この図表が示す、中央銀行金利の変化

Central banks have been raising interest rates in response to rapid inflation.
Central banks have been raising interest rates in response to rapid inflation.Image: Unsplash/Ibrahim Boran
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  • 中央銀行は、金融環境を緩和し、景気回復を支えるため、前例のない措置を講じてきました。

  • 多くの国でインフレ率が数十年ぶりの高水準に達し、圧力はエネルギーや食料品の価格にとどまらず広がっています。

  • 金融政策のサイクルは現在、世界各地でますます同期するようになっています。

  • 政策をさらに引き締める必要性や、インフレ抑制に必要な措置について中央銀行が明確に伝えることは、信頼性を保つうえで極めて重要です。

パンデミックの間、先進国と新興市場国の中央銀行は、利下げや資産買い入れなど、金融環境を緩和し景気回復を支えるための前例のない措置を講じました。

多くの国でインフレ率が数十年ぶりの高水準に達し、圧力が食料品やエネルギーの価格を超えて広がるなか、政策当局は引き締め政策へと転換しました。私たちの今週のチャートが示すように、多くの新興市場国の中央銀行は昨年の早い時期から先手を打って利上げを始め、2021年の終盤には先進国の中央銀行もこれに続きました。

ここ数カ月、利上げを行う中央銀行の数が増えていることを示すグラフ。Image: IMF。

金融政策のサイクルは現在、世界各地でますます同期するようになっています。特に先進国では、利上げの頻度と幅の両面で、複数の国において引き締めのペースが加速しています。一部の中央銀行はバランスシートの縮小を始め、政策の正常化をさらに進めています。

物価の安定は、持続的な経済成長に欠かせない前提条件です。インフレ見通しのリスクが上振れ方向に傾くなか、インフレ圧力の定着を防ぐため、中央銀行は正常化を続けなければなりません。ここ数十年で築いてきた信頼性を損なうようなインフレ期待のアンカー外れを避けつつ、インフレ率を目標に戻すため、断固として行動する必要があります。

金融政策では、パンデミックに関連して残る世界のサプライチェーンのボトルネックや、ウクライナでの戦争による商品市場の混乱を解消できません。しかし、需要に起因するインフレ圧力に対処するため、総需要を抑えることはできます。そのため、金融環境の引き締めが目標となります。

経済とインフレの見通しを覆う高い不確実性により、中央銀行は今後の政策運営の道筋について、簡潔な指針を示すことが難しくなっています。しかし、政策をさらに引き締める必要性や、インフレ抑制に必要な措置について中央銀行が明確に伝えることは、信頼性を保つうえで極めて重要です。

明確なコミュニケーションは、金融環境が急激かつ無秩序に引き締まり、既存の金融面の脆弱性と相互に作用してそれを増幅させ、将来の経済成長と金融安定を脅かす事態を避けるためにも不可欠です。

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