郵便局では現金引き出し額が過去最高となり、前月比で約8%増加した。
英国のインフレ率は6月に40年ぶりの高水準となる9.4%に達し、英国人は予算を管理するため現金を使うようになっている。
英国では現金の人気が何年も低下しており、2017年にはデビットカードの取引が紙幣や硬貨を上回った。
個人による現金預け入れ額は7月に13億5,000万ポンドに達し、6月から2%増加した。
物価高のなか、予算管理のため現金を使う英国人が増えている。郵便局は月曜日、7月に窓口での引き出し額が過去最高になったと発表した。
郵便局によると、個人の現金引き出し額は前月比で約8%増え、8億100万ポンド(9億6,700万ドル)となった。2021年12月以来、8億ポンドを超えたのは今回が2度目だという。
英国のインフレ率が6月に40年ぶりの高水準となる9.4%に達するなか、郵便局は、予算を管理するため現金を使う英国人が増えており、「日々の支出をその都度管理する」ことが多いと述べた。
イングランド銀行は木曜日、インフレ抑制を目指し、1995年以来最大幅の利上げを実施するとともに、長期にわたる景気後退が迫っていると警告した。英国のスーパーマーケットも、買い物客は予算をより適切に管理するため、購入量を減らし、買い物の頻度を増やしていると述べている。続きを読む
郵便局は、今回の引き出しの一部について、この夏に英国国内で休暇を過ごす人々が「ステイケーション」に使う現金を必要としていたためだと説明した。また、政府の光熱費支援を受ける資格のある人々への約9,000万ポンド相当の給付も、数字を押し上げた。
銀行業界団体UK Financeによると、英国では現金の人気が何年も低下しており、非接触決済の普及もあって、2017年にはデビットカードの取引が紙幣や硬貨を上回った。
この傾向は新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に急速に進み、英国の現金自動預け払い機ネットワーク運営会社LINKの統計によると、7月のATMでの現金引き出し件数はパンデミック前の水準を約40%下回った。
郵便局の銀行部門ディレクター、マーティン・カーンズリー氏は、同局のデータから、英国が現金のない社会とはほど遠いことが明らかだと述べた。
「予算を管理する、実績のある方法として、現金にますます頼る人が増えている」と同氏は語った。
1万1,500を超える支店を持つ郵便局によると、7月の個人による現金預け入れ額は13億5,000万ポンドに達し、6月から2%増加した。同月には、現金の預け入れと引き出しを合わせて過去最高の33億2,000万ポンドを取り扱った。
(1ドル=0.8280ポンド)



