GDPとは何か、なぜ重要なのか?

Different currencies of different nations -- why GDP is losing relevance
GDP refers to 'gross domestic product'.Image: Unsplash/John McArthur
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  • 国内総生産(GDP)は、1937年以来、経済成長を測るために使われてきました。

  • しかし、各国とその人々のウェルビーイングを測るには、新たな指標が必要だと専門家は指摘しています。

  • GDPは、国内で生産されたすべての財・サービスの総価値に基づいています。

70年以上にわたり経済成長の標準的な指標とされてきた国内総生産(GDP)ですが、時代遅れになりつつあると指摘する専門家もいます。

世界の進歩を測る重要な指標であるGDPは、人的資本、社会関係資本、自然資本を把握し、測定することができません。

では、GDPから各国の現状について何が分かるのでしょうか。また、なぜ重要なのでしょうか。

ステークホルダー資本主義 エピソード1:GDPを超えて - データで見る
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GDPとは何か?

GDPは、各国および世界経済の健全性を測る指標だと、国際通貨基金(IMF)は説明しています。

GDPのデータは、一定期間に国内で生産されたすべての財・サービスの最終的な総価値に基づいています。

GDPを測定すると、経済の規模と成長率が分かります。

GDPの算出方法は3つありますと、英国の中央銀行であるイングランド銀行は説明しています。国内で生産された財・サービスの総価値を合計する方法、あるいはすべての人の所得を合計する方法があります。3つ目は、国内の人々が支出した金額を測る方法です。これには家計支出、投資、政府支出、純輸出が含まれます。純輸出とは、自国から他国への輸出額から、自国への輸入額を差し引いたものです。

GDPという概念が初めて提唱されたのは、金融情報サイトのインベストペディアによると、1937年の米国の大恐慌下でした。経済学者サイモン・クズネッツが米国議会への報告書で提案しました。その後、国民経済を測る標準的な方法として広く採用されました。

GDPはなぜ重要なのか?

インベストペディアによると、GDPは経済の健全性を把握することで、政策立案者、投資家、企業の意思決定に役立ちます。

異なる国や地域を比較するためにも使えます。

GDPが成長しているときは、そうでないときと比べて、労働者や企業の状況は一般に良好だとIMFは述べています。

「GDPが縮小すると……雇用が減少することが多い」とIMFは付け加えています。

GDPは、政府が「公共サービスにどれだけ支出できるか、また税収をどれだけ確保する必要があるか」を判断するのに役立つと、BBCは説明しています。

GDPが2四半期連続で減少すると、経済が景気後退に陥っていることを示します。これは「賃金の凍結や雇用の喪失」を意味することがあると、BBCは付け加えています。

IMFは、世界的にはウクライナでの戦争が今年の成長の「大幅な減速」につながると予測しています。財・サービスに対するインフレの影響を取り除いた実質GDPのデータを用いて、IMFは、世界の成長率が2021年の推定6.1%から、2022年と2023年には3.6%に減速すると予測しています。

現代の経済の健全性を測る指標として、GDPはどれほど信頼できるのでしょうか?Image: IMF

専門家はGDPについてどう見ているのか?

専門家によると、さまざまな理由から、GDPは経済の健全性を測る不完全な指標です。

たとえば、GDPは人口増加を測りません。英国のGDPが2%増えても、人口が4%増えた場合、一人当たりの平均所得は実際には減少することになると、イングランド銀行は説明しています。

また、GDPを押し上げても、国をより豊かにするわけではない要因もあります。

たとえば、戦争への政府支出はGDPを押し上げる可能性があります。アマゾン熱帯雨林の一部を伐採し、木材を販売することもGDPの急増として表れるかもしれませんが、「環境に甚大な代償を伴う」とイングランド銀行は付け加えています。

GDPへの批判として広がっているのは、国やその人々のウェルビーイングを測れないという点です。ウェルビーイング、公平性、包摂性は、世界的に見て持続可能な開発の重要な指標です。こうした状況を踏まえ、世界経済フォーラムは2016年、「GDPの妥当性は揺らいでいる」と、自らの「GDPを超えて」プラットフォームで指摘しました。

世界経済フォーラムが提案する解決策の一つは、企業が主流の報告を整合させ、持続可能で包摂的な成長に取り組むために活用できる、共通の中核的な指標と推奨開示項目を確立することです。この取り組みから、サステナビリティ報告基準の収れんに向けた進展を支持するCEO連合が生まれました。現在、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、世界共通で受け入れられるサステナビリティ報告基準の策定に取り組んでいます。

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