私たちの食料システムは機能不全に陥っている。立て直すための3つの方法

Grain combine harvesters reap a field near the village of Zagorie, Belarus, August 7, 2017. REUTERS/Vasily Fedosenko - RC11AF06BF00
Productive grain fields mask the fact the food system is unsustainable and in need of transformation.Image: REUTERS/Vasily Fedosenko
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食料システムが企業だとすれば、経営不振に陥っている企業でしょう。ただし今のところ、そのCEOにはそれが見えにくいかもしれません。というのも、CEOは、驚くほど多種多様な商品を顧客に提供するスーパーマーケットを統括しているからです。

CEOの事業ポートフォリオには、生産性が記録的な水準に達した穀物や油糧種子の畑があるでしょう。砂糖、牛乳、小麦、米を精製し、魚を加工し、野菜を缶詰や冷凍食品にし、実に多彩な原材料から手軽な食品やスナックを製造する工場は、活気に満ちて稼働しているでしょう。食料を世界中に運ぶ船やトラック、飛行機も同様です。

しかし、CEOが昨年、アフリカの角から届いた報道に目を通していたら――あるいは、さらによいことに、2017年FAO「世界の食料安全保障と栄養の現状」の報告書を読んでいたら、十分な食料を入手できない人の数が2017年に増加したことを知ったでしょう。紛争や気候関連のショックにより、現在、8億1,500万人が飢餓状態にあると推定されています。

Image: FAO

2017年の世界栄養報告書のデータを精査していたら、発育阻害、消耗症、肥満、糖尿病に関する国際目標を世界が達成できる見込みがないとわかったでしょう。さらに調べれば、世界で生産される食料の実に30%が損失または廃棄されていることを示すデータや、食料システムが温室効果ガス排出量の約30%を占めること、そして世界の土地の3分の1が劣化していることを示すデータに行き着いたでしょう。これは生産性向上にとって甚大な脅威となります。

また、このCEOが買い物に出かければ、小さな店でも大きな店でも、栄養価がほとんどない食品を魅力的に見せることに、あまりにも広い売り場が割かれているのに気づくでしょう。

世界各地の地域社会が、食料システムの数十年にわたる進歩の恩恵を十分に受けられず、見過ごされていることにも気づくでしょう。毎年、推定6億人、つまり世界のほぼ10人に1人が、安全でない食品を食べて病気になっています。また、食事に関連する要因は、他の何よりも多くの死亡を引き起こしており、その影響は他のあらゆる要因を上回ります。

食料システムは企業ではなく、CEOもいません。それでも事実は明らかです。食料システムは不平等で、持続可能性を欠き、不安定であり、変革を必要としています。そして、すべての人、つまりあらゆる利害関係者が行動を起こす必要があります。

すでに取り組みは進んでいます。多国間機関や国際機関、あらゆるレベルの政府、企業や起業家、慈善活動家、農家、地域社会、市民が取り組んでいます。二酸化炭素排出量と廃棄物の削減、食品の栄養価の向上、農場レベルでのイノベーション、都市レベルの食料政策の策定、市民の行動を通じた地域の食料システムの変革に取り組んでいます。

十分に食べられる人々、選択肢の豊富さ、目を見張る技術といった成功の一方で、飢えや病気、汚染、土地の劣化、過体重、過熱する地球、そして自らを養うこともできないほど貧しい労働者がいる。この成功と失敗の不安定な併存は、より公平な未来に向けて、私たち全員が根本的な変革のために一層努力する必要があることを示しています。

農場から食卓まで

私たちは何をすべきでしょうか。まず、食料についての考え方と行動を根本的に変えることです。食料は誰か他の人の仕事だと考えたり、各自が個別に役割を果たしたりするだけでは、もはや十分ではありません。私たちの仕事はすべて食料に影響することを認識し、つながりを踏まえて変化を起こす方法を考える必要があります。つまり、食料が「システム」の一部であると認識することです。食料を、農場から食卓へ、農地から皿へ、船から口へとつながる相互連関したシステムとして捉え始めれば、私たち一人ひとりが何らかの形でそれに影響を与え、実際にその影響を受けていることが見えてきます。

第二に、食料を解決策として捉えましょう。食料は人々と地球を養い、まともな仕事を生み出し、日々の暮らしに喜びや幸せをもたらすことができます。適切に機能する食料システムは、公衆衛生から環境の状態、経済、社会に至るまで、さまざまな公共の利益をもたらします。システム内の相互連関を認識し、可能な限り大きな効果を実現できる解決策を見つけるため、さらに力を尽くしましょう。

変化をどれだけ実現できているかを測るため、私たち全員の進捗を評価する明確な指標も必要です。もはや経済効率だけの問題ではありません。健康、環境の持続可能性、社会的包摂を実現するために、システムがどれだけ効果的かつ効率的に連携できるかを測る必要があります。よく言われるように、測定されるものは実行されます。

第三に、これを実現するには、資金の配分を変えなければなりません。企業、政府、開発機関、慈善活動家、市民の誰にとっても同じです。健康的な食事に役立つ、最も栄養価の高い食品に資金を投じているでしょうか。レジリエントな生態系を支える方法で栄養価の高い食品を生産する人々を、税金で支援しているでしょうか。健康的な食事を最大限に促進しながら、収益性の高い事業も可能にする投資を行っているでしょうか。

これらの目標を対立させるのではなく、すべての人が支出や投資を通じて両立させる方法を探りましょう。厳しい妥協が必要になることもあるでしょう。誰が権力を持ち、誰が利益を得るのかという難しい問いも避けられません。しかし、これも食料システムを率いることの一部です。考え方と行動を変える勇気を持つか、持たないかです。

私たち、世界経済フォーラムの食料安全保障と農業の未来に関するグローバル・フューチャー・カウンシルのメンバーは、どちらを選ぶかを知っています。その恩恵は、無視するにはあまりにも大きいのです。

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