世界で最も革新的な企業にとって、優秀な人材の獲得は掲げる目標にとどまらず、単なる人事のスローガンでもありません。企業の存続にかかわる問題です。
絶えず世界トップクラスのエンジニアを求めるGoogleのような巨大企業であれ、未来の製品を形にする先見性のある人材を必要とするスタートアップであれ、革新的な企業が競争相手に先んじるには、高度人材を確保する必要があります。
世界規模で進む人材獲得競争
一流企業が優秀な人材を獲得するためにあらゆる手を尽くすことに疑いの余地はありません。最高の人材を見つけるために、海外にまで目を向けることもあります。
しかし、採用プロセスの一部は必ずしも企業の思いどおりにはなりません。国ごとに政策が異なり、人材の誘致や教育・育成、優秀な労働者の定着のしやすさに影響します。こうした要因は、人材獲得の取り組みを後押しすることも、損なうこともあります。
本日のインフォグラフィックはKDM Engineeringによるもので、高度人材の誘致に優れた上位25カ国を紹介しています。

優秀な人材を集めるだけでも簡単ではありませんが、さらに状況を複雑にする要因があります。最も優れた人材が、地域内どころか国内にも見つからないことがあるのです。
一流企業にとって採用は世界規模の競争です。その行方は、各国の政府の政策だけでなく、国内の生活の質にも左右されます。
高度人材の誘致に優れた国
国連とグローバル・タレント・コンペティティブネス・インデックスのデータに基づく、上位10カ国をご紹介します。高度人材の誘致と定着に最も優れた国々です。
総合順位順に並べていますが、サブカテゴリー別の順位も示しています。
サブカテゴリーの順位は、次のように定義されています。
環境整備:国内の規制環境および市場環境の状況
誘致:必要な能力を持つ企業や人材を誘致する力
育成:質の高い教育、見習い制度、研修を提供する力
定着:国内の生活の質を示す指標
データによると、高度人材の獲得と定着に最も優れた国は、スイス(1位)とシンガポール(2位)です。
両国の規制環境の良さは広く知られていますが、意外なのは、サブカテゴリーの「誘致」でシンガポールが1位である一方、生活の質に基づく人材定着ではスイスが1位であることかもしれません。
もう一つ、注目すべきデータがあります。
米国の移民人口の総数は4,660万人で、上位10カ国すべてを合わせた数を上回ります。驚くことではありませんが、米国の巨大な経済も「育成」カテゴリーで高順位にあります。このカテゴリーは、教育や研修を通じて高度人材がさらに成長する機会の充実度を表します。
