西アフリカのエボラ流行により、女性に対する暴力が悪化し、地域の生殖医療へのアクセスが後退したと、ギニアとリベリアの閣僚が水曜日に述べた。
ギニアでは、流行前と比べてジェンダーに基づく暴力の件数が4.5%増加し、レイプは2倍になったことをデータが示していると、同国の社会活動・女性・子ども担当相サナバ・カバ氏が、国連女性の地位委員会第59回会合のパネルで述べた。
リベリアでも、流行の結果、ジェンダーに基づく暴力の件数が増加したと、同国のジェンダー・開発相ジュリア・ダンカン・カッセル氏は述べた。
エボラから回復した人が守るべき回復後の指針を守らない男性もおり、避妊具を使わない性交渉を通じて、配偶者や女性のパートナーに感染させていたと述べた。
シエラレオネでも女性に対する暴力が増加していると、パネルの司会を務めた国連女性機関のリベリア担当代表、アワ・ンディアイ・セック氏は述べた。同機関はジェンダー平等と女性のエンパワーメントを担う。
世界保健機関が公表した最新集計によると、西アフリカでのエボラ流行による死者は1万人を超えた。
ギニアでは新規感染者が相次ぎ、エボラ対策に後退が見られる一方、 リベリアでは今月初め、最後の患者が退院した。
閣僚らによると、この致死性ウイルスは、なお回復途上にある生殖医療サービスに大きな負担をかけ、流行前に達成された保健面の成果を損ないつつある。
ギニアのカバ氏によると、流行中、妊婦健診を受ける女性の数が大幅に減り、出産のために医療機関を利用する人も7~10%減少した。ギニアではいずれも無料で提供されている。
エボラが地域で猛威を振るう中、人々は感染の可能性がある場所と見なした医療機関を避けた。
専門家らによると、感染を恐れて医療従事者が逃げ出していたため、勇気を出して診療所へ行った妊婦が、医療従事者の不在に気づくこともあった。
出産では通常、多量の体液が生じ、それを通じて致死性ウイルスが広がる。
エボラで女性がより大きな打撃
国連女性機関のンディアイ・セック氏によると、致死性ウイルスの感染率は女性が56%、男性が44%で、女性の方が より大きな影響を受けている 。
国連児童基金(UNICEF)によると、その主な理由は、エボラ患者の治療にあたる医療従事者の多くが女性であることに加え、病気の親族を自宅で世話する可能性も女性の方が高いことだ。
最も直接的な被害を受けた3カ国、リベリア、ギニア、シエラレオネでは、エボラによる死者全体の40%を女性が占めたと、リベリアのダンカン・カッセル氏は述べた。
閣僚らによると、流行がもたらしたもう一つの壊滅的な影響は、経済活動の混乱だった。
小規模農家の多数を占める女性への疾病の経済的影響は、農村部で最も大きかった。農場労働者の死亡や病気、あるいは畑仕事のために家を出ることへの恐怖により、食料生産は著しく減少した。
本記事は、 トムソン・ロイター財団のTrust.orgとの協力により掲載しています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味しません。
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著者:マリア・カスパーニはトムソン・ロイター財団のジャーナリストで、人道危機と女性の権利を担当。
画像:国境なき医師団のエボラ予防用家庭消毒キットを受け取るために列を作る人々。REUTERS/James Giahyue。
