イスラエルは、世界経済フォーラムの最新の ジェンダー・ギャップ報告書において、中東・北アフリカ地域のランキングで引き続きトップに立っている。一方、バーレーンは経済参加と機会の指標で世界で最も順位を上げた国である。
本報告書は、 145カ国を対象に、ジェンダー格差の是正に取り組み、女性が不利な立場に置かれないようにする能力を、健康と生存、教育、政治、経済的平等という4つの主要分野で評価している。
1. イスラエル (145カ国中53位)は、全体的な改善により総合順位を12位上げ、中東・北アフリカ地域でトップの座を維持している。同様の仕事について男性と同等の賃金を女性に支払う点では、2番目に低い国である。同国は2006年以降、健康と生存のサブ指標で地域内で2番目に改善が進んだ国である。
2. クウェート (117位)は今年、順位を4つ下げた。教育達成度の指標では地域で2番目に優れた国であり、経済参加と機会では3番目に優れた国である。
3. アラブ首長国連邦 (119位)は、識字率で地域首位、類似の業務における賃金の平等で3位である。2006年以降は、健康と生存を除くすべてのサブ指標で改善している。
4. カタール (122位)は、経済参加と機会で地域で2番目に優れた国であるが、政治的エンパワーメントでは最も得点の低い国であり、ジェンダー格差の解消は1.3%にとどまっている。
5. バーレーン (123位)は、経済参加と機会で地域平均を上回り、類似の業務における賃金の平等の指標では地域最高の得点を得ている。経済参加と機会のサブ指標では世界で最も改善が進んだ国であり、2006年以降は総合指数で地域内で2番目に改善が進んだ国である。一方で、2006年以降、教育達成度と政治的エンパワーメントの両サブ指標では、最も改善が小さい国でもある。
6. チュニジア (127位)は、健康寿命で地域最上位であり、女性の立法議員、高官、管理職の割合では地域で2番目に高い。
7. アルジェリア (128位)は、議会議員の32%が女性であることから、政治的エンパワーメントで地域内で高い得点を挙げている。
8. モーリタニア (132位)は、閣僚ポストに就く女性が27%であることから、政治的エンパワーメントで3番目に優れた国である。同サブ指標では2006年以降、地域で最も改善が進んだ国である。とはいえ、教育達成度では下から2番目に低い国であり、高等教育における女性の就学率は最も低い。
9. サウジアラビア (134位)は、昨年から順位を4つ下げた。2006年以降、同国は総合指数で地域最大の改善を示し、経済参加と機会では地域で2番目に大きな改善を示した。教育達成度では、世界で5番目に改善が進んだ国である。しかし、健康と生存のサブ指標では、世界で5番目に改善が小さい国である。
10. オマーン (135位)は、昨年から順位を7つ下げた。女性の政治的エンパワーメントに関して、最も得点の低い国の一つである。
執筆者:サアディア・ザヒディ(Saadia Zahidi)は、世界経済フォーラムのシニア・ディレクターで、ジェンダー・パリティ、人的資本およびConstituents担当責任者を務めている。グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書、コーポレート・ジェンダー・ギャップ報告書、人的資本報告書の創設者兼共同執筆者でもある。
画像:地中海を背景とするテルアビブ中心部の全景。REUTER/ Nir Elias

