この企業は世界の主要都市の隣に巨大な屋内農場を建設しようとしている

Wheat is seen growing in a field at Rothamsted Farm in Harpenden, Britain, November 2, 2017, REUTERS/Peter Cziborra - RC1CCF338240
Vertical farming has been successful on a small scale but no one has quite cracked the case on a large scale.Image: REUTERS/Peter Cziborra
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垂直農法はここ数年で大きく注目を集め、深刻化する世界的な食料危機に対する環境に優しい解決策として期待されている。作物を垂直方向に何層も積み重ねるこの農法は、従来型農業や温室栽培よりも1エーカー当たりの収穫量を増やせるうえ、水の使用量を抑え、植物をより速く育てられ、一年を通じて利用できる。

垂直農法には、もう一つの利点がある。施設をほぼどこにでも建設できるため、都市の近くに垂直農場を設けられ、食料を農村部から都市部へ輸送する際に生じる排出量の削減につながる。まさにそれを狙っているのが、シリコンバレーのスタートアップ企業Plentyだ。

屋内農業企業のPlentyは、世界中の主要都市の隣に大規模な屋内垂直農場を建設し、新鮮な農産物の不足を解消しようとしている。農場には、LED照明、マイクロセンサー技術、ビッグデータ処理を用いたPlenty独自の特許技術が採用されている。従来型農業より少ない空間と資源で、地元産のオーガニック農産物を遺伝子組み換え原料や農薬なしで大量に生産する。

Image: Plenty/Green Matters

Plentyの説明では簡単そうに聞こえるが、同社が目指すことは実際にはかなり難しく、同様の使命を掲げた他のスタートアップ企業は資金難に陥っている。垂直農法は小規模では成功を収めており、南極でも実施されている。しかし、大規模に実現する方法を誰も完全には見いだせていない。Plentyが登場するまでは。

シリコンバレーの潤沢な資金、著名な取締役陣、そして新たな栽培方法を持つPlentyは、垂直農業企業がこれまで到達したことのない領域へ進もうとしている。

Plentyでは、他の多くの垂直農場が使う水平棚の積み重ねではなく、高さ20フィートの垂直タワーで植物を育てる。タワーの大部分は再生プラスチックボトルでできており、土は使わない。水と養分はタワーの上部から供給され、重力で分散されて、タワーから水平方向に伸びる葉物野菜やハーブに届く。結露を含め、すべての水を回収して再利用し、植物にはLEDランプだけで光を与える。

農場には、温度、湿度、植物の生育状況を測定する赤外線カメラやセンサーが何千台も設置されており、そのデータを使ってシステムを微調整する。さらに、Plentyの農場は環境が管理されているため、虫が入り込まず、農薬を使う必要も軽減される。

このシステムにより、Plentyの農場は従来型農業と比べて、土地1エーカー当たり最大350倍の農産物を生産でき、水の使用量はその1%で済む。

「投じた金額に対する生産能力という点で、最も効率的な[農業の形態]です」と、最高経営責任者(CEO)のマット・バーナード氏はAgFunderに語った。「それに尽きます。」

Plentyの試験農場はサンフランシスコに建設されたが、今度はワシントン州シアトル郊外に新たな農場を開設し、世界展開に向けた第一歩を踏み出す。ケント市に建設される農場の面積は10万平方フィートで、葉物野菜を年間450万ポンド生産する見込みだ。

「おいしく健康的な食べ物や、エネルギーと水の効率利用を重視するシアトルは、次のPlenty農場の立地として自然な選択です」とバーナード氏はプレスリリースで述べた。「シアトルには当社初の本格規模の農場が設けられ、世界各地の農場ネットワークが、地元で栽培された裏庭品質の農産物を誰もが手に入れられるようにするための基準づくりに貢献します。次の展開に期待しており、シアトルのチームを築くことを楽しみにしています。」

同社の目標は、人口100万人を超える約500の都市すべての郊外に、この規模の屋内農場を建設することだ。同社によれば、農場は30日で建設でき、投資家への返済期間は3~5年という。規模を拡大すれば、Plentyは生産コストを従来の農産物と同程度まで下げられると考えているが、同社の農産物は高級品質となる。

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