名門大学出身の女性の収入が高いのは、より多く働くから

A woman is reflected in a window of an office in the financial district of Pudong in Shanghai September 22, 2011. REUTERS/Carlos Barria (CHINA - Tags: CITYSPACE SOCIETY) - RTR2RVTO
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より選抜性の高い大学が、就業している場合の賃金に及ぼす影響は、就業する可能性に及ぼす影響と比べて小さい。

国内で最も選抜性の高い高等教育機関への入学をめぐっては、激しい競争がある。こうした機関への進学が志願者の将来の収入を大幅に増やすかどうかを研究するのは難しい。平均して、選抜性の高い大学に進学する学生の特性は、ほかの大学に入学する学生の特性と異なるためだ。

『エリート大学と進学の選択:大学の選抜性がキャリアと家族の形成に及ぼす影響』(NBERワーキングペーパー第25315号)で、スーチン・ゲ氏、エリオット・アイザック氏、そしてアマリア・ミラー氏は、大学の選抜性が、フルタイム・パートタイムで働く人と働いていない人の双方におけるキャリアや家族の形成にどう影響するかについて、新たな証拠を示している。大学がもたらす付加価値の一つである学生の将来の収入が、大学の選抜性によってどう変わるかを検証している。

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研究者らは、College and Beyond調査のデータを用いている。この調査には、学生の回答に加え、米国の選抜性の高い34の大学・総合大学の学生に関する学籍記録やその他の補足データが含まれている。1976年に大学に入学した、30代後半の男女のキャリアと家族の形成に関する結果を分析した。研究では、出願先、合否、入学拒否をもとに学生を照合し、高校の成績、SATスコア、親の所得など、個人ごとの要因を調整している。つまり、背景が似ていて同じ範囲の大学に出願し、合格または不合格となった学生のうち、一方はより選抜性の高い大学に進学し、もう一方は選抜性の低い大学に進学した場合を実質的に比較している。この方法は、選抜性の非常に高い大学に進学した学生と進学しなかった学生を単純に比べる場合より、学生間の違いによる交絡が生じにくい。

研究者らによると、入学者のSATスコアの平均で測った大学の選抜性は、学生の特性を調整した後も、一部の集団では大学卒業後の収入と相関している。より選抜性の高い大学への進学により、収入は平均で7.1%増加する。その効果は男性(1.1%)より女性(13.9%)で大きい。男性には効果がない可能性を、研究者らは否定できない。

選抜性の高い大学が女性のその後の収入に及ぼす効果は、就業している場合の収入ではなく、主に労働参加率の上昇によるものだ。ほかの条件が同じなら、SATスコアの平均が100点高い大学に進学した女性は、就業する可能性が2.8%高い。男性には統計的に有意な効果は見られなかった。また、より選抜性の高い大学への進学により、女性が大学院の学位を取得する可能性は9.4%高まる。男性には同様の効果はない。

大学の選抜性は、家族の形成とも関連している。名門大学に進学した人とほかの大学に進学した人との差が最も大きいのは、子どものいる既婚女性だ。

選抜性の高い大学への進学は、女性の結婚率が3.9ポイント低いことと関連しているが、男性には影響がないようだ。選抜性の高い大学に進学した女性の配偶者は、大学院の学位を持つ可能性が8ポイント高い。一方、その収入と労働参加率は、選抜性の低い大学に進学した女性の配偶者と同程度だ。研究者らは、男女いずれについても、大学の選抜性が子どもを持つ確率に及ぼす影響を確認できなかった。

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