食生活を少し変えるだけで、カーボンフットプリントを半減できる。その方法とは

New study shows that by swapping beef for a more 'planet-friendly' alternative, Americans could cut their diet's carbon footprint by nearly 50%.Image: Photo by Asnim Ansari on Unsplash
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  • 新たな研究によると、牛肉を七面鳥など、より地球環境にやさしい選択肢に替えることで、米国人は食生活のカーボンフットプリントを48%削減できる。

  • 世界の農業生産は、温室効果ガス排出量の約25%、淡水取水量の約70%を占めている。

  • エビをタラに替えるなど、ほかの食品の置き換えでも排出量が大幅に減ることが、研究で明らかになった。

新たな研究によると、牛肉を食べる米国人は、1日1食分をより地球環境にやさしい代替食品に替えるだけで、食生活のカーボンフットプリントを最大48%削減できる。

研究者らは、1日に何を食べているかを尋ねた米国人1万6,000人以上の調査データを用いて、環境負荷の大きい食品を、似た種類のより持続可能な食品に置き換えた場合、どれほどの効果があるかを算出した。

研究者らは、この変更が2つの指標、すなわち1日あたりの食生活による温室効果ガス排出量と水不足フットプリントにどのような影響を及ぼすかを調べた。水不足フットプリントとは、地域ごとの水不足の違いを考慮した、食料生産に使われる灌漑用水の指標である。

食生活とカーボンフットプリントの関係

米国人の食生活で最も環境負荷が大きい食品は牛肉で、調査回答者の約20%が1日に少なくとも1食分を食べていた。全員が牛肉を1食分置き換えた場合、例えば牛ひき肉の代わりに七面鳥のひき肉を選ぶと、食生活による温室効果ガス排出量は平均48%減少し、水使用による影響は30%低下した。

「ごく簡単な変更でも、カーボンフットプリントに大きな違いをもたらせます。最も手軽なのは、牛肉を鶏肉に置き換えることでしょう」と、筆頭著者であるチューレーン大学公衆衛生・熱帯医学部の栄養学・食料安全保障教授、ディエゴ・ローズ氏は述べる。

研究では、1日の米国の食料消費全体に及ぼす環境影響も調べた。食生活の80%がまったく変わらない場合も含めて分析した。1日に牛肉を食べた米国人のうち20%だけが、1食分を別の食品に替えた場合でも、米国全体の食生活によるカーボンフットプリントは9.6%削減され、水使用への影響は5.9%低下する。

農業生産は、世界の温室効果ガス排出量の約4分の1、淡水取水量の約70%を占める。この研究で研究者らは、食品生産に関連する温室効果ガス排出量と水使用量の包括的なデータベースを作成し、連邦政府が実施した、過去24時間に何を食べたかを尋ねる大規模調査と結び付けた。

食品の選択で排出量を削減

牛肉の置き換えが最も大きな効果をもたらしたが、研究者らはほかの食品を替えた場合の影響も測定した。エビ1食分をタラに替えると温室効果ガス排出量は34%減少し、牛乳を豆乳に替えると8%減少した。

水不足フットプリントを最も大きく減らしたのは、アスパラガスをエンドウ豆に替えることで、48%の減少となった。アーモンドの代わりにピーナッツを使うと、水不足フットプリントは30%減少した。

この研究は個々の食品の置き換えに焦点を当てたが、ローズ氏は、気候変動への対処には単独の行動以上の取り組みが必要だと述べる。

「気候問題に対処するには、大きな変化が必要です。国際機関から連邦政府や州政府、地域社会、各家庭に至るまで、あらゆる部門と人間社会のあらゆるレベルで変化が求められます」とローズ氏は述べる。

「多くの人がこの問題を深刻に受け止め、自分でできる直接的な行動を通じて気候問題を変えたいと考えています。そうした行動は、問題の深刻さや解決策の可能性に関する社会規範を変えることにもつながります。私たちの研究は、簡単な取り組みであっても、こうした努力に役立つことを示しています。」

この研究は『American Journal of Clinical Nutrition』に掲載された。共著者にはミシガン大学とチューレーン大学の研究者も名を連ねている。

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