この記事は2023年7月24日に初公開され、2023年8月3日に更新されました。
スペインでは、家庭内の家事が男女の間でどれほど不均等に分担されているかを明らかにする新しいアプリが導入されます。
調査によると、「見えない」家事は積み重なって精神的負担となり、通常は女性が担っています。
世界経済フォーラムのグローバル・ジェンダー・ギャップ・レポートによると、ジェンダー平等の達成には、さらに131年かかる見通しです。
ジェンダーに関する固定観念かもしれませんが、これは紛れもない事実でもあります。世界中で平均すると、女性は男性よりはるかに多くの家事をしています。そこでスペイン政府は、各家庭で実際にどれほど当てはまるかを確かめ、男性にも負担を分かち合うよう促すためのアプリを開発しました。
英紙ガーディアンによると、この無料アプリでは、世帯の各メンバーが家事に費やした時間を記録できます。また、家を円滑に運営するために必要でありながら、見過ごされがちな仕事をすべて明らかにすることも目的としています。
例えば、食器洗い自体は20分ほどで済むかもしれませんが、その前に食事の計画を立て、食材を買い出し、食器用洗剤を購入する必要があります。計画を発表したスペイン平等省の次官、アンヘラ・ロドリゲス氏はそう説明しました。
こうした家事の「精神的負担」は、しばしば女性にのしかかると同氏は述べました。
食器洗いをするのは誰の番?
スペインでは、女性の半数近くが家事の大半を担っている一方、男性ではわずか15%にとどまることが、同国の統計機関が2022年に発表した調査で明らかになりました。
この傾向は欧州全域でも見られます。欧州ジェンダー平等研究所(EIGE)の調査によると、家事は、分担が最も不平等な仕事です。無償ケアの主な形態としては、ほかに育児と高齢者や障害のある人の介護があります。
EIGEの統計によると、子どものいる女性の91%は毎日少なくとも1時間を家事に費やす一方、男性ではわずか30%です。有職女性は家事に1日約2.3時間を費やし、有職男性は1.6時間です。
しかし、最近の調査によると、多くの場合、男性は家庭でより多くの責任を担いたいと考えているものの、時代遅れの規範や制度によってそれを妨げられています。報告書の『世界の父親の現状に関する2023年調査』によると、パンデミック中に多くの男性がケアの責任をより多く担ったにもかかわらず、多くの職場は男性のケア参加を支援しておらず、それを支える政策も不足しています。また、多くの男の子は、父親がケアを担う姿を見ずに成長しています。
ジェンダー格差の解消
世界経済フォーラム独自の調査は、昨年以降、世界のジェンダー格差がわずかに縮小したことを示しています。しかし、パンデミック以降、変化のペースは大幅に鈍化しました。
現在の進捗ペースでは、平等の達成までに131年かかる見通しです。上位10カ国のうち9カ国ではジェンダー格差が少なくとも80%縮小していますが、全ての国を対象とした数値は68.4%です。


