気候・環境投資収益率:次の2,000年に向けた新たなROCE指標

Traditional ROCE metrics have been in common use for 2000 years.
The idea of a new type of ROCE (Return on Climate and the Environment) is still in its infancy.Image: Pexels/Kristin Hardwick
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  • 従来のROCE指標は2,000年にわたって広く用いられてきました。それに対し、新しいタイプのROCE(気候・環境投資収益率)という考え方は、まだ始まったばかりです。

  • 新たなROCE基準は、企業が何をどのように生産するかだけでなく、財務面と社会面の両方で企業がどう評価されるかにも大きな影響を及ぼします。

  • 環境への配慮と企業業績との間に明確な相関関係があることを示す圧倒的な証拠があります。

製品、利益、リターンは何十年もの間、ビジネスの共通言語でした。それは当然のことです。競争力のある価格で魅力的な商品を提供することは、今も企業の成功に不可欠です。こうした基本は変わっていません。

しかし、社会は変化しました。そして、企業業績を評価する従来の基準である使用資本利益率に代わるものを求める動きが、新たな重要性を帯びています。気候・環境投資収益率という新しいタイプのROCEが形になりつつあります。

ROCEは常に、あらゆる基準にわたって企業業績を総合的に理解するための有力な指標でした。たとえば自己資本利益率とは異なり、ROCEは企業に投じられた資本全体に対するリターンを測ります。株式を通じた資金だけでなく、融資、助成金、出資(自己資本以外)などの資金源や、対象期間中の事業運営を「支える」ために使われた資産の減価償却費も考慮します。

より単純な純利益率(収益からコストを差し引いたもの)とは異なり、ROCEは一定の利益を実現するために投入された資源の量も考慮します。だからこそ、気候・環境投資収益率へと発展させることには大きな意味があります。企業が利用できるすべての資源をどのように使っているかを記録する、明快な指標です。

新たなROCE基準がもたらす影響

今日、こうした考慮事項は金融の領域をはるかに超えています。社会は(そして投資家、従業員、消費者もその傾向を強めながら)、製品やサービスの品質だけでなく、企業が利用できるすべての資源の使い方や、その資源への影響も反映する新たな基準を企業に適用しています。

こうした「新たな」ROCE基準は、企業が何をどのように生産するかだけでなく、財務面と社会面の両方で企業がどう評価されるかにも大きな影響を及ぼします。環境への配慮と企業業績との間に明確な相関関係があることを示す圧倒的な証拠があります。

私のお気に入りの事例は、説得力がありながら実にシンプルです。2014年、ハーバード・ビジネス・スクールは、20年前に成長を掲げる上場企業を厳選したポートフォリオに1ドルを投資していた場合、調査時点でその1ドルは14.46ドルになっていたと算出しました。確かに大きなリターンです。しかし、事業を成長させながら環境・社会課題を最優先する企業にその1ドルを投資していたなら、同じ1ドルは28.36ドルに増えていたのです。

これが新しいROCEの実践例です。同じ略称を持つ従来の指標とも完全に両立します。

学び、進化し続けるプロセス

多くの企業と同様に、私たちの会社であるマヒンドラ・グループも、すでにこうした原則の一部を事業運営に適用しています。学び、進化し続けるプロセスですが、重要な節目をいくつも迎えています。

たとえば、私たちのフォーミュラEチーム、マヒンドラ・レーシングは、この新しいROCEの考え方を先駆けて実践してきました。チームは発足以来、事業活動全体でネットゼロ排出を達成しています。この経験は、2040年までのカーボンニュートラル達成を目指すグループ全体にとって、欠かせないものとなるでしょう。

この経験が、持続可能な輸送のあらゆる側面に取り組む私たちの姿勢を支えています。2014年以降、100件を超えるESGプロジェクトを実施し、わずか2年間で平均24%の資本利益率を生み出しました。エネルギーは車両(自動車とトラクター)の製造コスト全体の12~15%を占めます。過去3年間、再生可能エネルギーの導入とエネルギー効率の改善により、年間約650万ドルのエネルギーコストを削減しました。

従来のROCE指標は、古代ギリシャ・ローマ時代以来広く用いられてきたため、私たちはそれに慣れる十分な時間がありました。それに対し、気候・環境投資収益率という新しいタイプのROCEは、まだ始まったばかりです。

この新たな原則が長く続き、従来のROCEと同じくらい長く、ビジネスの形成と定義に役立つことを願いましょう。2,000年を超える道のりです。

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