ウクライナでの戦争は世界の食料供給にどのような影響を及ぼす可能性があるのか?

A field of wheat, close up.
Ukraine has been a major contributor to the World Food Programme.Image: Unsplash/Polina Rytova
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  • 最新データによると、主要食料品の国際価格の上昇は今後も続く見通しだ。

  • ウクライナとロシアは主要な食料生産国・輸出国であるため、戦争が続くなか、多くの国が食料供給の混乱に対して脆弱な状況に置かれている。

  • 飢餓や食料安全保障上のリスクを防ぐには、今すぐ行動を起こすことが極めて重要だ。

ウクライナは、危機に直面する国々に食料援助を提供する国連機関、世界食糧計画(WFP)にとって、世界有数の貢献国の一つだった。WFPのデービッド・ビーズリー事務局長は、次のように推計している。WFPが必要とする小麦の40%をウクライナが供給している。

戦争によって、この流れは逆転した。WFPは現在、この危機においてウクライナの人々に必要な物資を届けるために活動している。

ウクライナでの戦争は、世界の食料供給に深刻な影響を及ぼし、世界各地で飢餓や食料安全保障に広範な影響をもたらす可能性がある。しかし、そうなるとは限らない。より大きな危機を抑え込むために、対応する時間は残されている。

この記事では、ウクライナとロシアの貢献の規模を理解するために必要なデータと、食料供給をウクライナに最も依存している国々を紹介する。

ウクライナとロシアは、穀物と油脂の世界有数の輸出国

ウクライナとロシアはどちらも、世界の食料市場で大きな役割を果たしている。小麦、トウモロコシ、オオムギなど、主要な穀物のいくつかで輸出超過となっている。また、世界の主要な植物油の一つであるヒマワリ油の有力な輸出国でもある。インドなど、国内の食料供給をヒマワリ油の輸入に大きく依存している国もある。

図表では、世界の食料に対する両国の貢献を示す。輸出(国境を越えて取引される量)と、世界の食料生産への貢献だ。

図表によると、2019年には世界の小麦輸出の約4分の1をウクライナとロシアが占めた。世界のトウモロコシ輸出、そしてオオムギ輸出も5分の1を占める。取引されるヒマワリ油のほぼ3分の2が両国産で、ウクライナだけでも世界の輸出のほぼ半分を占める。

2019年に輸出されたヒマワリ油の60%超は、ウクライナとロシアからのものだった。Image: Our World in Data/国連食糧農業機関のデータに基づくOur World in Data
2019年、世界のヒマワリ油の50%超をロシアとウクライナが生産した。Image: Our World in Data/国連食糧農業機関のデータに基づくOur World in Data

ウクライナとロシアからの食料輸入に最も依存している国はどこか?

ウクライナとロシアの食料生産が減少した場合の影響は、どの地域でも同じように及ぶわけではない。特に脆弱なのは、これらの国から直接輸入している国々だ。

しかし、影響はこれらの直接の輸入国だけにとどまらない。食料価格が上昇しているため、これらの品目の純輸入国はすべて、大きな影響を受ける可能性がある。

最も脆弱で、今後数か月に支援を必要とする可能性のある国々を特定するため、主要作物について各国別の輸入データをまとめた。以下のデータエクスプローラーでは、さまざまな商品と指標について、世界の状況を確認できる。

小麦、トウモロコシ、オオムギ、ヒマワリ油を最も多く輸入している国、ウクライナやロシアから輸入している国、そして国内供給をどの程度輸入に依存していたかを確認できる。

たとえば、中東・北アフリカの多くの国がウクライナとロシアからの小麦輸入に大きく依存しており、両国はエジプト、リビア、レバノンの輸入量の3分の2超を供給していることがわかる。トウモロコシでは、ウクライナとロシアへの依存はより広い地域に及び、東アジアや欧州の国々も両国から輸入して大きな割合を占めている。

生産、国内供給、輸入の各指標の一貫性を保つため、これらの計算に使った基礎データはすべて、国連食糧農業機関のデータを出典としている。すべてのデータは

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