スウェーデン、キャッシュレス社会へ向けて前進

A customer withdraws money from a SwedBank cash machine in downtown Stockholm June 4, 2009. Fresh worries that Latvia, mired deep in recession, might have to devalue its currency have weighed on the stocks of some of Sweden's top banks over the past few days due to the billions of crowns worth of loans the banks have extended in the region. REUTERS/Bob Strong (SWEDEN BUSINESS) - GM1E5641TAM01
Non-card payments in Swedish shops almost halved between 2010 and 2015Image: REUTERS/Bob Strong
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スウェーデンでは現金が姿を消しつつある。

2007年から2015年にかけて、流通する現金は減少し、その減少幅は15%近くに達した。

また、2010年から2015年にかけて、店舗での現金決済の割合は39%からほぼ半減し、20%となった。

一方、電子決済は急増している。スウェーデン人の95%がデビットカードまたはクレジットカードを利用でき、2015年にはカード決済を年間平均290回行った。これはEU平均の年間104回を大きく上回る。

Image: ロイター

変化の背景にあるものは?

スウェーデンがキャッシュレス社会へ移行しつつある理由はいくつかある。SkypeとSpotifyが生まれた国であるスウェーデンは、ハイテクで革新的な国として知られており、スウェーデン人がデジタル決済を取り入れているのも不思議ではない。

スウェーデンでは大多数の人がスマートフォンやタブレットを持ち、金融取引に使うことに抵抗がない。

さらに、現金の取り扱いは銀行にとってコストがかかる。そのため、スウェーデンの中央銀行リクスバンクによると、金融機関も消費者と同じく、現金から電子決済への切り替えに積極的だ。大手銀行の数が少ないため、決済に関する連携も比較的容易である。

スウェーデン社会では、決済サービスの提供事業者への信頼度も高く、人々がテクノロジーを受け入れやすくなっている。

電子決済が急拡大

近年の電子商取引の広がりに、非接触型カードや決済アプリの登場が加わり、端末にスマートフォンをかざすだけで、これまでになく簡単に数秒で支払いができるようになった。

世界の非現金決済件数は2015年に4,331億件に達し、前年比11.2%増となった。CapgeminiとBNPパリバの最新のワールド・ペイメント・レポートによると、米国が先頭に立ち、ユーロ圏、中国が続いた。

Image: ワールド・ペイメント・レポート

マッキンゼーのコンサルタントは、世界の決済収入が2014年の1.8兆ドルから2020年には2.2兆ドルに増加すると予測している。

シンガポール、オランダ、フランスはスウェーデンと並び、世界でも現金への依存度が最も低い国々に数えられる。

Image: マスターカード・アドバイザーズ/マッキンゼー

現金が依然として主役の地域

とはいえ、現金は今も世界経済の重要な一部を占めている。

アフリカ、ラテンアメリカ、新興アジア太平洋地域では、依然として従来型の通貨への依存度が高い。貧困地域の多くは、インターネット接続が遅い、あるいは利用できないといった、キャッシュレス決済のインフラ不足に直面している。地域によっては、正式な経済活動の枠外で働く人が多く、紙幣が今も主流となっている。

スウェーデンでは現金が姿を消しつつあるかもしれないが、リクスバンクはこう述べている。「完全なキャッシュレス社会の実現は、まだ遠い先のことだ」と。

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