値のあるプラスチックの回収とリサイクルの支援だけに注力すると、システムに不均衡が生じます。その一方で、価値の低い(主に使い捨ての)使用済みプラスチック廃棄物はリサイクルされずに残されます。廃棄物管理がほとんど存在しない脆弱な地域社会では、これが深刻な環境問題につながります。残念ながら、リサイクル可能なプラスチックボトルは回収されても、レジ袋、発泡スチロール、漁網、衣類、靴は取り残されています。

Carbon Majorsの調査によると、わずか100社のエネルギー企業が、世界の温室効果ガス排出量の70%に責任を負っています。これは一つの業界に焦点を当てたものですが、気候問題にはほかにも多くの業界が関与しています。また、企業が社会や環境に直接及ぼす影響だけに目を向けてはなりません。単一の製品の環境フットプリントを調べる際には、資源の採取から廃棄まで、そのライフサイクル全体を通じた影響を考慮する必要があります。そうすることで、単一の企業が私たちの従来の認識よりもはるかに大きな影響を及ぼしていると分かるでしょう。

変化をもたらす力を最も持つ人々は、倫理的な方法でそれを実行できます。それは道徳的に正しいだけでなく、企業の成長と将来の成功にも欠かせません。企業が倫理的に行動する方法の一つが、企業の社会的責任(CSR)です。

カンボジア、ロン島:プラスチックボトルのそばには、必ずリサイクルできないプラスチックが見つかるImage: TONTOTON

企業の社会的責任がもたらす変化

近年、企業に対する社会の期待は変化しています。CSRとは、企業が自主的に自社の方針や事業慣行の範囲を超え、自らの影響に責任を持つことです。適切なCSRプログラムは、環境フットプリントを可能な限り小さくするとともに、企業が影響を及ぼすすべての人々を倫理的に扱うことを確実にします。

SDGs Impact Enterprise Actionsに触発されることも多く、企業は自社の事業が現在および将来にもたらす影響を理解し、目標を企業の目的に組み込み、最大限の効果が得られるよう事業運営を整える必要があります。CSRプロジェクトの影響度を評価するには、適切なモニタリングと評価を確実に行うことが不可欠です。こうした取り組みはすべて、善を実現しようとする企業のビジョンに基づくものでなければなりません。

CSRは、従業員を大切にする企業であることを示し、企業の競争力を高めます。ミレニアル世代の労働力に関する調査によると、企業が社会的責任への取り組みを示していない場合、ミレニアル世代の64%はその企業への就職を選びません。また83%が、社会・環境問題への貢献を後押ししてくれる企業に対して、より忠誠心を持つと答えました。そのため、競争力のある人材を確保するにはCSR戦略が不可欠です。CSRは、企業が顧客を大切にしていることも示し、最終的には忠実な顧客基盤の形成につながります。

CSRは、環境と企業の行動によって影響を受ける人々に、大きなプラスの影響をもたらす可能性があります。TOMSは優れた事例です。CSR戦略に取り組むだけでなく、当初のアプローチに問題があると分かれば、戦略を見直しています。当初は、靴を1足販売するごとに1足を寄付していました。その結果、寄付された靴は1億足を超えました。しかし、この善意に基づくCSR戦略についてNGOから批判を受けた後、方針を転換し、代わりに利益の一部を草の根運動に寄付するようになりました。社会や環境に関する基準は、私たちが影響をより深く理解するにつれて変化します。企業は、自社のビジネスモデルのなかでCSR戦略を実行する最善の方法を決めなければなりません。

CSRには柔軟性がありますが、誤った戦略が存在しないという意味ではありません。CSRを成功させるには、現在の社会・環境政策に対応し続ける必要があります。すべてのステークホルダーを考慮し、サプライチェーンを定期的に監査して、問題が見つかった場合には実際の行動を起こすべきです。

TONTOTONのプラスチック・クレジット制度が企業の持続可能な行動を後押しする方法

プラスチックの生産と廃棄物の発生は、大手生産企業にとって大きな懸念事項です。CSRやサステナビリティ戦略では、製品のライフサイクルのあらゆる段階における社会・環境への影響を考慮しなければなりません。これには、製品に伴って発生する廃棄物の管理方法も含まれます。

オーファン・プラスチックは、汚染の大きな原因です。リサイクルできないだけでなく、管理の不十分な埋め立て地に持ち込まれたり、焼却されたり、自然の中に放置されたりすることも少なくありません。その結果、人体と野生生物の双方に危険な有害物質が漏れ出すおそれがあります。

TONTOTONの認証済みプラスチック・クレジット制度により、企業は自社製品に伴って発生するオーファン・プラスチックに責任を持つことができます。企業は製品に使うリサイクルプラスチックの量を増やすと同時に、リサイクルできないプラスチックにも対処できます。プラスチックを回収した後、廃棄物をセメント工場に送り、共同処理します。この工程でプラスチックはエネルギーと原材料に変換されます。現在のところ、私たちの方法は、有害なプラスチック廃棄物を大量に処理するうえで、最もクリーンで安全な方法です。

認証済みプラスチック・クレジット制度を通じて資金提供されるプロジェクトは、環境と、私たちが活動する地域社会の双方に恩恵をもたらします。私たちはオーファン・プラスチックを収入源に変え、協力してくれる人々に追加収入を提供する一方で、管理不十分なプラスチック廃棄物の影響を最も受けやすい地域を清掃しています。地域の廃棄物回収作業員は訓練を受け、個人用保護具と医療へのアクセス、競争力のある賃金を得ています。

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