2030年までにテクノロジー分野で女性を増やすには――実現に向けた方法

A woman plays a video game with the Oculus Rift VR headset at the mk2 VR, a place dedicated to virtual reality in Paris, France, December 5, 2016. REUTERS/Benoit Tessier
Women are discouraged to work in STEM, however by 2030 they will be crucial in this industry.Image: REUTERS/Benoit Tessier
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その数字は目を覆うばかりです。米国のSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の労働人口に占める女性の割合は25%未満です。米国国立科学財団のデータによると、2006年から2014年にかけて、コンピューターサイエンスの学位を取得して卒業する女性の数は、実際に減少しました。

生命科学や社会科学では女性の参加率が高く、物理科学では改善が見られますが、それでもその数は社会全体の人口構成を反映していません。

女性の代表性が低いことは、なぜ問題なのでしょうか。研究によると、多様なチームはより高い成果を上げます。性別、人種、背景、経験の異なる人々は、それぞれ異なる視点をもたらし、革新的な解決策につながることがあります。次の変化をもたらしつつある第4次産業革命(4IR)を考えれば、全員の力を結集しないわけにはいきません。

STEM分野の雇用は増加しており、給与水準も高い傾向にあります。医療の向上、教育へのアクセス、生活水準の向上など、4IRの恩恵を得るうえでSTEM分野が鍵を握るからです。しかし、気候変動、サイバー戦争、雇用分野の再編など、革命がもたらす可能性のある負の側面に対処するうえでも、STEM分野は欠かせません。挙げればきりがありません。だからこそ、女性がその恩恵を受け、解決策を見いだす取り組みに参加することが不可欠です。

能力の問題ではない

女性や少女がSTEM分野に参加する割合が低い理由はいくつか知られています。励ましが足りないこと、積極的に意欲をそがれること、ロールモデルの不足、仲間からの否定的な圧力、ハラスメントなどです。研究によると、能力の問題ではありません。代表性の低い集団に属する女性は、性別と人種の両方を理由に偏見にさらされます。発展途上国のなかには、少女たちが基礎教育を受ける機会を得ること、さらに職場で受け入れられることに、今なお苦労している国もあります。状況を改善しようと多くのプログラムが試みられてきましたが、成果はまちまちです。では、何がうまくいっているのでしょうか。何が希望となるのでしょうか。

子どもの権利擁護活動家マリアン・ライト・エデルマンが「目にしたことのないものには、なれない」と見事に表現したロールモデルの問題に対する認識が高まっています。科学者を描くよう求められると、ほとんどの生徒は白衣を着た白人男性を描きます。映画やテレビ番組で科学者や技術者として描かれる人物の大多数は、これまで男性でした。

米国の元最高技術責任者メーガン・スミス氏や、YouTubeのスーザン・ウォジスキ氏のような人々がこの問題への認識を高めるなか、メディアにおける女性科学者や技術者の描かれ方も変わり始めています。映画『ドリーム』は、1960年代にNASAで働き、その工学や数学の業績によって人類初の宇宙飛行を支えたアフリカ系米国人女性たちの物語です。この映画の大きな成功によって、少女たちは女性がこれまでに果たしてきた貢献を知るだけでなく、自分自身がその役割を担う姿を思い描けるようになります。

人を助ける科学

研究によると、女性は世界をより良く変えたいと考えています。たとえば、米国大学女性協会の調査では、女性は他者を助け、人と協力して働くことを含むキャリアをより重視することが分かりました。カリフォルニア州のハーベイ・マッド大学は、協働と問題解決を重視したコンピューターサイエンスと工学の授業を設け、これを実践しました。成果は上がり、その後、工学とコンピューターサイエンスの卒業生の過半数を女性が占めるようになりました。ダートマス大学でも、問題解決、協働、学生支援を重視する工学プログラムを通じて同様の成果が出ています。かつて初級の科学、数学、工学の授業では、学生を「ふるい落とす」ことが重視され、女性を遠ざけてきました。今必要なのは、誰もが参加できるようにすることです。

複数の地域で試みられているもう一つの解決策は、コーディングプログラムを通じて少女たちに直接働きかけ、子どもたちに早い時期から、幼稚園の頃からでも、コーディングの基礎を教え始めることです。性別による固定観念が定着する前に始めれば、すべての子どもが同じスタートラインに立てます。また、少女も少年も将来の仕事に備え始めることができます。

カーリー・クロスのような女性のロールモデルは、コーディングへの積極的な関心を示すことで力になります。彼女のKode with Klossyプログラムは、若い女性がテクノロジー分野でのキャリアを目指すよう後押ししています。Girls Who Codeのような団体は、4万人を超える少女たちにコーディングの楽しさと、現実の問題解決に役立てられることを伝えてきました。また英国では、スー・ブラック氏が率いる#techmumsのようなプログラムが、女性たちに将来の職場で必要となるデジタルスキルを身につけさせています。これらは、増えつつある革新的で効果的な解決策のほんの一例です。

第4次産業革命は、情報の受け取り方や処理の仕方、働き方、そして将来どのような仕事に就くかを変えつつあります。その進行速度は前例のないものです。だからこそ、人口の一部でも社会参加や貢献から取り残す余裕はありません。

答えはすでにあります。少女たちにロールモデルを示し、必要なスキルを教え、励まし、テクノロジー分野のキャリアが世界をより良く変える力になると伝えることです。2030年までに、女性はこの革命を世界社会の利益につなげるうえで、欠かせない存在になり得ますし、実際にそうなるでしょう。

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