グローバル化が変わりつつある、見えにくい5つの側面

A worker cleans an exterior of a newly built urban complex building accommodating offices and retail shops in Beijing October 14, 2013. REUTERS/Kim Kyung-Hoon (CHINA - Tags: BUSINESS CONSTRUCTION TPX IMAGES OF THE DAY) - GM1E9AE1BGU01
Globalization is changing.Image: REUTERS/Kim Kyung-Hoon
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グローバル化は、近代人類史を形づくるうえで強力な力となってきた。

ここ数十年で世界経済の結びつきと相互依存は強まり、一般には今後もその傾向が続くと考えられている。

しかし、グローバル化が過去にもたらした影響をそのまま未来へ当てはめたくなる一方で、そうした推測は誤りかもしれない。グローバル化そのものが静かに変容していることを示す証拠が増えており、最終的にどのように展開するかは、多くのビジネスリーダーが予想するものとは大きく異なる可能性がある。

グローバル化はどう変化しているのか

今日のインフォグラフィックでは、最新の研究を紹介する。この研究は、マッキンゼー・アンド・カンパニーのビジネス・経済分野の調査機関であるマッキンゼー・グローバル・インスティテュートによる、グローバル化に関するものだ。

以下では、これまでほとんど見過ごされてきた5つの大きな変化と、その恩恵を受ける可能性のある国や企業を紹介する。

Image: マッキンゼー・アンド・カンパニー/ビジュアル・キャピタリスト

報告書の調査結果によると、グローバル化は静止した不変のものではなく、その性質における構造的な変化が、この10年ほどの間、水面下で起きてきた。

報告書全文はこちら:

「移行期のグローバル化:貿易とバリューチェーンの未来」

こうした変化が世界経済にもたらす影響は大きい。国際貿易額はすでに年間22.4兆ドルに達し、世界のGDPの約28%を占める。このパラダイムにわずかな変化が生じるだけでも、恩恵を受ける国、企業、労働者の顔ぶれが変わる可能性がある。

グローバル化が変わりつつある5つの側面

報告書では、世界の貿易の96%を占める43か国の、23の異なる産業のバリューチェーンを調査している。

この包括的なデータから、5つの大きな構造変化が明らかになった。

1. 国境を越えて取引される財の割合が縮小
貿易額は絶対値では増加を続けているものの、世界で生産される物品のうち、貿易される割合は縮小している。具体的には、2007年から2017年にかけて、世界の総生産額に占める総輸出額の割合は28.1%から22.5%に低下した。

2. サービス貿易は財貿易より60%速く拡大
貿易について考えるとき、私たちはしばしば実物の財(自動車、航空宇宙、石油など)の取引に注目する。しかし、サービスは世界経済において重要性を増しており、適切に計上すれば、その価値は13.4兆ドルに近い可能性がある。これは財の貿易総額を上回る。

3. 労働コストの裁定取引の重要性が低下
企業が低コストの労働力を求めることが貿易の流れを左右する、という見方は一般的だ。しかし、今日のバリューチェーンでは、財貿易のうち、労働コストの裁定取引のみに基づくものはわずか18%にすぎない。

4. 研究開発とイノベーションの重要性が高まる
企業は、売上高全体に占める割合で見ると、研究開発やブランド、ソフトウェア、知的財産などの無形資産への支出を増やしている。こうした支出は、2000年から2017年にかけて売上高の5.4%から13.1%へ増加した。

5. 地域内に集中する貿易が拡大
新興市場が財の総量に占める消費割合を高めるなか、世界の需要をめぐる地理的な構図が変化している。2013年以降、地域内貿易の割合は2.7ポイント上昇し、長年続いてきた傾向が逆転した。

次の時代に恩恵を受ける国、企業、労働者の顔ぶれは変わりつつある。

マッキンゼー・グローバル・インスティテュート

こうした変化が重要な理由

こうした変化によって恩恵を受ける可能性が高いのはどのような国で、逆風にさらされるのはどの国だろうか。

政策立案者やビジネスリーダーは、貿易をめぐる状況がどう変化しているかを理解し、グローバル化の次の章と、そこでもたらされる機会や課題に備えなければならない。

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