市場で価格の下落が長期間続くと、弱気相場が発生します。
景気の低迷や減速、パンデミックや戦争のようなショックなど、さまざまな要因が弱気相場につながる可能性があります。
これに対して強気相場とは、株価が長期にわたって上昇している、または上昇すると予想される状態です。
米国株が弱気相場入りしたのは先週のことです。S&P 500指数は6月13日月曜日に3.9%下落し、2021年1月以来の安値で取引を終えました。この結果、指数は今年1月の水準を20%超下回り、一般に弱気相場と見なされる下落率に達しました。フィナンシャル・タイムズ紙はと報じました。この下落に先立ち、同様の下落が5月にもありました。
では、これは何を意味するのでしょうか。弱気相場は何が原因で起こるのでしょうか?
弱気相場とは?
市場で価格の下落が長期間続くと、弱気相場が発生します。インベストペディアによると、「一般に、広範な悲観論や投資家心理の悪化を背景に、証券価格が直近の高値から20%以上下落した状態を指します」。
弱気相場は、S&P 500のような市場全体や指数の下落と関連づけられることが多いものの、個別の証券や商品に関連して起こる場合もあります。
景気後退など、経済の低迷と結びつくこともあります。
しかし、20%という基準は、一般にかなり恣意的なものと見なされています。フロリダ州を拠点とする認定ファイナンシャルプランナーのチャーリー・フィッツジェラルド3世は、5月に株価が再び弱気相場入りした際、CNBCに「金融市場について人々が使う、手短な言い回しです。要するに、厳しい時期だということです」と語りました。
ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で、世界的な経営コンサルティング会社カーニーのシニアパートナー、ステファン・マルク氏は次のように述べました。「現在は商品市場、とりわけ農産物や金属の商品市場です。残念ながら、成長に向けた資金調達に適した市場ではありません。短期間で終わることを願います。」
同氏はさらに、強固な基礎を持たない企業は「今後数カ月から数年にわたり、重大な問題に直面する可能性がある」と付け加えました。弱気相場がどれほど続くかによっては、雇用市場や雇用の安定にも影響が及び始める可能性があります。
弱気相場は何が原因で起こるのか?
インベストペディアによると、原因はさまざまです。ただし一般的には、景気の低迷や減速、パンデミック、戦争、市場バブルの崩壊などが要因となり得ます。米国で予想外に高いインフレ率が発表されたことが、先週の売りを引き起こしたとフィナンシャル・タイムズ紙は報じました。
CNBCは5月、ウォール街は複数の要因の影響を受けていると報じました。これには、高インフレとそれに伴う金利上昇、ウクライナでの戦争、景気後退への懸念が含まれます。
弱気相場はどのくらいの頻度で起こるのか?
弱気相場は珍しくないと、CNBCは説明しています。米国株式市場で直近に起きたのは、2020年初頭に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まった際でした。
インベストペディアによると、ほかの注目すべき弱気相場の例には、2000年のドットコムバブル崩壊後や、1920年代の世界恐慌があります。
では、強気相場とは何でしょうか?
弱気相場とよく対比されるのが強気相場です。インベストペディアによると、強気相場は価格が上昇している、または上昇すると予想される状態を指します。株式市場には自然な変動があるため、通常、強気相場とは数カ月から数年にわたる、より長期的な価格上昇を指します。
米国の強気相場の顕著な例として、1982年のスタグフレーション期後に始まり、2000年のドットコムバブル崩壊とともに終わった相場が挙げられます。



