新たな研究によると、女性のほうが優れた医師である

Pharmaceutical tablets and capsules in foil strips are arranged on a table in this picture illustration taken in Ljubljana September 18, 2013. Picture taken September 18. REUTERS/Srdjan Zivulovic (SLOVENIA - Tags: HEALTH) - RTX15K29
Women are more effective as doctors than their male counterparts, according to studies.Image: REUTERS/Srdjan Zivulovic
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入院中の高齢患者を診療する際、男性医師が女性医師と同等の成果を上げられれば、年間32,000人の命を救える可能性がある。150万件の入院を調べた研究が示している。

患者の入院から1か月後、担当した医師の性別によって、患者が生存しているか、再入院しているかの可能性に、小さいながらも有意な差があった。研究はJAMA Internal Medicineに掲載された。分析から医師の性別が決定的な要因だったと証明することはできないものの、研究者らはほかの説明を排除するため、複数の取り組みを行った。

「死亡率を0.4パーセントポイント、あるいは0.5パーセントポイント下げる治療法があれば、私たちは広く使うでしょう。患者に使いたい、臨床的に重要な治療法だと考えるはずです」と、ハーバード公衆衛生大学院で医療政策を教えるアシシュ・ジャー教授は述べた。メディケアの対象者だけでも32,000人の命を救えるという推計は、毎年の自動車事故による死亡者数に匹敵する。

長年にわたり、男性と女性では医療の実践方法が異なることが研究で示唆されてきた。女性は臨床ガイドラインを遵守し、患者に予防医療について助言する傾向が強い。また男性よりも意思疎通に長けている。しかし、こうした違いが患者の健康に実質的な影響を及ぼすかどうかは、明らかになっていなかった。

メディケアの4年分のデータを分析した新たな研究では、女性医師の診療を受けた患者は、入院から1か月以内に死亡する可能性が、0.5パーセントポイント弱低いことが分かった。同じ期間に再入院する患者の割合も同程度低下していた。大きな差ではないが、ジャー氏は、病院の死亡率改善や患者の安全性向上を目指す主要な医療政策によって、10年間で同程度の死亡率低下が実現したと指摘した。

より健康な患者が女性医師を好むといった、差を説明しうるほかの要因を排除するため、研究者らは、患者が入院すると診療するものの、通常は患者が選ぶことのない病院勤務医だけを対象に分析した。また、2つのグループの患者の特性が似ていることも確認した。さらに、地方の地域病院に勤める女性医師と都市部の救急病院に勤める男性医師を比べることで生じうる差を避けるため、同じ病院内の医師同士を比較した。

シカゴ大学医学部准教授のビニート・アローラ氏は、この研究を評価する一方、主な結果を過度に解釈しないよう慎重な姿勢を示し、その影響は複数の要因から生じている可能性を忘れてはならないと指摘した。

「医師の診療行為によるものかもしれません。患者が医師にどう反応するかによるものかもしれません」とアローラ氏は述べた。「本当に判断が難しい。おそらく複数の要因が関わっています。」

病院勤務医として働くアローラ氏にとって、この研究が明確に示したのは、女性は決して男性より劣る医師ではなく、公平な報酬を受けるべきだということだ。今年初めに発表された研究では、報酬に影響しうる年齢、専門分野、教員の職位などほかの要因を調整した後も、20,000ドルの報酬格差が男性医師と女性医師の間にあることが分かった。

同氏は、女性医師は出産適齢期に採用されることが多く、子どもができると仕事への意欲が低下したり、以前ほど熱心に働かなくなったりするのではないかという懸念から、目立ちにくい形の差別に直面する可能性があると指摘した。

「女性医師がいることは強みです」とアローラ氏は述べた。

ダートマス大学ガイゼル医学部の精神医学教授、ウィリアム・ウィークス氏は、研究者らは結果に影響しうるほかの要因を調整しようと適切に取り組んだと述べた。一方、病院での診療は通常、チームで行われる点が留意事項だと指摘した。この点は、研究者らが研究対象患者の診療を主導した医師を特定するために用いた方法にも表れている。医師の性別を特定するため、病院サービスの請求額のうち最大の割合を占めた医師を調べたが、その割合は平均して約半分だった。つまり、診療のほぼ半分はほかの医療従事者が担っていたことになる。

同氏は、この知見はさらなる調査に値すると述べた。また、短期的には、患者が受ける検査や処置の数ではなく、医療の価値に報いる支払い制度への移行が進むなか、この研究は女性医師にも同等の報酬を支払うべきだという考えを裏付けているとした。

男女双方の医師のコミュニケーション能力や態度を長年研究してきた、ノースイースタン大学の心理学教授ジュディス・ホール氏にとって、この研究は重要な証拠を一つ加えるものだ。女性医師は患者を中心に考える傾向が強く、心理的・感情的な要因について話し、それらを考慮に入れ、非言語的な合図を読み取るのにも長けていると同氏は述べた。コミュニケーションのスタイルだけで臨床結果の違いを説明できるとは考えていないが、その影響を軽視すべきではないという。

20年前、ホール氏は、結果的に男性医師が大半を占める聴衆に向けて講演し、あらゆる証拠が女性のほうが優れた医師であることを示していると述べた。反応は芳しくなかったという。

「誰かを納得させるには、このような大規模な研究が必要です。非常に感情を揺さぶるテーマだからです」とホール氏は述べた。「女性はこの分野に新しく参入した人たちなのです。」

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