2022年が世界の開発に及ぼした影響を示す5つの図表

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  • 2022年は、欧州での戦争、インフレ、食料・エネルギー危機の年として記憶されるだろう。

  • 同時に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続き、人々の健康を損なった。

  • 世界銀行のこの5つの図表は、人間開発に対する2022年の影響を示している。

2022年を懐かしく振り返る人はほとんどいないだろう。世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とロックダウンの経済的影響からの回復に苦しむなか、欧州で戦争が勃発し、世界的なインフレを押し上げ、食料とエネルギーの不足を招いた。

気候危機も続き、異常気象による壊滅的な洪水、干ばつ、山火事が世界各地で何百万人もの人々の住まいを奪った。たとえば、パキスタンだけでも、洪水が最も深刻だった9月に650万人が家を追われた。

2022年の危機の一つに、ソマリアを襲った深刻な干ばつがあった。Image: ロイター/ファイサル・オマル。

世界銀行はこのほど、一連のインタラクティブな図表を公開し、この年の状況を俯瞰できるようにするとともに、対応に関するデータを発表した。困難に満ちた1年を総括する5つの図表を紹介する。

1. 世界経済の減速

新型コロナウイルス感染症の流行以降、経済成長は不均衡で不安定な状態が続いている。Image: 世界銀行。

世界銀行によると、世界経済はパンデミックのどん底から回復し始めたものの、その回復は不均衡で不安定だった。経済成長率の鈍化によって、貧困撲滅に向けた進展の多くが後退し、世界の債務も増加した。

世界銀行によると、2022年に「危機が重なり合った」ことで、世界経済の減速は1970年以来最も急激なものとなった。消費者信頼感の急落と世界最大の経済圏の減速を背景に、さらなる悪材料が加われば、2023年に本格的な世界不況に陥るおそれがある。

2. 貧困との闘いが減速

2030年までの貧困削減目標は、未達となる見通しだ。Image: 世界銀行。

パンデミック前、世界では貧困削減が着実に進んでいた。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、1日2.15ドル未満で暮らす人の数が増加した。こうした増加は30年ぶりのことだった。2022年の危機によって、2030年までに極度の貧困をなくすという希望は打ち砕かれた。

貧困との闘いが減速した結果、2030年までに極度の貧困状態にある人の割合を世界人口のわずか3%に減らすという目標は達成できないと、世界銀行は付け加える。現在、6億8,500万人が極度の貧困状態にある可能性があると推計している。

3. 発展途上国の債務危機

債務負担が、保健・教育分野への投資を妨げている。Image: 世界銀行。

世界銀行によると、発展途上国の債務危機は2022年に深刻化し、現在、10カ国中6カ国が、借り入れの持続が不可能になる債務危機に陥っているか、そのリスクに直面している。債務負担によって、保健、教育、気候変動対策、経済改革への投資が妨げられている。

世界経済フォーラムは、より効率的で強靱かつ包摂的で公平な金融システムの実現にどのように貢献しているのか。

金融・通貨システムセンターは、持続可能性や強靱性からイノベーション、デジタル化に至るまで、世界の金融システム全体に及ぶ変革の意味を明らかにするため、リーダーたちを招集している。

協力と知見の共有を促すことで、同センターはパートナーが金融システムを長期的な経済の安定と繁栄の共有に沿わせる手助けをしている。

同センターの取り組みを見る

貧しい国々の債務のうち、民間の貸し手や中国、インド、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などの国々が保有する割合は、現在60%を超えている。世界銀行によると、この傾向はリスクを分散させる一方で、各国が債務を再編することを難しくしている。

4. 気候変動のコスト

気候変動対策への資金は増えているが、気候関連災害のコストも増している。Image: 世界銀行。

世界銀行は2022年、総資金の36%を気候変動対策に拠出し、過去最高となる317億ドルを提供した。そのうち約130億ドルは、異常気象への各国の対応力を高めるための支援だった。

慈善団体クリスチャン・エイドの報告書は、2022年に被害額が最も大きかった気候関連災害10件では、それぞれ30億ドルを超える損害が発生したと推計している。その影響は、最も豊かでない国々に不釣り合いなほど大きく及んだ。

5. 電力供給の停止:電力アクセスの拡大が減速

世界では7億3,000万人を超える人々が電気を利用できない。Image: 世界銀行。

ロシアによるウクライナ侵攻後のエネルギー価格の急騰により、国連の持続可能な開発目標である、2030年までに、安価で信頼でき、持続可能な近代的エネルギーへの普遍的なアクセスを確保することが一層難しくなった。

2022年には進展が後退し、サハラ以南アフリカで電気を利用できない人の数が増加した。世界全体では7億3,300万人が電気を利用できず、現在の傾向が続けば、2030年になっても6億7,000万人が電力網につながらないままとなる。これは2021年の予測より約1,000万人多いと、世界銀行は述べている。

世界銀行は危機に対処するため、どのような取り組みをしているのか。

  • 食料価格:農産物や肥料の価格が急騰するなか、世界銀行は食料不安に苦しむ国々を支援するため、300億ドルを利用できるようにした。

  • 新型コロナワクチン:世界銀行は、世界の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策における最大の単独資金拠出機関である。100カ国以上に対して140億ドル超の拠出を約束し、6億3,350万回分のワクチンに資金を提供した。

  • 学校再開:低・中所得国では、子どもの最大70%が全日制の教育を受けていない。この割合はパンデミック前より高く、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による後退で、2020年以降に達成した学習貧困の削減成果はすべて失われた。世界銀行は各国が学校を開校し続けられるよう支援している。

  • 新たな資金源:世界銀行の国際開発協会(IDA)は、現在の危機を乗り越えられるよう、最も貧しく脆弱な75カ国を支援するため、930億ドルのパッケージを開始した。IDAは資本市場を活用し、援助国政府からの1ドルの拠出をほぼ4倍に増やす。

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