1920年代のデータが示す、今日の銀行間ネットワークの深刻な脆弱性

Businessmen walk across a street in Tokyo September 10, 2007. Japan's economy contracted more than expected in the second quarter, revised data showed on Monday, reinforcing views that the Bank of Japan is unlikely to raise interest rates next week amid a global credit squeeze and market fall-out. REUTERS/Yuriko Nakao (JAPAN) - GM1DWCTMVTAA
Banks have tried to make themselves more resilient to shocks transmitted through interbank connections.Image: REUTERS/Yuriko Nakao
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金融機関同士の契約上のつながりは、2007~08年の世界金融危機や、歴史的に多くの危機において、伝染の重要な原因であったと広く考えられている(例:Puhr et al. 2012、Cohen-Cole et al. 2016、Calomiris and Carlson 2017、Calomiris et al. 2019、Mitchener and Richardson 2019)。近年の危機以降、銀行規制当局は、2010年のドッド・フランク法により義務付けられたとおり、銀行間の結びつきを通じたショックの伝達に対する銀行システムの回復力を強化しようとしてきた。理論研究は、銀行間の結びつきが強まることで、ネットワークは小さなショックに対してより強靭になり得る一方、悪いショックが銀行システムの過剰流動性を消し去るほど大きい場合には、ネットワークを不安定化させ得ることを示唆している(例:Allen and Gale 2007、Acemoglu et al. 2015)。これは、ネットワークの中心に少数のつながりの強い銀行が位置するコア・ペリフェリー型のシステムに特に当てはまり、ドイツ(Craig and von Peter 2014)、英国(Gai et al. 2011)、米国がその例である。

研究はネットワーク構造が体系的リスクに影響を与えることを示唆しているものの、銀行間ネットワーク、あるいは銀行とその他の種類の金融機関との間の結びつきの構造が時間とともにどのように変化するかについての実証研究は比較的少ない。金融上のつながりは、そうした関係の複雑さと不透明さゆえに、現代において研究が難しい。そうした関係は、国際的な結びつきや、異なる種類の金融仲介機関同士の関係を含むことが多いためである。したがって、銀行間システムの構造や、危機や規制変更にどのように対応するかについての知見を得るため、我々の新たな研究(Jaremski and Wheelock 2019)は、銀行間の結びつきが主として観察可能なコルレス預金関係から成っていた歴史的状況において、米国の銀行間ネットワークの進化を分析する。この期間(20世紀の最初の40年間)には、2つの重要な出来事が含まれる。1914年の連邦準備制度(Fed)の設立と、世界恐慌である。Fedの設立は、最後の貸し手であり新たな連邦銀行規制当局、新たな準備預金制度、そして新たな決済提供者を確立した。一方、世界恐慌は米国の銀行の約3分の1を消滅させ、銀行規制においてさらなる実質的な変更をもたらした。

約10年おきにおおよそ行われた、銀行間の契約上の結びつき全体に関する新たにデジタル化されたデータを用いて、我々はFedの導入後、そして再び世界恐慌後における銀行間ネットワークの構造変化を特定する。特に、これらの出来事がネットワークの集中度や、異なる特性を持つ銀行や都市の間でのネットワーク結びつきの分布にどのように影響したかを検証する。世界恐慌前の30年間にネットワークの構造がどのように進化し、恐慌期間中にどのように変化したかを研究することで、我々は長期的な視点を提供する。これは、ネットワーク伝染に関する今後の研究や、銀行間の結びつきに関連する伝染リスクを抑制するための政策設計に役立ち得るものである。

我々の研究は、19世紀末の米国の銀行間ネットワークがピラミッド型の構造であったことを裏付けている。少数の銀行が、国内の銀行の高い割合に対してコルレス銀行の役割を果たしていた。ほぼすべての銀行が少なくとも1つの他の銀行に預金を預けていた一方、他の銀行のために資金を保有する銀行はごくわずかであった。群を抜いて最も多くの結びつきを持っていたのは、ニューヨーク市に所在する大規模な国法銀行であり、ほとんどの米国の銀行は少なくとも1つのニューヨーク市のコルレス銀行を持っていた。

Fedは、銀行システムの銀行間ネットワークへの依存、特にニューヨーク市へのシステムの準備金の集中を低減することを意図していた。データは、Fed設立後にネットワークの集中度が実際に低下したことを示しており、銀行はコルレス関係をニューヨーク市から、他の都市の銀行、特に地区内にFedの事務所がある都市の銀行へと移した。Fed都市に所在する連邦準備制度加盟銀行は、連邦準備制度の流動性および決済サービスへの独自のアクセスを有しており、それを他の加盟銀行および非加盟銀行に提供することができたため、コルレス銀行として特に好まれた。Fed設立後のニューヨーク市への注目の相対的な低下は、米国証券市場の大幅な成長や第一次世界大戦後の国際貿易など、ニューヨーク市の銀行に有利に働いた金融システムの他の動向にもかかわらず生じた。したがって、Fedは民間のコルレス銀行に対する直接的な代替手段としての役割を果たしただけでなく、その設立により異なる場所にあるコルレス銀行の相対的な魅力が変わり、ネットワークの集中度を高めたであろう他の力を覆い隠したように見える。

ネットワークの集中度の低下は、1907年の恐慌のように中核都市で発生した危機から広がる伝染リスクがある程度和らいだことを意味した。しかし、システムは依然として地域的および局地的なパニックに対して脆弱であり、最終的にはそれらの事態が銀行システム全体に広がるのを防ぐため、個々の連邦準備銀行の対応に依存していた。主に中央の金融市場の外で発生した世界恐慌時のパニックを防止または抑制できなかったFedの失敗により、本格的な銀行危機が銀行間システムを通じて広がった。銀行間預金の引き出しにより、コルレス銀行は融資を縮小し(Mitchener and Richardson 2019)、コルレス銀行が閉鎖された銀行は、それ自体が閉鎖されるリスクが高くなった。こうした苦境の後、銀行は連邦準備銀行および支店を有する都市のコルレス銀行との結びつきを強めたが、平均して、それらの都市は他の大都市よりも銀行の閉鎖率が低かったわけではなかった。また、銀行はFed加盟銀行とより結びつくようになった。Fed加盟銀行は世界恐慌期に破綻率が低く、連邦準備制度の流動性へのアクセスを提供できたためである。これらのパターンは、銀行間の伝染が銀行の苦境の重要な特徴であったこと、そして流動性へのアクセスが破綻の回避に有益であったことを示す証拠を見出す、規模が大きく増加している文献を裏付けるものである。

歴史的経験からは、いくつかの政策的教訓が示唆される。特に重要なのは、銀行間の契約上の結びつきが、危機の間に銀行およびより広い経済に対して重大な流動性リスクをもたらし得るということである。さらに、この経験は、銀行間ネットワークが危機や規制の変更にどのように適応するかを示しており、政策立案者は金融システムにおける伝染リスクを低減することを意図した規制を設計する際に、これを認識すべきである。

参考文献

Acemoglu, D, A Ozdaglar, and A Tahbaz-Salehi (2015), "Systemic risk and stability in financial networks", American Economic Review 105 (2), 564-608.

Allen, F, and D Gale (2007), "Systemic risk and regulation", In M Carey and R M Stulz (eds.), The Risks of Financial Institutions, University of Chicago Press, 341-68.

Calomiris, C W, and M Carlson (2017), "Interbank networks in the national banking era: their purpose and their role in the panic of 1893", Journal of Financial Economics 125 (3), 434-453.

Calomiris, C W, M Jaremski, and D C Wheelock (2019), “Interbank connections, contagion and bank distress in the Great Depression”, NBER working paper no. 25897.

Cohen-Cole, E, E Patacchini, and Y Zenou (2016), "Systemic risk and network formation in the interbank market", CEPR Discussion Paper no. 8332.

Craig, B, and G Von Peter (2014), "Interbank tiering and money center banks", Journal of Financial Intermediation 23 (3), 322-347.

Gai, P, A Haldane, and S Kapadia (2011), "Complexity, concentration and contagion", Journal of Monetary Economics 58 (5), 453-470.

Jaremski, M, and D C Wheelock (2019), “The founding of the Federal Reserve, the Great Depression and the evolution of the U.S. interbank network”, NBER working paper no. 26034.

Mitchener, K J, and G Richardson (2019), “Network contagion and interbank amplification during the Great Depression”, Journal of Political Economy, forthcoming.

Puhr, C, R Seliger, and M Sigmund (2012), "Contagiousness and vulnerability in the Austrian interbank market", Oesterreichische Nationalbank Financial Stability Report vol. 24, December.

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