新型コロナウイルス感染症への世界の対応の最前線に立つSTEM分野の女性8人

Students wearing protective face masks attend a laboratory class inside the M.G. Science Institute after authorities reopened all the colleges that were closed for months due to the coronavirus disease (COVID-19) outbreak, in Ahmedabad, India, February 8, 2021. REUTERS/Amit Dave - RC2BOL9HL71R
11th February is the UN’s International Day of Women and Girls in Science.Image: REUTERS/Amit Dave
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  • 2月11日は、国連「科学における女性と女児の国際デー」です。

  • ジェンダー格差は依然として存在し、世界の研究者のうち女性はわずか33%です。

  • 新型コロナウイルス感染症との闘いに長く残る貢献をしている女性たちを、ここに何人か紹介します。

  • その中には、初のワクチンの開発に貢献したBioNTechの共同創業者、オズレム・テュレジ博士もいます。

世界中の女性が、新型コロナウイルス感染症に対処する世界的な取り組みに多大な貢献をしてきました。女性は世界の医療従事者と初動対応者の70%を占めるだけでなく、STEM分野の女性たちはウイルスの研究を主導し、追跡ツールを作成し、ワクチンを開発してきました。

しかし、パンデミックは女性に不均衡な社会的・経済的影響を及ぼしました。多くの女性が育児の負担を一身に担ったり、最も大きな打撃を受けた業界で職を失ったりしました。その中には女性科学者も含まれます。

今日、2月11日は国連「科学における女性と女児の国際デー」です。今年のテーマは、新型コロナウイルス感染症との闘いの最前線に立つ女性科学者をたたえることです。その中には、初のワクチンの開発に貢献したBioNTechの共同創業者、オズレム・テュレジ博士もいます。

関連記事: パンデミック下で変化をもたらす女性科学者

初の新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発に貢献したBioNTechの共同創業者、オズレム・テュレジ博士。Image: UN Women/Stefan Abrecht/BioNTech

ユネスコの刊行予定の『科学報告書』によると、学士課程(45%)、修士課程(55%)、博士課程(44%)の学生のほぼ半数を女性が占めています。しかし、世界の研究者に占める女性の割合はわずか33%です。

より多くの女児や女性がSTEM分野でのキャリアを目指すよう促すため、ユネスコは世界を代表する新型コロナウイルス感染症の専門家を集めたオンラインイベントを開催します。

「科学が必要です。そして科学には女性が必要です。これは平等な権利への取り組みを表明するだけの問題ではありません。科学をより開かれた、多様で効率的なものにすることでもあります」と、UN Women事務局長のフィリズ・ムラボ=ヌクカ氏とユネスコ事務局長のオードレ・アズレ氏は述べました。

パンデミック下で変化をもたらしてきた、世界各地のSTEM分野の女性たちを何人か紹介します。

オズレム・テュレジ博士

テュレジ博士は夫のウグル・サヒン博士とともに、2008年にドイツでバイオテクノロジー企業BioNTechを共同創業しました。2020年、BioNTechと製薬会社ファイザーは、新型コロナウイルス感染症に対する、初めて承認されたRNAワクチンを開発しました。効果が90%と判明した知らせを受け、2人はトルコ茶を一杯飲んで祝ったと、ニューヨーク・タイムズ紙に語りました。最近、タイム誌の表紙を飾った2人は、パンデミックの終息に貢献するため、今年、ワクチンを20億回分生産する計画です。

ソウミャ・スワミナサン博士

小児科医であり、インドを代表する公衆衛生の専門家の一人であるスワミナサン博士は、結核に関する画期的な研究で知られています。2019年に世界保健機関(WHO)のチーフサイエンティストに任命され、ワクチン開発に関する国際的な取り組みを調整してきました。2020年の世界保健分野の女性リーダー会議で、女性研究者が直面する課題についてこう語りました。「女性研究者は研究助成金の承認を得るのがより難しく……また、途上国出身の女性は、偏見があると思われるため、研究成果を学術誌に掲載してもらうことにも苦労します。私もそうした課題や偏見に直面してきました。」

ラミダ・ジュンペイサル

2020年3月のある夜、タイのバンコクにあるウェブデザイン会社5LABで、ラミダ・ジュンペイサル氏と同僚たちは新型コロナウイルス感染症の症例追跡ツールを作成し、市内の800万人の住民にパンデミックに関する最新ニュースや情報を届け、誤情報の拡散防止にも役立てました。ジュンペイサル氏はロイターに、女子はテクノロジー関連の職に向いていないという見方が徐々に変わりつつあると語りました。「テクノロジー分野には、もっと多くの女性が必要です。この危機のよい面の一つは、女性を含め、人々が他者の役に立つものを作ろうと名乗り出て、それが認められる姿を目にしたことです。」

ラミダ・ジュンペイサル氏は一晩で、バンコクの新型コロナウイルス感染症追跡ツールを作成しました。Image: UN Women/Stefan Abrecht/BioNTech

サラ・ギルバート教授

ギルバート教授は、オックスフォード大学におけるオックスフォード/アストラゼネカ製ワクチン開発の責任者です。このワクチンは現在、WHOにより世界中のすべての成人への使用が推奨されています。昨年1月に新型コロナウイルスの遺伝子配列が公表されると、MERSワクチンの開発に取り組んでいた経験をすぐに生かしました。このワクチンでは、チンパンジーアデノウイルスを使ってスパイクタンパク質をヒトの体内に送り込んでいました。ギルバート教授は現在、南アフリカ型変異株に対処するため、ワクチンの新バージョンに取り組んでいます。

ソマヤ・ファルキ

ファルキ氏と女性だけのロボット工学チームは、アフガニスタンの故郷ヘラート州で初の新型コロナウイルス感染症例が報告された後、地元で入手できる中古車部品を使い、低価格で軽量な人工呼吸器の開発を始めました。ファルキ氏はUN Womenにこう語りました。「科学やテクノロジーは男性の分野だと考え、娘たちに進ませたがらない家族もあります。こうした分野で若い女性が手本にできる人は少なく、それが若い女性の業界参入をさらに難しくしています。」

ニーマ・カセジェ

カセジェ氏は、ケニアのSurgical Systems Research Groupの創設者です。同団体は、若者、テクノロジー、地域の医療従事者の力を生かして、医療サービスへのアクセスを迅速に拡大することを目指しています。2020年5月以降、同団体は、シアヤ郡の新型コロナウイルス感染症の感染者数を抑制するため、デジタルツールやデータサイエンスを若者や地域の医療従事者の活動と組み合わせ、予防策への意識向上に取り組んできました。

デヴィ・スリダール教授

米国出身の公衆衛生研究者であるスリダール教授は、英国における新型コロナウイルス感染症の第一人者であり、エディンバラ大学の教授兼グローバル公衆衛生学部長です。西アフリカのエボラウイルス流行に対する国際社会の対応を評価した研究で知られています。頻繁にメディアに登場する同教授は、世界経済フォーラムのポッドキャスト「World Vs Virus」で、欧州と北米の少数民族が新型コロナウイルス感染症のリスクにさらされやすかった理由について語りました。

アンギア・プラセティオプトリ博士

プラセティオプトリ博士は、新型コロナウイルス感染症患者のぬぐい液検体のシーケンシングによる細菌の重複感染の研究により、ロレアル・インドネシアから2020年の「ロレアル・ユネスコ女性科学者のための国内フェローシップ(FWIS)」を授与されました。ウイルスによって免疫系がすでに弱まっている新型コロナウイルス感染症患者は、ほかのウイルスや細菌にも感染しやすくなります。そこでプラセティオプトリ博士は、こうした重複感染をすばやく簡単に特定し、医師が適切な治療を処方できる方法を考案しました。

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