ダボス2022:自然保護にとって重要な節目となる転換の年

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  • 自然の喪失は今や世界各地で進行しており、生物多様性は人類史上かつてない速さで減少しています。

  • ダボスで開催される年次総会は、自然保護にとって転機となり得る年の重要な節目です。

  • 政府、国際機関、企業、金融セクターから集まった6人のリーダーが、変革を訴え、自然をめぐる取り組みを主導するために何をしているのかを紹介します。

自然の喪失は今や世界各地で進行しており、生物多様性――種内、種間、生態系における多様性――は人類史上かつてない速さで減少しています。気候変動対策、自然の喪失、社会的不平等が相互に結び付いた危機に直面するなか、政府、企業、市民社会、金融機関、投資家はいずれも行動を起こし始めています。

ダボスで開催される年次総会は、自然保護にとって転機となり得る年の重要な節目です。国連砂漠化対処条約(UNCCD)第15回締約国会議(COP15)の直後に開かれ、国連生物多様性条約(UNCBD)第15回締約国会議(COP15)に先立つ会合となります。ここでは、ポスト2020生物多様性枠組(GBF)が採択される見通しで、2030年までに生物多様性の喪失を食い止め、回復させるための明確な世界目標が定められます。

年次総会は、自然に配慮した移行を加速させる具体的な行動と決定について、政府と企業の足並みをそろえ、取り組みを促します。ダボスでは、自然をテーマとする次のような一連の重要イベントにリーダーたちが集います。

ダボスでの全セッションをご覧になるには、こちらをクリックしてください。

ダボス精神は、官民の強固な連携に息づいています。政府、国際機関、企業、金融セクターから集まった6人のリーダーが、提唱者として取り組みを主導しています。

「自然システムの価値を見つめ直す」

ザック・ゴールドスミス卿、英国太平洋・環境担当閣外大臣

「私たちが今行っているような自然界の劣化を続ける余裕はありません。将来の繁栄、いや、私たちの生存そのものが、自然を破壊する投資から自然の再生に向けた投資へと移行できるかどうかにかかっています。ダスグプタ・レビューが示すように、私たちの経済は自然の中に組み込まれており、自然の外部にあるものではありません。したがって、自然システムの価値と、そこから得られる財やサービスを意思決定に正確に反映させなければなりません。英国はその実現に取り組み、尽力しています。」

「自然がもたらす解決策を受け入れる」

インガー・アンダーセン、国連環境計画(UNEP)事務局長

「2022年3月に再開された第5回国連環境総会では、加盟国が自然と持続可能な開発に向けて断固たる行動を取る姿を目にしました。加盟国は、プラスチック汚染を終わらせる法的拘束力のある世界条約の交渉開始に合意しました。また各国は、自然を基盤とする解決策について、多国間で合意された定義に初めて合意するために協力しました。気候危機、自然と生物多様性の喪失、汚染と廃棄物という地球規模の三重危機に直面する今、この合意の重要性はいくら強調してもしすぎることはありません。私たちが直面する課題に対し、自然がもたらす解決策を受け入れることが不可欠です。」

「企業は自然なくして存続できない」

ロベルト・マルケス、ナチュラ&カンパニー取締役会長兼グループCEO

「企業は自然なくして存続できません。科学界、政府、市民社会とともに一つのコミュニティとして協力し、自然への依存と影響を測定し、自然にプラスの影響をもたらす解決策に投資し、事業モデルに自然への敬意を組み込まなければなりません。ナチュラ&カンパニーは、アマゾンの森林300万ヘクタールの保護を含む野心的な目標を掲げるとともに、人々と地球の双方と調和する再生型ソリューションの開発に少なくとも1億ドルを投じることを約束しています。気候変動に関するパリ協定と同等の野心と手段を備えた自然に関する新たな合意を提唱するため、パートナーと連携しています。」

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「10年に一度の機会」

マルコ・ランベルティーニ、世界自然保護基金(WWF)事務局長

「今年、リーダーたちには、生物多様性の喪失に取り組む世界計画に合意する、10年に一度の機会があります。自然の破壊は、パンデミックに対する私たちの脆弱性を高め、世界経済を脅かしています。昆明で開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択される計画は、気候変動に関するパリ協定と同じく、野心的で、科学的根拠に基づき、包括的なものでなければなりません。

WWFは、2030年までに「自然にプラスの影響をもたらす」という目標を支持する多くの組織の一つです。これは、生物多様性の喪失を反転させ、10年の終わりに自然を減らすのではなく増やすため、今行動することを意味します。その進捗は、種、個体群、生態系の健全性、豊かさ、多様性、レジリエンスの向上によって測られます。」

「自然資本の管理が鍵」

ミリアム・シュタウブ=ビザング博士、ブラックロック・スイスCEO、ブラックロック・サステナブル投資シニアアドバイザー

「私たちにとって、自然資本は投資上の課題です。多くの企業が経済的便益を得ている自然生態系への圧力が高まるなか、企業は自然資本への影響や依存に伴う財務リスクと機会に、ますます直面するでしょう。全体として、自然資本は複雑な課題であり、生態系は相互につながっていると認識する必要があります。そのため、自然がもたらす便益に依存する企業にとって、自然資本を慎重に管理することは、長期的なレジリエンスを備えた企業戦略の中核を成すと考えています。」

世界経済フォーラムは自然をめぐって何をしているのか?

自然・気候センターは、気候、自然、経済発展の相互関係をリーダーが理解できるよう支援します。地球の限界の範囲内でレジリエンスと繁栄を支える道筋を探るための場を提供しています。

セクターや地域を越えた協力を促すことで、センターはパートナーが共通理解を実践的な気候・自然ソリューションへとつなげることを支援します。

センターの取り組みを見る

「互いに実行状況に責任を持つ」

アンドリュー・スティア、ベゾス・アース・ファンド代表兼CEO

「誓約は行動に移さなければなりません。そして私たちは皆、自らと互いに、確実な実行に責任を持たなければなりません。そのためには、信頼でき、誰もが利用できるデータと標準化された指標が必要です。ベゾス・アース・ファンドでは、自然に関する三つの柱――保全、再生、食料システムの変革――を推進するため、30億ドルを確保しました。私たちは、こうした移行の状況を追跡し、効果的な変化を促す要因を理解することに取り組んでいます。たとえば、システム変革ラボを通じて、これからの決定的な10年間に最大の効果を上げられるよう努めています。」

こうした自然のチャンピオンの言葉は、欧州委員会委員長ウルズラ・フォン・デア・ライエンが、2021年のダボス・アジェンダでのメッセージで述べた言葉にも通じます。「私たちは皆、自然の恩恵を受け、自然がもたらす保護の恩恵も受けています。ですから、この取り組みで私たち一人ひとりが役割を果たすべきだと思います。」

2022年のダボス会議は、自然にプラスの影響をもたらす経済と社会に向けた具体的な道筋を築く機運をさらに高めるでしょう。

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