職場のジェンダー平等について、ほとんど進展していない指標があるのは確かだ。女性の賃金が「ピンク税」のように抑えられ、男性の賃金の81.8%にとどまっている。同じ仕事をしているにもかかわらず、だ。さらに、経営幹部に占める女性の割合が驚くほど低い。Hiveは、大手企業を多数顧客に持つ生産性向上プラットフォームで、今日のオフィスでジェンダーによる経験が変化したのか、変化したとすればどのように変わったのかを知ろうとしていた。同社は働く男女3,000人以上から匿名で情報を集め、その分析結果をこのほど、ジェンダーに関する「職場の現状レポート」として発表した。興味深い知見がいくつか含まれている。
この記事のインフォグラフィックはすべてHiveによるものだ。
より多くの仕事をこなすのは、男性か女性か?
によると、Hiveでは、今日のオフィスで女性は男性より10%多く働いている。この結論は、ほかの2つの統計に基づいている。まず、男女とも、割り当てられた仕事の約66%を実際に完了している。しかし近年、女性には男性より10%多く仕事が割り当てられている。同じ完了率を達成しているということは、女性のほうがより勤勉に働いていることを示している。
なぜ女性にはより多くの仕事が割り当てられるのか?Hiveは、ある調査を引用し、その理由は割り当てられる仕事の種類にあるとして、次のように述べている。「女性は男性よりも、昇進につながらない仕事を割り当てられ、費やす時間も長い[強調は原文]。こうした仕事とは、組織には利益をもたらすものの、キャリアアップにはつながらないあらゆる活動を指す」。つまり、男性がやりたがらない仕事が女性に回されているのだ。

おしゃべりは本当に仕事の妨げになるのか?
カリフォルニア大学の研究によると、おしゃべりは仕事を大きく中断させる。中断後、作業の調子を取り戻すまで平均で約25分かかるためだ。別の研究では、おしゃべりによって生産性が約20%低下すると報告されている。
全体として、女性は男性より20%多くおしゃべりをする。しかし、仕事を10%多くこなしていることを考えると、おしゃべりが生産性の問題になっているようには見えない。さらに、女性が多いのは一対一のおしゃべりに限られる。
Slackのようなプラットフォームで行われるグループチャットは、女性従業員にとって居心地が悪いことが多く、Hiveによると、実際に参加するのは女性より男性のほうがやや多い。

受動的な表現を使うことは、今もジェンダーの問題なのか?
職場でのコミュニケーションにおいて、女性は言葉の選び方が十分に断定的ではない、という見方が広く受け入れられている。Hiveは、そうした自信のなさを示す表現を指摘するGmailのプラグイン、Just Not Sorryを引用している。しかし、Hiveの調査では、この特定のジェンダー格差を裏付ける証拠は見つからず、受動的な表現が使われる可能性は男女で同程度だと示された。

男女の垣根はついに取り払われつつあるのか?
これは少し気がめいる結果であり、過去から続くジェンダー不平等の影響で、男女間の緊張、あるいは少なくとも互いへの居心地の悪さが、私たちの文化に根付いていることを示しているのかもしれない。
個別にチャットをするとき、私たちは同じ性別の相手にメッセージを送る傾向がある。仕事をほかの人に引き継ぐときも同様だ。こうした行動は、女性をキャリアアップにつながらない仕事に従事させ続ける習慣を確実に助長している。
それが続く職場の緊張の結果である人もいるだろうが、深く染みついた習慣にすぎない人もいるかもしれない。まるで終わりのない高校のダンスパーティーから抜け出せないかのように、私たちは同じ性別の仲間といるほうが気楽なのだろう。

週末に働けば、より多くの仕事をこなせるのか?
最後に、Hiveが調べたのは、世の中が静かで、作業の流れを妨げるものが少ない週末に働くほうが、実際に生産性が高いかどうかだ。答えを簡潔に言えば、違う。男性は女性より週末に少し多く働くが、こなす仕事は少ない。つまり……
ただし、平日の仕事には、より生産性の高い時間帯が確かにある。午前10時には、比喩的に言えば燃え盛る家のように勢いがあるが、午後4時には灰と燃えかすばかりだ。

私たちの現状
Hiveのレポートは、今日の私たちの働き方と、職場で男女を真に統合するまでにまだどれほど道のりがあるかを垣間見せてくれる。多くの人にとって、高校時代はとうの昔に終わった。そろそろ大人になるべきだ。
