フォーブスが発表した「世界で最も影響力のある女性100人」には、国家元首が10人含まれている。
しかし、ジェンダー格差の解消に向けて、まだ取り組むべきことは多い。
世界経済フォーラムの『ジェンダー・ギャップ・レポート2020』によると、世界の議会に占める女性の割合はわずか25%だった。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、女性が家事に費やす時間は増加した。
ビジネス誌フォーブスは、2020年版の「世界で最も影響力のある女性100人」を発表した。
30カ国出身で、4世代にわたる女性が名を連ねるこのランキングは、今回で17年目を迎え、国家元首10人、最高経営責任者38人、エンターテイナー5人が含まれている。
フォーブスは、資産、メディアでの言及、影響力、影響力を及ぼす領域という4つの指標を用いてランキングを作成している。
ここでは、上位5人を紹介する。
1. アンゲラ・メルケル ― ドイツ首相
メルケル氏は2005年、ドイツ初の女性首相に就任し、現在4期目を務めている。フォーブスによれば、金融危機を乗り越えてドイツ経済を再び成長軌道に乗せ、地域最大の経済を率いる同氏は、今も「事実上の欧州のリーダー」だ。
2. クリスティーヌ・ラガルド ― 欧州中央銀行総裁
2019年11月、ラガルド氏は欧州中央銀行のトップに就任した初の女性となった。同銀行は、19カ国からなるユーロ圏の共通通貨と金融政策を管理している。ラガルド氏は以前、国際通貨システムの安定を確保する190カ国の組織、国際通貨基金(IMF)を率いた初の女性でもある。
3. カマラ・ハリス ― 米国次期副大統領
ハリス氏は2020年11月、米国史上初めて副大統領に選出された女性となった。2017年、カリフォルニア州選出の米国上院議員として宣誓した際、同氏はアフリカ系米国人女性として2人目、そして南アジア系米国人として初の上院議員となった。
4. ウルズラ・フォン・デア・ライエン ― 欧州委員会委員長、欧州連合
フォン・デア・ライエン氏は、欧州委員会初の女性委員長であり、欧州連合の法律、政策、予算を監督している。2019年7月にこの役職に任命される前は、アンゲラ・メルケル首相の内閣で最も長く在任した閣僚で、ドイツ初の女性国防相も務めた。
5. メリンダ・ゲイツ ― ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同会長
ゲイツ氏は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長兼理事を務めている。同財団は、400億ドルの信託基金を持つ世界最大の民間慈善財団だ。フォーブスは、「ゲイツ氏は慈善活動の分野で最も影響力のある女性としての地位を保っている」と述べる。「財団の戦略形成における存在感を高め、教育や貧困から避妊、衛生に至るまで、世界が直面する難題の解決に取り組んでいる。」
格差に目を向ける
総合ランキングの100人の中には、ガラスの天井を打ち破って世界のリーダーとなった、道を切り開く女性たちがいる。
しかし、世界経済フォーラムの『ジェンダー・ギャップ・レポート2020』によると、世界の議会に占める女性の割合はわずか25%、閣僚に占める割合も21%にとどまる。
最も懸念されるジェンダー格差は経済参加にあり、労働市場に参加している女性はわずか55%で、男性の78%と比べて低い。
「無償労働に費やす時間が、男性と女性で同じ国は一つもない。」
新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、この状況をさらに悪化させた。最近の国連女性機関(UN Women)の報告書によると、女性の28%がパンデミックの発生後、家事の負担が増したと答えた。男性では16%だった。
