ダボス2023:地政学的分断の中で電力の安定供給を維持する

Speaking at Davos 2023 Annual Meeting session titled Keeping the Lights on amid Geopolitical Fractures (From left to right): Børge Brende, President, World Economic Forum; Kristalina Georgieva, Managing Director, International Monetary Fund (IMF); Mohammed Bin Abdulrahman Al Thani, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of Qatar; Pekka Haavisto, Minister for Foreign Affairs of Finland; H.H. Prince Faisal bin Farhan Al Saud, Minister of Foreign Affairs of Saudi Arabia; and Christopher A. Coons, Senator from Delaware (D), USA.
Speaking at Davos 2023 Annual Meeting session titled Keeping the Lights on amid Geopolitical Fractures (From left to right): Børge Brende, President, World Economic Forum; Kristalina Georgieva, Managing Director, International Monetary Fund (IMF); Mohammed Bin Abdulrahman Al Thani, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of Qatar; Pekka Haavisto, Minister for Foreign Affairs of Finland; H.H. Prince Faisal bin Farhan Al Saud, Minister of Foreign Affairs of Saudi Arabia; and Christopher A. Coons, Senator from Delaware (D), USA.Image: World Economic Forum/Michael Calabro
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  • 世界は、無数の地政学的・地経学的課題に直面しています。

  • こうした背景のもと、世界経済フォーラム年次総会のセッション「地政学的分断の中で電力の安定供給を維持する」のパネルでは、ウクライナ戦争から世界的な景気後退の可能性まで、喫緊の地球規模の課題における進展の機会を検討しました。

  • 登壇者には、米国、サウジアラビア、フィンランド、カタールの閣僚や、国際通貨基金(IMF)専務理事のクリスタリナ・ゲオルギエワが含まれました。

世界は混乱の只中にあります。極めて複雑な地政学的・地経学的時代です。こうした背景のもと、世界経済フォーラム年次総会のセッション「地政学的分断の中で電力の安定供給を維持する」のパネルでは、景気後退の可能性からウクライナ戦争まで、現在の世界的課題が検討されました。

パネルの登壇者は次のとおりです。ボルゲ・ブレンデ(世界経済フォーラム会長)、ファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード殿下(サウジアラビア外務省外務大臣)、クリストファー・A・クーンズ(米国上院・デラウェア州選出上院議員)、ペッカ・ハービスト(フィンランド外務省外務大臣)、モハメッド・ビン・アブドゥルラフマーン・アール・サーニー、(カタール外務省副首相兼外務大臣)、およびクリスタリナ・ゲオルギエワ(国際通貨基金専務理事)。

フォーラム会長のボルゲ・ブレンデは討議の冒頭で次のように述べました。「今回の会合は、数十年来で最も複雑な地政学的・地経学的状況の中で開催されており、本セッションは、分断された世界においてもなお協力の機会を見いだすことを目的としています。」続いて彼は、国際通貨基金専務理事のクリスタリナ・ゲオルギエワに対し、事態を打開する方法があると考えるかを尋ねました。彼女の回答は、世界の地政学的・地経学的問題に対する合理的なアプローチを求めるものでした。

「生産の配分先やサプライチェーンの在り方を決める際に、コストだけが唯一の判断基準だった時代に戻ることはありません」と彼女は助言しました。「新型コロナウイルス感染症と[ウクライナでの]戦争は、供給の安全保障には供給面での一定の冗長性が必要であることを教えてくれました。言い換えれば、ある程度のコストは避けられないということです。」

「しかし、賢明であるならば、そのコストを、世界経済をより強靭にする水準にとどめ、世界を、全員がより貧しく、より不安定になる状況へと引きずり込まないようにしなければなりません。」

ダボス会議AM23 - 地政学的混乱の中で灯火を維持する - 英語
ダボス会議AM23 - 地政学的混乱の中で灯火を維持する - 英語
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協調的なアプローチの維持

米国上院・デラウェア州選出のクリストファー・A・クーンズ上院議員は、米国が依然として同盟国および世界全体を支援することに尽力していると示しました。「私たちは今後も開かれた経済を維持し、自由貿易に尽力し、グローバリゼーションが世界にもたらしてきた力強い価値を引き続き重視していくと考えています」と彼は述べました。「インフレ抑制法については、多くの論評や懸念が寄せられています」と彼は続けました。

「米国上院は、国内のインフラ、科学研究、そしてエネルギーの安全保障と自立への投資など、力強い取り組みを進めてきました。しかし、こうした大規模な投資を実施するにあたっては、最も緊密なパートナーや同盟国とともに進める必要があり、それは自国のビジネス上の利益のためだけでなく、世界全体の利益のためでなければならないと認識しています。」

近隣諸国との協力も、サウジアラビアにとって優先課題です。同国のファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外務大臣は次のように強調しました。「対話こそが相違を解決する最善の道であると、私たちは強く信じています。そして、王国内で私たちが行っていること、また地域の他の国々、特にGCC諸国が、経済的課題への対応、自国への投資、そして地政学ではなく開発に重点を置くことは、イランや地域の他の国々に対し、従来の論争や対立を超えて共同繁栄へ向かう道があるという強いシグナルになると、私たちは強く感じています」と彼は述べました。

「地域における協調の意識を高めれば高めるほど、共に取り組み、自国の繁栄だけでなく、地域全体、さらにはその先の繁栄のために成果を出すことができます。」

カタール外務省副首相兼外務大臣のモハメッド・ビン・アブドゥルラフマーン・アール・サーニーは、カタールが依然として、問題を抱える地域の隣国の一つであるアフガニスタンとの対話の開始に向けて取り組んでいると述べました。「私たちはカンダハールに働きかけ、対話を持とうと努めてきました」と彼は述べました。

「これまでのところ成功していませんが、地域の他の国々や一部のイスラム諸国と継続的に協議しており、国家のグループとして彼らに働きかけるためです。」

ロシアへの毅然とした対応

フィンランド外務省外務大臣のペッカ・ハービストは、より身近な地域で展開しているウクライナ戦争に焦点を当てました。「依然として大きな課題があります。どうすればロシアをウクライナから撤退させられるのか。どうすればこの地域に恒久的な平和を実現できるのか。そして、ウクライナのためにどのような安全保障の保証を整えられるのか」と彼は述べました。

「現時点では、ロシア国内から戦争を止める動きは見られません。したがって、軍事的にロシアを止めなければならないと考えるほかなく、また軍事的に、越えてはならない一線があり、国境を越えれば何らかの結果が伴うことを示す必要があります」。

セッションが進む中で、クーンズ上院議員は、ウクライナでの紛争を終結させることへの米国の関与を改めて表明しました。「西側の結束と、この侵略に対抗する団結が極めて重要だと考えています。それは今後数十年の姿を大きく左右するでしょう」と彼は述べました。

「[プーチン]は既に大きな戦略的誤りを犯しました。フィンランドとスウェーデンはNATOに加盟するのです。ロシアとの国境は倍増し、高度に発展した先進経済国がNATOに加わります。今われわれに必要なのは、成功裏の結末とウクライナの解放に向けた道筋を見いだすことだと考えます。」

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